現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 3列シートを備えたボルボの新しい電気自動車SUV「EX90」が初公開

ここから本文です

3列シートを備えたボルボの新しい電気自動車SUV「EX90」が初公開

掲載 8
3列シートを備えたボルボの新しい電気自動車SUV「EX90」が初公開

 スウェーデンのボルボ・カーズは2022年11月9日、7名乗り3列シート仕様の新型BEVモデルとなるEX90を発表した。

 ボルボは2030年までに電気自動車のみの販売を目指し、さらに2040年までにはC02などの温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするクライメート・ニュートラル(Climate neutral=気候中立)な企業になるという高い目標を設定している。その方向性を明示する電動フラッグシップSUVとして設定されたのが、今回発表されたEX90だ。

ボルボXC40の特別仕様車「アルティメットB4 AWD ダークエディション」が日本デビュー

 エクステリアは機能が形をつくる新しいスカンジナビアンデザインを採用。SUVスタイルを基調に多用途でスタイリッシュなファミリーカーに仕立て、合わせてコアコンピューティングやコネクティビティ、電動化などの最先端技術と組み合わせて、安全性、効率、デザインを最適化する。新しいトールハンマーデザインのLEDヘッドランプおよびデイタイムランプやクローズドタイプのグリル、C字型のLEDコンビネーションランプとリアピラー後端左右に縦型に配したランプ、空力特性を考慮した独特な造形のアルミホイールなども目を引く部分だ。ボディサイズは全長5037×全幅2039×全高1747mmと既存のXC90に比べてロングかつワイドにアレンジし、一方でホイールベースは2984mmと同寸に設定している。

 最新のセンシングテクノロジーによって既存のボルボ車を上回る高い安全性を実現したことも、EX90の訴求点。高性能なカメラやレーダー、そしてLiDAR(ライダー)などの最新センサーを新設計のコアコンピューターに接続し、AI用のNVIDIA DRIVEプラットフォームXavierやOrinなどがボルボの社内製ソフトウェアを実行して、リアルタイムに360度ビューを作り出す。これが安全性を高める運転情報の提供や危険回避に役立てられ、車線変更時のステアリング操作のサポートや運転支援機能のパイロットアシストの信頼性および性能の向上を実現した。なお、EX90は将来の自動運転に対応するハードウェアを備えた最初のボルボ車というキャラクターも有し、コアコンピューターが新しいデータから常時学習するとともにアップデートを繰り返して、走行距離と時間を経るごとにより賢く、より安全なシステムへと進化するという。

 インテリアに関しては、インパネ上部を水平基調にアレンジして前方視界を高めたうえで、Epic Games社の3Dツール「Unreal Engine」を用いた高品質グラフィックスのメータースクリーンおよびヘッドアップディスプレイを配備する。また、バーチカルマウントの14.5インチサイズのセンタースクリーンを採用し、インフォテインメントシステムとして最新のGoogleを搭載。Googleアシスタントによるハンズフリー支援やGoogleマップのナビゲーション、Google Playのお気に入りアプリなど、Googleのアプリやサービスを豊富に組み込み、合わせて5G接続やワイヤレスのApple CarPlayにも対応させた。さらに、ボルボ車で初採用となるドルビーアトモスを搭載。ヘッドレスト一体型スピーカーを組み合わせたBowers&Wilkinsのオーディオシステムや、スマートフォンが車両のキーとなるフォンキーテクノロジーなどの新機能も採用した。一方、キャビン空間自体は2/3/2名乗車の3列式シートで構成。シート表皮にはリサイクル素材を使用したテキスタイルを導入する。さらに、インテリア全体にもサステナブルな素材や責任ある方法で調達された天然素材を使用した。

 パワートレインについては、当初販売するモデルにシステム最高出力380kW/最大トルク910Nmを発生する2基の前後モーターと、容量111kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。また、同300kW/770Nmを発生する仕様も設定するという。一充電あたりの航続可能距離はWLTPモードで590km~600kmを実現。充電に関しては、最大250kWの急速充電に対応し、バッテリー残量10%から80%までを30分以内で充電することが可能だ。また、ボルボ車で初めて双方向充電に必要なハードウェアを採用。車両に搭載したバッテリーを使用して、自宅や電気機器、さらに別の電動ボルボ車への電力供給が行える。一方、基本骨格は新開発のSPA2プラットフォームと、約15%の再生スチールや約25%の再生アルミニウム、そして48kgの再生プラスチックとバイオベース材料を使用した専用ボディで構成。1台あたりの再生プラスチックの使用比率は、これまでのボルボ車では最高レベルの総量当たり約15%を成し遂げたという。

