この記事をまとめると
■新型トヨタノア&ヴォクシーが発売となった
買ったのに乗れない! いま話題の新型車の「納期遅延」が常態化しているワケ
■すでに納期遅延が発生している
■現場のセールスマンに事情を聞いた
すでに納期遅延が顕著
新型ノア&ヴォクシーが2022年1月13日に正式発売となった。本稿執筆時点でメーカーウエブサイト上の“工場出荷時期目途”をみると、ノアではガソリン車が2~3カ月、ハイブリッドが4~5カ月。一方のヴォクシーが、ガソリンは3~4カ月、ハイブリッドは4~5カ月となっている。これはあくまでメーカーの工場でラインオフし、各ディーラーへ出荷される時期の目途となるので、納期はこれに1カ月ほど加算すると目安になるので、ノアではガソリン車が3~4カ月、ハイブリッド車は5~6カ月。ヴォクシーはガソリン車では4~5カ月、ハイブリッド車は5~6カ月となるので、すでに納期遅延が顕著な状況となっている。
今のところノアの方が売れている
ことの真偽のために、現場のセールスマンに聞いてみると、「発売当初はそれでも、いま考えるとマシでしたね。いまはオミクロン株の感染拡大で製造ラインが停まったり、部品供給に甚大な悪影響が出ていますので、ハイブリットよりガソリンが若干納期は早いぐらいしかお客様にはご説明できないほど納期は混乱しております」とのこと。このような状況なので、どんな装備が納期を遅らせるかもはっきりしていないほど納期遅延は混迷している様子。しかし、安全運転支援デバイス系のオプションが納期遅延をより長引かせるようだとは話してくれた。
ちなみにノアとヴォクシーはどちらが売れているのかを聞くと、ノアだと答えてくれた。「ヴォクシーは顔つきが少々“やりすぎ”に見えるお客様が目立ちます。またノアのほうがグレードなど、バリエーション選択が豊富なこともあるようです」とのこと。
納期遅延も深刻なので、新型ノア&ヴォクシーよりは納期の早いアルファードへ購入車種を変更するお客は目立っているようである。「残価設定ローンを利用して新車購入を検討されているお客様がとくにアルファードへ流れるケースが目立ちます。アルファードでは5年後の残価率が60%ほどとなりますが、ノア&ヴォクシーは30%弱ぐらいなので、アルファードのほうが値引きもできますので、月々の支払額は新型ノア&ヴォクシーとアルファードではほとんど変わりません。しかも、アルファードは完済間近に下取り査定を行えば、ほぼ間違いなく、支払最終回に設定した残価相当額を上回ります」。
オミクロン株の、まさに爆発的な感染拡大は短期間でピークアウトがくるともいわれているが、まだまだピークを迎えていないこともあり先行き不透明。新型ノア&ヴォクシーに限ったことではないが、ここ当分の間に登場する新型車は、どんなに人気があっても、販売現場は納期遅延に悩まされ、翻弄されることが続きそうである。
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