現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタのスゴい「小さな高級車」現る! 6連スロ&MT搭載の「コンパクトFRセダン」 羊の皮を被った狼とは

ここから本文です

トヨタのスゴい「小さな高級車」現る! 6連スロ&MT搭載の「コンパクトFRセダン」 羊の皮を被った狼とは

掲載 更新 11
トヨタのスゴい「小さな高級車」現る! 6連スロ&MT搭載の「コンパクトFRセダン」 羊の皮を被った狼とは

■官能的なストレートシックスを体験する最後のチャンス

 中古車販売店でエンジンフィーリングに特化したトヨタの「小さな高級車」が発見されました。
 
 いったいどのようなクルマなのでしょうか。

【画像】「えっ…!」超スゴい「小さな高級車」 画像を見る!(46枚)

 クルマ好きにはたまらないエンジンチューニングですが、そのほとんどはハイパワー化を目指した個体がほとんどです。

 そのなかでもエンジンレスポンスやサウンドに特化した、珍しいクルマが注目を集めています。

 そのクルマは1998年から2007年まで「小さな高級車」として販売されていたトヨタ「プログレ」です。

 プログレはドイツのプレミアムサルーンとして位置づけられていた、メルセデス・ベンツCクラスやBMW3シリーズの対抗馬として開発されました。

 全長4500mm、全幅1700mmのコンパクトセダンサイズに2.5リッターと3リッターのパワートレインを搭載したプログレは「小さな高級車」をコンセプトに贅の限りを尽くして開発されました。

 とくに上質なレザーシートにウォールナットをふんだんに使用した本木目のインテリアは、当時のフラッグシップモデルのセルシオに匹敵するほどです。

 ただし、押し出し感の少ない控えめなエクステリアと小さな高級車というコンセプトが若い世代に受け入れられず、販売台数は伸び悩む結果となりました。

 そんな控えめなプログレにアリストやスープラでおなじみのパワートレインである、3リッター直列6気筒の「2JZ型」をスワップしたモデルが話題になっています。

 もともと直列6気筒エンジンは、シリンダが直線上に並んでいるのでバランスが取りやすく、振動の少ないエンジンとして知られています。

 さらに直列6気筒エンジンはスムーズな回転や滑らかな吹け上がりといった特徴をもっていて、BMWやスカイラインGT‐Rが直列6気筒にこだわりつづけたのもこういった理由があったからかもしれません。

 今回の個体はフィーリングを大切にした結果、ツインターボの「2JZ-GTE型」ではなく、自然吸気の「2JZ-GE型」を採用しました。

 そして、エンジンをスワップさせただけでなく、6連スロットルを搭載することで走りの気持ちよさに磨きをかけます。

 通常のクルマはシングルスロットルといって、各シリンダに空気を送り込む弁がひとつにまとめて搭載されています。

 そこで、今回の6連スロットルは各シリンダごとに独立した弁が取り付けられている状態で、均等に空気が行き渡ることで燃焼効率があがり、アクセルレスポンスなどの向上が期待できます。

 また、レスポンスの向上以外にも空気の吸入量が増えることで吸気音も大きくなり、より迫力あるエンジンサウンドになることでしょう。

 ただし、6連スロットルなどの多連スロットルはセッティングが難しく、ひとつ間違えると性能が低下する可能性も高くなります。

 一長一短ある6連スロットル化のプログレですが、なぜこのようなコンセプトのカスタムに取り組んだのか、製造・販売元の中古車販売店「GOODS」の担当者は以下のように話します。

