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インプレッサ22Bが現代に復活! 25台限定7360万円で発売されるプロドライブP25がグッドウッドで披露

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インプレッサ22Bが現代に復活! 25台限定7360万円で発売されるプロドライブP25がグッドウッドで披露

プロドライブの最新技術が投入されたモデル

 往年のレース、ラリーで活躍したレジェンドマシンたちがデモランを行ったり、レアな高性能スーパーカーが初披露されるなど、世界のモータースポーツエンスーにはたまらない恒例のイベント「フェスティバル・オブ・スピード」がイギリスのウェスト・サセックス州のグッドウッドで6月23日から開催される。

6400万円でもバーゲン価格?「ランチア037ラリー」復刻モデルが「本物を超える」完成度だった

 ヒルクライムやラリーのコースなどもある広大な会場だけに、参加車両もゆうに100台を超える大盛況イベント。エントリーリストを見ても、メインパドック、カテドラルパドックなどにアウディ・クワトロS1、ルノー5ターボ、日産240RS、フォードRS200などグループBマシンも。クワトロS1のドライバー欄にはWRCチャンピオンのレジェンド・ドライバー、スティグ・ブロンクビストの名がある。

 ランチア・ストラトス、ランチア 037や、1969年製のランチア・フルビアHFなど、レジェンドマシンが目白押しだ。ラリー・パドックには、1991年製スバル・レガシィRSでコリン・マクレーの弟、アリスター・マクレーが参加するとある。

 そして、このフェスティバル・オブ・スピードに25台限定生産のプロドライブP25が姿を現すとのニュースが5月にあったが、開幕間近、その詳細がさらにリリースされた。

インプレッサ22BといえばWRCで強さを見せつけた伝説のマシン

 スバルが世界ラリー選手権にシリーズ本格参入を始め、ついに世界チャンピオンに輝いたのが1995年。

 その後3連覇を果たした1997年のマシン、それがスバル・インプレッサ22Bをベースとするワールドラリーカー(WRカー)だった。スバルSTiバージョンとして市販車最高峰と評された22Bだが、スバルのWRC活動の歴史的快挙を遂げてからの25周年を記念して、そのWRカーを作り上げるヨーロッパの拠点であったプロドライブが、今度は限定25台の「P25」を市場に放ってきたのだ。

 その価格は46万ポンド! 付加価値税(VAT)税抜きだが、円安の為替相場の現状1ポンド=160円として7360万円ほど、希少価値そのものの価格である。もちろん、プロドライブだからこそ創造できるモータースポーツ競技フィールドで立証してきたノウハウ満載のレアものだ。

 当時WRカーとしてプロドライブが作り上げた競技車すらわずか424台、競技規則に則り磨きあげた4WDターボは、2ドアバージョンのボリュームアップした風情でいまだ最高峰にあるという象徴的存在感も衰えてはいない。それが25台の限定車として公道を闊歩するスーパーカーとして再現されたわけだ。

 もちろん25年前からさらに進展している、プロドライブが持つ現在の技術がすべて注ぎ込まれているという。歴史的インプレッサWRカーと同じオリジナルシャシーがプラットフォームだが、ボンネット、ルーフ、トランク、リヤウイングと至るところカーボンコンポジットを用いて高強度かつ軽量化され、車重は1200kgに満たない。

0−100km/h加速は3.5秒というパフォーマンス

 2.5リッター水平対向4気筒エンジンはパワー400bhp、トルク600Nm。ベースである2.5リットルのボクサーエンジンのシリンダーブロックに、シリンダーライナー、ピストン、コンロッド、クランクシャフトなどすべて特注パーツを用いて組み上げられたオリジナルの最新型だ。ターボにはラグ対応に秀逸なギャレット製を採用、排気系にもこだわりのアクラポビッチ製チタンと、ステンレス鋼のレーシングエキゾーストシステムを盛り込んでいる。

 ミッションは6速セミオートマチックだが、ここに走りを支える真髄が見られる。WRC競技でのスタートダッシュに欠かせない、シフトアップで鍛え上げてきた加速制御システムが盛り込まれているのだ。

 ミッションギヤとパドルシフト、いずれを介してもわずかなミリ秒単位でギヤチェンジをこなし、フライバイワイヤースロットルとの連動。ラリーで鍛え上げたトラクションロスのない4WD制御技術をもって、100km/h到達を3.5秒で達成する性能という。

 足まわりのマクファーソンストラット式サスペンションは、ベース市販車よりワイド化された車幅に適合させ、ビルシュタインのダンパーもまた調整可能なもの。ブレーキはAP、ホイールは19インチ8.5Jのプロドライブ製。タイヤはブリヂストンポテンザ235/35-19タイヤが装着されている。

 もちろんインテリアも今風にアップグレードされ、革、アルカンターラ、カーボントリムの組み合わせが展開されている。

 プロドライブのデビッド・リチャーズ会長は、プロドライブP25のルーツであるインプレッサ22Bに敬意を表し、「象徴的な青いスバルは、WRCの並外れた時代の記憶を呼び戻します。公道でのパフォーマンスはインプレッサに匹敵するものはほかにほとんどありません」と現代版に蘇らせる制作への熱意を語っている。

 まもなくグッドウッドでお披露目するプロドライブP25は、ミシュラン・スーパーカー・パドックに展示される。テストと開発プログラムはさらに進められ、顧客の手元に今年後半に届くよう、25台の生産車は英国のバンバリーにあるプロドライブの本社で製造されてゆくとのこと。公道を走るプロドライブP25が待ち遠しいかぎりだ。

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みんなのコメント

4件
  • インプレッサWRC風の22BでイマイチだったホイールアーチがインプレッサWRCと同じデザインでカッコいい、こっちは本物のプロドライブ製なので¥7000万は妥当でしょう。リヤスポもインプレッサWRCと同じく少し低くしたかな?
  • 歴代のインプレッサで2ドアボディはこの1台のみだったはず。近所のファミリーマートに朝、停まっているのをほぼ毎日見かけますが・・・オーナーさん。プレミア価格になっているの知らないのかな?ナンバーとか控えられて住所調べられていたら・・・・私だったら車庫から出せないかも・・・
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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