スクーターのエンジンスワップを得意とするカスタムショップ「ソニッククラフティ」が新たに作り上げたのがこの「VESGRIDE」。ホンダ・フュージョンをベースにオリジナルのカスタマイズを施したこのマシンが、この夏からコンプリート車両として販売される。PHOTO&REPORT●佐藤恭央(SATO Yasuo)
千葉県のカスタムショップ「ソニッククラフティ」はスクーターをメインに類まれなセンスと加工技術によって唯一無二のマシンを創り上げる、知る人ぞ知るショップだ。この度、同店が250ccのコンプリートマシンを製作した。その名も「VESGRIDE」。そのお披露目となったレセプションパーティーの模様をお届けしよう。
会場は世田谷公園からほど近い「R STAR 三宿」。レンガの外壁やオープンエアーなどアメリカンな雰囲気が漂い、アパレルや雑貨なども販売しているオシャレなカフェ&ダイニングバーだ。店内の奥に設けられた専用スペースには3台のVESGRIDEが鎮座し、キャンプ用品やウエットスーツも一緒に飾られてアウトドアをイメージさせるディスプレイとなっていた。
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VESGRIDEはパイプフレームで構成されていて、どことなくホンダPS250にも通ずるワイルドなスタイリング。スケートボードのデッキをステップに利用しているのもユニークだ! そのベースになっているのは、なんとホンダのフュージョン! この車両を選んだ理由を木下代表に伺ったところ「一般的なスクーターのフロント足周りと違ってフュージョンは左右のフロントフォークがトップブリッジと連結された“バイク的な構造”になっています。カスタムベースとしてアレンジがしやすく、安定してパーツを供給できるというのが一番の理由ですね」。もちろんこの構造は剛性の面でもメリットが高い。今までに例のないコンプリートマシンに来場者は興味深々で、スタッフは終始説明に追われるほど大忙し! なお、車両展示は6月26日(日)まで行っているので気になっている人はぜひ足を運んでみよう。
このコンプリート車は、ボディカラーだけでなくシート、ハンドル、ヘッドライト、メーターなどは好みや用途に応じて変更できるのもオーダーメイドならでは! 車名に由来する通り『着せ替え』して楽しめるようになっている。もちろん、スタンダードの状態から独自のカスタムにも対応してくれる。車両については気になる部分も多いと思うが、ここだけでは語りきれないので後日続報にてお届けしよう。
さて話は変わるが、国内においてバイク(市販車)を開発しているのはなにも4メーカーだけではない。例えば同じ千葉県のオートスタッフ末広がフレームから自社で製作した“GRUGRU”シリーズや、近年ではCKデザインによる“仔猿”もナンバーを取得することができる。百年以上にも及ぶ二輪の長い歴史を振り返れば、国内外問わず過去には数百にも及ぶメーカー&ブランドが登場し、そのほとんどは小さなガレージから始まったものばかり。ソニッククラフティもこの二輪史の中にコンストラクターとして名を刻むため、その第一歩を踏み出したのである。
VESGRIDE
51万8400円
※フレームカラー全4色/シートカラー全45色
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