現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 【忘れがたし銘車たち】ターボ軍団の番長、トミカ スカイラインシルエット

ここから本文です

【忘れがたし銘車たち】ターボ軍団の番長、トミカ スカイラインシルエット

掲載 更新 10
【忘れがたし銘車たち】ターボ軍団の番長、トミカ スカイラインシルエット

 モータースポーツの「歴史」に焦点を当てる老舗レース雑誌『Racing on』と、モータースポーツの「今」を切り取るオートスポーツweb。両者がコラボしてお届けするweb版『Racing on』がスタートしました。
 web版『Racing on』では、記憶に残る数々の名レーシングカーやドライバーなどを紹介していきます。第1回のテーマは、スーパーシルエットの代名詞『トミカ スカイラインシルエット』です。

* * * * * *

F1デビュー戦で9位獲得の角田裕毅の“先輩”は、あの総監督!?

 “デッパ”、“タケヤリ”……こんな言葉を聞いたことがあるだろうか。最近は滅多に見かけることもなくなったのだが、いわゆる“族車”と呼ばれる暴走族が乗っていた違法改造車のスタイルのひとつである。

 そんな改造車に乗っていた彼らの憧れであり、カスタムのお手本となっていたのがシルエットフォーミュラやスーパーシルエットと呼ばれる、グループ5規定で争われたレースに参戦する車両だった。

 もともとは、ヨーロッパで始まったシルエットフォーミュラのレースだったが、日本ではスーパーシルエットシリーズとして、富士グランチャンシリーズ(GC)の前座として1979年にスタートした。一時期はGCのメインレースよりもスーパーシルエットを目当てにサーキットへ来る観客のほうが多かったと言われるほどの人気を博した。

 そのスーパーシルエットではシルビアやブルーバードなど、日産車勢が大活躍した。その日産車勢の最後発の車両として登場したのが、DR30型スカイラインをベースとしたトミカ スカイラインシルエットだった。

 スカイラインがスーパーシルエットに登場したのは1982年のシリーズ第3戦。車両のスペック的にはフロントにストラット、リヤにウイッシュボーン形式を採用するサスペンションを除いて、基本的には先行してシリーズを戦っていたシルビアやブルーバードと同じであった。

 しかし、1983年に追加されたRSターボのティザーキャンペーンのために採用された赤×黒のツートーンカラーなども相まって、前述の2台とこのスカイラインを含めた“日産ターボシルエット軍団”のなかでも、スカイラインは代表格といえる人気を誇った1台だった。

 実戦を戦った期間は1982年~1984年までのたった3シーズン、計19戦という短い期間だったが、スカイラインは8勝をマークした。この戦績は、ほかの2台と比べても秀でており、まさに“日産ターボシルエット軍団”の番長格と表現することができるだろう。

 実働した期間は短いものだったし、レース内容自体も決して毎戦激しい戦いが繰り広げられていたわけではなかったが、シルビアやブルーバードを引き連れて、富士スピードウェイを火を吹きながら走るだけで絵になる。それほど、赤×黒のツートーンカラーを装ったスカイラインが人々にもたらした印象は、深く鮮烈なものだった。

