前々からドイツ御三家など欧州メーカーからデザイナーを積極的にヘッドハンティングしている韓国メーカーは、ここ数年来、デザインのオリジナリティが著しく向上したという評価が欧州では高まっている。まだトレンドを牽引できるほどの影響力はないにせよ、上位セグメントで流行ったスタイルを、巧いタイミングで下位セグメントにも展開する、というそんなサイクルが確立しているようにも見える。
今回のパリサロンでまず気になったのが、起亜がワールドプレミアで発表した「プロシード」だ。メルセデス・ベンツCLSやCLAのシューティングブレークを彷彿とさせつつ、Cセグメントとしては堂々たる全長4.6mの体躯を誇る。
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思い切り寝かせたルーフからハッチドアにかけてのラインや、シャークスフィン風のオーナメントをもつクオーターウィンドウ、さらにポルシェを思わせる横一文字のリアガーニッシュ&コンビネーションランプが与えられた。
パワートレーンは1.4リッターターボの140ps/242Nmに7速DCT(ダブル・クラッチ・トランスミッション)。これらはプロシードの兄弟車であるステーションワゴン版「シード スポーツワゴン」と共有しつつも、その車高は43mmも低めている。
インテリアはシード スポーツワゴンとほぼ同じで、いまだにボタン類が多い点は残念であるが、多数のエレメントを統合し、プロポーションを磨く手法は確立しているようだった。
ベッカムまで登場したベトナムの新型車
パリの社交界では「バル・デ・デビュタント」という、良家の子息令嬢が社交界にデビューするための舞踏会が今なお開かれているが、120年の歴史をもつパリサロンにもそんな側面がある。
今回初出展のメーカーとして、プレスデイ初日にデイヴィッド・ベッカムが広告塔としてアンヴェールに駆けつけて話題を蒔いたのは、ベトナムの「ヴィンファスト」だ。ヴィンファストはベトナムで最大の民間企業であるヴィングループを母体とし、北ベトナムの生産工場などに3850億円ほどを投資し、自動車産業を立ち上げようとしている。
そして今回展示されたのが、SUVの「LUX(リュクス) SA2.0」と、サルーンの「LUX A2.0」。何と、デザインを担当したのはピニンファリーナだ。プラットフォームはマグナ・シュタイア、電装関連はボッシュが手がけ、エンジンの設計はAVLが手を貸している。つまり自社ですべて開発するのではなく、欧州の実績あるサプライヤーをフル活用しているのだ。
エンジンは2.0リッター直列4気筒ターボで、176psと231psの2種類。SUVには後者のみ搭載する。セダン、SUVともトランスミッションはZF製8速ATだ。
すでに自社工場に25万台の生産キャパシティをもつヴィンファストは、まず自国内から展開したのち、2020年には各国へ輸出、販売することを目標としている。その野心的な戦略がどこまで実るか、要注目だ。
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