現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ターボ車が進化する! エンジン負担を抑えてパワーを引き出す『ブーストアップ』の秘訣~カスタムHOW TO~

ここから本文です

ターボ車が進化する! エンジン負担を抑えてパワーを引き出す『ブーストアップ』の秘訣~カスタムHOW TO~

掲載 20
ターボ車が進化する! エンジン負担を抑えてパワーを引き出す『ブーストアップ』の秘訣~カスタムHOW TO~

ターボ車にのみ存在する。コストパフォーマンス抜群のライトチューンがブーストアップだ。ターボチャージャーは排気ガスの勢いでタービンを回し、その力を使ってエンジンに空気を送り込む装置のこと。

排気量以上の空気をエンジンに押し込むことができるので、その分その空気量に合わせたガソリンを噴射して爆発させることができるので、排気量以上のパワーを引き出すことができる。それが小さな排気量で大きなパワーを出せるターボエンジンのメリットだ。

時代は4点から6点へ! 進化するサーキット用シートベルトと安全デバイス~カスタムHOW TO~

◆ターボ車パワーアップのキモはブースト圧
そのエンジンに空気を押し込む圧力のことをブースト圧と呼ぶ。このブースト圧はコンピューターやアクチュエーターなどで制御されていて、一定以上には上がらないようになっている。そして、ブースト圧をチューニングによって高めることで、エンジンによりたくさんの空気を送り込もうと言うのがブーストアップチューニングだ。

方法としてはブーストコントローラーでブースト圧を高めて、エンジン制御コンピューター(ECU)の内部データを書き換える。もしくはECU書き換えのみでブーストアップできるクルマもある。それらによってよりエンジンにたくさんの空気を送り込み、それに合わせて適切な量のガソリンを噴くことでよりパワーを引き出すことができるのだ。

もちろん無限にブーストアップできるわけではなく、やりすぎると、燃焼室に空気が入りすぎ、混合機を圧縮していく途中で爆発してしまうノッキング現象を起こしてしまいやすい。そうなると、エンジンに多大なダメージを与えてしまう。

そうならない範囲でブーストアップをしていくが、一般的にノーマルのブースト圧の1.5倍位が許容範囲。そうなるとパワー的には、元のパワーの大きさにもよるが20馬力から30馬力以上は軽くアップすることができる。トルクも同様にアップするので以上に効果を大きく感じられやすい。

◆長く乗る愛車であればかなりコスパ高いチューニング!
車種にもよるが一般的にブーストアップにかかる費用は10万円から20万円ほどとなると、極めてコストパフォーマンスの高いチューニングにである。

ちなみにNAエンジンの場合20~30馬力アップさせようと思うとかなり難しい。カム、マフラー、触媒、インテークなど様々なパーツを変えなければ、数十単位でのパワーアップは難しく、50万円程度でも数十馬力単位のアップは難しい。

ところがターボ車の場合はブーストアップをすれば数十馬力を簡単に得られてしまうので、極めてコストパフォーマンスが高いのだ。

ちなみにそれ以上にパワーを要すると、基本的にはより大きなタービンへ交換することとなる。タービン自体は20万~30万円のことが多いが、場合によってはタービンが大きくなったことに合わせてインジェクターを大容量なものに交換しなければならなかったり、エキマニ交換が必要とか、トータルで様々な部分のチューニングが必要になる。そうなると、一気にかかる費用が上がってしまう。費用対効果を考えると、ターボ車でのブーストアップが最も効率の良いパワーアップチューンなのだ。

ちなみにフルノーマルの状態でもブーストアップは可能だが、周辺パーツを一緒にチューニングすればより効果が大きい。特にオススメなのが排気系パーツだ。

タービンから出た排気ガスはその後、触媒を通過してマフラーに送られ排出される。この触媒を低抵抗なスポーツキャタライザーに交換すると、排圧が下がってよりタービンがピックアップよく回りやすくなる。

そうなるとアクセルレスポンスも良くなるしパワーも引き出しやすい。同時にマフラーも効率の良いものにすると同様の効果が得られるので、ブーストアップをするときは排気系パーツのチューニングもオススメである。

ブーストアップ程度では正直エンジンライフにもまず影響はない。それでいて十分なパワーアップが得られる。また、ブーストアップ程度であればミッションが壊れたり、ドライブシャフトがダメージを受けることもまずない。さらにラジエーターやオイルクーラーなどの冷却系もノーマルで対応可能。サーキット走行をガンガンするというのではれば、それぞれ対策は必要となるが、普段乗りのクルマでブーストアップしたからと行って、特別に冷却対策はまずいらない。ブーストアップはオススメのチューニングなのだ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

