モータースポーツの「歴史」に焦点を当てる老舗レース雑誌『Racing on』と、モータースポーツの「今」を切り取るオートスポーツweb。両者がコラボしてお届けするweb版『Racing on』がスタートしました。
web版『Racing on』では、記憶に残る数々の名レーシングカーやドライバーなどを紹介していきます。第1回のテーマは、スーパーシルエットの代名詞『トミカ スカイラインシルエット』です。
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F1デビュー戦で9位獲得の角田裕毅の“先輩”は、あの総監督!?
“デッパ”、“タケヤリ”……こんな言葉を聞いたことがあるだろうか。最近は滅多に見かけることもなくなったのだが、いわゆる“族車”と呼ばれる暴走族が乗っていた違法改造車のスタイルのひとつである。
そんな改造車に乗っていた彼らの憧れであり、カスタムのお手本となっていたのがシルエットフォーミュラやスーパーシルエットと呼ばれる、グループ5規定で争われたレースに参戦する車両だった。
もともとは、ヨーロッパで始まったシルエットフォーミュラのレースだったが、日本ではスーパーシルエットシリーズとして、富士グランチャンシリーズ(GC)の前座として1979年にスタートした。一時期はGCのメインレースよりもスーパーシルエットを目当てにサーキットへ来る観客のほうが多かったと言われるほどの人気を博した。
そのスーパーシルエットではシルビアやブルーバードなど、日産車勢が大活躍した。その日産車勢の最後発の車両として登場したのが、DR30型スカイラインをベースとしたトミカ スカイラインシルエットだった。
スカイラインがスーパーシルエットに登場したのは1982年のシリーズ第3戦。車両のスペック的にはフロントにストラット、リヤにウイッシュボーン形式を採用するサスペンションを除いて、基本的には先行してシリーズを戦っていたシルビアやブルーバードと同じであった。
しかし、1983年に追加されたRSターボのティザーキャンペーンのために採用された赤×黒のツートーンカラーなども相まって、前述の2台とこのスカイラインを含めた“日産ターボシルエット軍団”のなかでも、スカイラインは代表格といえる人気を誇った1台だった。
実戦を戦った期間は1982年~1984年までのたった3シーズン、計19戦という短い期間だったが、スカイラインは8勝をマークした。この戦績は、ほかの2台と比べても秀でており、まさに“日産ターボシルエット軍団”の番長格と表現することができるだろう。
実働した期間は短いものだったし、レース内容自体も決して毎戦激しい戦いが繰り広げられていたわけではなかったが、シルビアやブルーバードを引き連れて、富士スピードウェイを火を吹きながら走るだけで絵になる。それほど、赤×黒のツートーンカラーを装ったスカイラインが人々にもたらした印象は、深く鮮烈なものだった。
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みんなのコメント
ニスモフェスティバルとかではいつも鉄仮面ばかりが展示やデモランするけど、前期モデルは現存していないんですかね?
一番の見せ物でしたね。
他にも、80年代初頭のスーパーシルエット(SS)レースには
柳田春人選手の910ブルーバード、そして星野一義選手のニチラシルビア
これら日産ターボ軍団が、富士や筑波で各車盛大に火を噴いて
暴れまわっておりました。
以前開催されていた富士のニスモフェスティバルや
鈴鹿のサウンドオブエンジン等のイベントではスカイラインSSの
デモランが披露されて大人気でしたが、皆さんお目当てはもちろん
コーナー減速時のあの「アフターファイヤー」
ドライブは現役時と同じ長谷見昌弘さん、カメラの砲列を見つけると
すかさずスロットルを抜いて盛大に火を見せつけたりして
けっこう長谷見さんご本人も楽しんでやってらしたようです。