こんな記事も読まれています

【F1第11戦予選の要点】フェルスタッペンから0.888秒差。復調の兆しが見えないペレスの過酷な役割
【F1第11戦予選の要点】フェルスタッペンから0.888秒差。復調の兆しが見えないペレスの過酷な役割
AUTOSPORT web
こんなクルマよく売ったな!【愛すべき日本の珍車と珍技術】三菱渾身の合理的設計で生まれた5ナンバーミニバン[ディオン]の数奇な運命
こんなクルマよく売ったな!【愛すべき日本の珍車と珍技術】三菱渾身の合理的設計で生まれた5ナンバーミニバン[ディオン]の数奇な運命
ベストカーWeb
ファンティック「キャバレロ ラリー125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
ファンティック「キャバレロ ラリー125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
新型フリード爆誕!~情報まとめ&新旧比較/ライバル比較~
新型フリード爆誕!~情報まとめ&新旧比較/ライバル比較~
グーネット
[カセットアダプター]最強の発明品説!? 旧車の純正カセットデッキでもスマホ音楽イケる魅惑の機械がスゴかった
[カセットアダプター]最強の発明品説!? 旧車の純正カセットデッキでもスマホ音楽イケる魅惑の機械がスゴかった
ベストカーWeb
ここまで広ければ不自由しない! 装備もバッチリなトヨタ タウンエースがベースのキャンパー
ここまで広ければ不自由しない! 装備もバッチリなトヨタ タウンエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
【ポイントランキング】2024年FIA F2第7戦レース1終了時点
【ポイントランキング】2024年FIA F2第7戦レース1終了時点
AUTOSPORT web
フェルスタッペンが0.4秒の大差で通算40回目のPP獲得。角田はQ3進出ならず【予選レポート/F1第11戦】
フェルスタッペンが0.4秒の大差で通算40回目のPP獲得。角田はQ3進出ならず【予選レポート/F1第11戦】
AUTOSPORT web
ロッキー/ライズやWR-Vと張り合えるクルマがない! なにやってるの日産! マグナイトがあるじゃないの!
ロッキー/ライズやWR-Vと張り合えるクルマがない! なにやってるの日産! マグナイトがあるじゃないの!
ベストカーWeb
バニャイアの完全なる土曜日。レコード更新のポールからスプリント独走優勝を果たす/第8戦オランダGP
バニャイアの完全なる土曜日。レコード更新のポールからスプリント独走優勝を果たす/第8戦オランダGP
AUTOSPORT web
フェルスタッペン、ノリスとの接触は”攻撃的すぎたわけじゃない”と釈明「ブレーキング中に動いたわけじゃない。だって……」
フェルスタッペン、ノリスとの接触は”攻撃的すぎたわけじゃない”と釈明「ブレーキング中に動いたわけじゃない。だって……」
motorsport.com 日本版
【正式結果】2024年F1第11戦オーストリアGPスプリント
【正式結果】2024年F1第11戦オーストリアGPスプリント
AUTOSPORT web
フェラーリ育成ベアマンが今季初優勝。宮田莉朋は全体ファステストを記録/FIA F2第7戦レース1
フェラーリ育成ベアマンが今季初優勝。宮田莉朋は全体ファステストを記録/FIA F2第7戦レース1
AUTOSPORT web
スプリントでアロンソを押し出したヒュルケンベルグに10秒加算ペナルティ。罰則ポイントも/F1第11戦
スプリントでアロンソを押し出したヒュルケンベルグに10秒加算ペナルティ。罰則ポイントも/F1第11戦
AUTOSPORT web
中古ミニバンで悩んでる方超必見! プレマシーvsウィッシュvsフリード コンパクトミニバン三つ巴ガチンコ対決プレイバック!!!
中古ミニバンで悩んでる方超必見! プレマシーvsウィッシュvsフリード コンパクトミニバン三つ巴ガチンコ対決プレイバック!!!
ベストカーWeb
強豪チームが定義する常勝ホイールの性能要件。タイヤの伸びしろを引き出す知られざるホイールの役割/BBS RI-A
強豪チームが定義する常勝ホイールの性能要件。タイヤの伸びしろを引き出す知られざるホイールの役割/BBS RI-A
AUTOSPORT web
ランド・ノリス、フェルスタッペンとの接触に憤慨「今日の彼は”やりすぎな日”だった……必死になりすぎているように見えたよ」
ランド・ノリス、フェルスタッペンとの接触に憤慨「今日の彼は”やりすぎな日”だった……必死になりすぎているように見えたよ」
motorsport.com 日本版
マクラーレン750S 詳細データテスト 本能を揺さぶる加速 ダイレクトなハンドリング 引き締まった脚回り
マクラーレン750S 詳細データテスト 本能を揺さぶる加速 ダイレクトなハンドリング 引き締まった脚回り
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

10件
  • やっぱりトミカスカイラインは後期の鉄仮面より、この前期モデルのほうがカッコイイ!
    ニスモフェスティバルとかではいつも鉄仮面ばかりが展示やデモランするけど、前期モデルは現存していないんですかね?
  • やっぱり、長谷見スカイラインはこの「アフターファイヤー」が
    一番の見せ物でしたね。
    他にも、80年代初頭のスーパーシルエット(SS)レースには
    柳田春人選手の910ブルーバード、そして星野一義選手のニチラシルビア
    これら日産ターボ軍団が、富士や筑波で各車盛大に火を噴いて
    暴れまわっておりました。
    以前開催されていた富士のニスモフェスティバルや
    鈴鹿のサウンドオブエンジン等のイベントではスカイラインSSの
    デモランが披露されて大人気でしたが、皆さんお目当てはもちろん
    コーナー減速時のあの「アフターファイヤー」
    ドライブは現役時と同じ長谷見昌弘さん、カメラの砲列を見つけると
    すかさずスロットルを抜いて盛大に火を見せつけたりして
    けっこう長谷見さんご本人も楽しんでやってらしたようです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

456.9948.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

20.52050.0万円

中古車を検索
スカイラインの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

456.9948.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

20.52050.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村