意味あるの!?「雨の日洗車」なぜ“オススメ”なのか? 意外なメリットがある!? むしろ雨の日に洗うべきクルマの特徴は?
意味あるの!?「雨の日洗車」なぜ“オススメ”なのか? 意外なメリットがある!? むしろ雨の日に洗うべきクルマの特徴は?
くるまのニュース
11月1日から装着義務化されたバックカメラは一度味わったらもう手放せない! 1000円台から買える後付けカメラって大丈夫!?
11月1日から装着義務化されたバックカメラは一度味わったらもう手放せない! 1000円台から買える後付けカメラって大丈夫!?
ベストカーWeb
「ガソリンはパワー型」「ディーゼルはトルク型」といわれるのはナゼ? 同じレシプロエンジンなのに特性に違いが出る理由を考えてみた
「ガソリンはパワー型」「ディーゼルはトルク型」といわれるのはナゼ? 同じレシプロエンジンなのに特性に違いが出る理由を考えてみた
WEB CARTOP
カワサキの名車「シェルパ」17年ぶり“新型”で復活! オフから高速まで使える「新・万能マシン」って最高!「ゆったりツーリング」に最適な新型「KLX230シェルパ」発売へ!
カワサキの名車「シェルパ」17年ぶり“新型”で復活! オフから高速まで使える「新・万能マシン」って最高!「ゆったりツーリング」に最適な新型「KLX230シェルパ」発売へ!
くるまのニュース
冬はクルマのバッテリーの「突然死」が急増! 交換の際は複雑化している「種類」を要チェック!!
冬はクルマのバッテリーの「突然死」が急増! 交換の際は複雑化している「種類」を要チェック!!
WEB CARTOP
トヨタ新型「カローラ」公開に反響多数! 2年ぶり“顔面刷新”&走行性能強化の「4WDスポーツカー」に「好き」「カッコイイ」の声! 「新GRモデル」加国に登場し話題に
トヨタ新型「カローラ」公開に反響多数! 2年ぶり“顔面刷新”&走行性能強化の「4WDスポーツカー」に「好き」「カッコイイ」の声! 「新GRモデル」加国に登場し話題に
くるまのニュース
燃費や電費に優れるのはコレのおかげ! 電気自動車やハイブリッド車の「回生ブレーキ」ってそもそも何?
燃費や電費に優れるのはコレのおかげ! 電気自動車やハイブリッド車の「回生ブレーキ」ってそもそも何?
WEB CARTOP
もっとも長く走れるモデルは東京から青森までノンストップ! いま日本で買える航続距離が長い電気自動車TOP10
もっとも長く走れるモデルは東京から青森までノンストップ! いま日本で買える航続距離が長い電気自動車TOP10
THE EV TIMES
730万円からのトヨタ新型「クラウンセダン」“いつかはクラウン”はいつ買える!?  必要な年収とは
730万円からのトヨタ新型「クラウンセダン」“いつかはクラウン”はいつ買える!? 必要な年収とは
VAGUE
本当にハイブリッド!? レクサス『LFA』後継スーパーカー、ニュルで響いたサウンドに衝撃
本当にハイブリッド!? レクサス『LFA』後継スーパーカー、ニュルで響いたサウンドに衝撃
レスポンス
え。高速道路が「24時間・365日」最大50%割引に! なぜ? 対象エリアは? 注目の「通勤パス割引」どれくらい安くなるの?
え。高速道路が「24時間・365日」最大50%割引に! なぜ? 対象エリアは? 注目の「通勤パス割引」どれくらい安くなるの?
くるまのニュース
「バスが発進しようとしたので、急いで前に詰めたら、鳴らされました。運転手は懲戒処分ですよね?」質問に回答殺到!?「常識外れ」「もう運転やめてくれ」の声も…法律では誰が悪いのか
「バスが発進しようとしたので、急いで前に詰めたら、鳴らされました。運転手は懲戒処分ですよね?」質問に回答殺到!?「常識外れ」「もう運転やめてくれ」の声も…法律では誰が悪いのか
くるまのニュース
【このVIP用Sクラスなんぼ?】走行距離380km!新車状態の希少な「メルセデス W220 S600 プルマン」販売中 その価格は?
【このVIP用Sクラスなんぼ?】走行距離380km!新車状態の希少な「メルセデス W220 S600 プルマン」販売中 その価格は?
AutoBild Japan
【10年ひと昔の新車】メルセデス・ベンツ Mクラスは、より豪華に、快適に、フルモデルチェンジされた
【10年ひと昔の新車】メルセデス・ベンツ Mクラスは、より豪華に、快適に、フルモデルチェンジされた
Webモーターマガジン
ラリー1は来季からノンハイブリッド・軽量マシンに。二転三転の廃止論が終結、2027年に新規則導入へ
ラリー1は来季からノンハイブリッド・軽量マシンに。二転三転の廃止論が終結、2027年に新規則導入へ
AUTOSPORT web
昔は愛車が試乗車代わり! ドレスアップやチューニングも禁止! 新車ディーラーマンの愛車事情
昔は愛車が試乗車代わり! ドレスアップやチューニングも禁止! 新車ディーラーマンの愛車事情
WEB CARTOP
日産のトラック『アトラス』、普通免許で運転できる新モデル登場
日産のトラック『アトラス』、普通免許で運転できる新モデル登場
レスポンス
「ドゥカティ史上最軽量の54.5kg!」の890ccV2登場! 最高出力120psで新型パニガーレV2/ストリートファイターV2に搭載
「ドゥカティ史上最軽量の54.5kg!」の890ccV2登場! 最高出力120psで新型パニガーレV2/ストリートファイターV2に搭載
モーサイ

みんなのコメント

20件
  • suz********
    最近の直噴エンジンは燃料の噴射量を増やすのが難しく、ブーストアップも難しいのだが。
  • sky********
    ブーストアップしたら、ガスケット交換もした方がいいですよ。念の為ね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2550.02800.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索
ターボの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2550.02800.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村