「全てはこの6連スロットルエンジンをアピールしたい為に製作に取り組みました。

 不人気で小さな高級車、高齢者にも優しい高級車をベースにする事により、見た目とエンジンギャップにこそ男のロマンを感じて製作にあたりました。

 不人気のセダンがスポーツカーを追いかけ回すという当時のAMG63やハコスカセダンにも通じる羊の皮をかぶった狼というコンセプトで製作しております」

※ ※ ※

 今回のプログレ6連スロットル仕様は、まだ正式に中古車情報サイトに掲載していない個体のため、価格は応談となっています。

 なお、GOODSではほかにもスカイライン(ケンメリ)などの6連スロットルのモデルを取り扱っており、今後も拡充していくとのことです。

こんな記事も読まれています

ヒョンデ「アイオニック5」がマイチェンで航続可能距離703キロに! 気になる車両価格は523万6000円から…30台限定の「コナ マウナ ロア」にも注目
ヒョンデ「アイオニック5」がマイチェンで航続可能距離703キロに! 気になる車両価格は523万6000円から…30台限定の「コナ マウナ ロア」にも注目
Auto Messe Web
『絶対完走』の重圧に耐えた勝田。来季シートがかかっていたことを示唆【ラリージャパン後コメント】
『絶対完走』の重圧に耐えた勝田。来季シートがかかっていたことを示唆【ラリージャパン後コメント】
AUTOSPORT web
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 後編 ジャンクヤード探訪記
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 後編 ジャンクヤード探訪記
AUTOCAR JAPAN
中型からステップアップ 人気の“ミドルクラスネイキッド”スズキ「SV650」とカワサキ「Z650RS」どっちを選ぶ?【スペックでライバル比較】
中型からステップアップ 人気の“ミドルクラスネイキッド”スズキ「SV650」とカワサキ「Z650RS」どっちを選ぶ?【スペックでライバル比較】
VAGUE
ラリージャパンで一般車の侵入という衝撃トラブルが発生! SSのキャンセルもあるなかトヨタ勢は2・3・5位に着ける
ラリージャパンで一般車の侵入という衝撃トラブルが発生! SSのキャンセルもあるなかトヨタ勢は2・3・5位に着ける
WEB CARTOP
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 前編 ジャンクヤード探訪記
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 前編 ジャンクヤード探訪記
AUTOCAR JAPAN
サーキット派に朗報! ウェッズスポーツ「TC105X」に16インチの新サイズ登場…マツダ「ロードスター」や走りのFF車にオススメです
サーキット派に朗報! ウェッズスポーツ「TC105X」に16インチの新サイズ登場…マツダ「ロードスター」や走りのFF車にオススメです
Auto Messe Web
【ラリージャパン2024】最終ステージでトヨタが逆転! マニュファクチャラーズタイトル4年連続獲得、豊田章男会長「感動という共感を生んだ」
【ラリージャパン2024】最終ステージでトヨタが逆転! マニュファクチャラーズタイトル4年連続獲得、豊田章男会長「感動という共感を生んだ」
レスポンス
独創的な「近未来」フォルム! シトロエンCX 5台を乗り比べ(1) モデル名は空気抵抗係数から
独創的な「近未来」フォルム! シトロエンCX 5台を乗り比べ(1) モデル名は空気抵抗係数から
AUTOCAR JAPAN
1度の運転では好きになれない シトロエンCX 5台を乗り比べ(2) GTiにファミリアール 仏大統領も愛用
1度の運転では好きになれない シトロエンCX 5台を乗り比べ(2) GTiにファミリアール 仏大統領も愛用
AUTOCAR JAPAN
4連覇を決めたフェルスタッペン「苦しいシーズンの中で多くのことを学んだ。だからこそ特別だし、誇らしい」
4連覇を決めたフェルスタッペン「苦しいシーズンの中で多くのことを学んだ。だからこそ特別だし、誇らしい」
AUTOSPORT web
【ポイントランキング】2024年F1第22戦ラスベガスGP終了時点
【ポイントランキング】2024年F1第22戦ラスベガスGP終了時点
AUTOSPORT web
カワサキ新型「レトロスポーツモデル」に反響多数!「古き佳き」スタイリングが“現代”に刺さる!? 玄人も注目する“バイクらしさ”を味わえる「W230」とは?
カワサキ新型「レトロスポーツモデル」に反響多数!「古き佳き」スタイリングが“現代”に刺さる!? 玄人も注目する“バイクらしさ”を味わえる「W230」とは?
くるまのニュース
「ジャガー」のブランドロゴが大胆に変更! 英国の名門ブランドはどこに向かう? まもなく登場する“新たなコンセプトカー”とは
「ジャガー」のブランドロゴが大胆に変更! 英国の名門ブランドはどこに向かう? まもなく登場する“新たなコンセプトカー”とは
VAGUE
村民の力で蘇った昭和のボンネットバス! 熊本県・山江村の宝物マロン号がロマンの塊だった
村民の力で蘇った昭和のボンネットバス! 熊本県・山江村の宝物マロン号がロマンの塊だった
WEB CARTOP
本物の贅沢──新型ロールス・ロイス ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズII試乗記
本物の贅沢──新型ロールス・ロイス ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズII試乗記
GQ JAPAN
道東道直結の“新道”がついに完成! 高速道路開通と同時に国道「8.8kmバイパス」の残り区間が拡幅
道東道直結の“新道”がついに完成! 高速道路開通と同時に国道「8.8kmバイパス」の残り区間が拡幅
乗りものニュース
[サウンドユニット・選択のキモ]メインユニット編…交換する意義を考える!
[サウンドユニット・選択のキモ]メインユニット編…交換する意義を考える!
レスポンス

みんなのコメント

11件
  • 名無し
    元々2JZでしょ、スワップしたのはMTでしよ、
  • ss2********
    間違い
    ①3000ccのプログレは、もともと2JZ
    ②6連スロットは、レスポンスは、良くなるけど、空気量まで増えない。
    空気量が少ないのは、エアフイルターと配管の径のせい
    ③直列6気筒エンジンは、シリンダが直線上に並んでいるためバランスが取りやすくて振動の少ないエンジンになるのではない。120度ごとの等間隔爆発と、クランクが120度ごとだから。

    正しい知識で書いてね。

※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

374.9454.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

33.0128.0万円

中古車を検索
プログレの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

374.9454.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

33.0128.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村