 なお、EX90の生産は2023年からアメリカで開始し、その後中国でも実施する予定。また、ボルボはEX90 を皮切りに、毎年1台ずつ新しい電気自動車を発表すると予告している。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

セゾン自動車火災保険、迅速に保険金支払いへ…クラウド版「ClaimCenter」日本初導入
セゾン自動車火災保険、迅速に保険金支払いへ…クラウド版「ClaimCenter」日本初導入
レスポンス
ホンダ、中国で失速生産能力3割減、日産は北米不振で営業益99%減[新聞ウォッチ]
ホンダ、中国で失速生産能力3割減、日産は北米不振で営業益99%減[新聞ウォッチ]
レスポンス
なぜ「軽で白ナンバー」付けられた? 100万台装着のオリンピックナンバーの現状は? 9割が軽も「万博ナンバー」では変化あり?
なぜ「軽で白ナンバー」付けられた? 100万台装着のオリンピックナンバーの現状は? 9割が軽も「万博ナンバー」では変化あり?
くるまのニュース
いつでもオシャレをしていたい! 教習所はカラコンOKなの?
いつでもオシャレをしていたい! 教習所はカラコンOKなの?
バイクのニュース
【新車価格情報】輸入車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年7月20日時点
【新車価格情報】輸入車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年7月20日時点
カー・アンド・ドライバー
レクサスIS 後継は『HZ』!? 1020hpのトリプルモーターBEVセダン登場へ!
レクサスIS 後継は『HZ』!? 1020hpのトリプルモーターBEVセダン登場へ!
レスポンス
「グランツーリスモ7」大幅アップデートでクルマがよりリアルで躍動感ある動きに! ミシュランタイヤも忠実に再現!
「グランツーリスモ7」大幅アップデートでクルマがよりリアルで躍動感ある動きに! ミシュランタイヤも忠実に再現!
くるまのニュース
スズキが新型「スペーシアギア」初公開! 丸目ライト×縦グリルの“ジムニー顔”で登場! アウトドア仕様の内装がスゴい!
スズキが新型「スペーシアギア」初公開! 丸目ライト×縦グリルの“ジムニー顔”で登場! アウトドア仕様の内装がスゴい!
くるまのニュース
コンチネンタル、ソフト定義自動車や自動運転の最新技術発表へ…IAAトランスポーテーション2024
コンチネンタル、ソフト定義自動車や自動運転の最新技術発表へ…IAAトランスポーテーション2024
レスポンス
BMWジャパン、EVステーションワゴン「i5ツーリング」を披露 小澤征悦さんがオリジナル曲を演奏
BMWジャパン、EVステーションワゴン「i5ツーリング」を披露 小澤征悦さんがオリジナル曲を演奏
日刊自動車新聞
911の進化はとどまるところを知らない!パフォーマンスハイブリッドを搭載した「ポルシェ 911 GTS」の走りは?
911の進化はとどまるところを知らない!パフォーマンスハイブリッドを搭載した「ポルシェ 911 GTS」の走りは?
AutoBild Japan
名古屋~高崎が最短ルートに!? 長野の“山岳地帯”つらぬく新高速道路「上田諏訪連絡道路」のすごさとは 「地味に遠回り」解消図る超短絡路
名古屋~高崎が最短ルートに!? 長野の“山岳地帯”つらぬく新高速道路「上田諏訪連絡道路」のすごさとは 「地味に遠回り」解消図る超短絡路
くるまのニュース
小学生からEV技術者育成へ、日産が英国に世界的な訓練施設を建設
小学生からEV技術者育成へ、日産が英国に世界的な訓練施設を建設
レスポンス
「飛葉ちゃんのCB750FOUR」が青島文化教材社から1/12スケールのプラモデルで2024年11月発売予定!
「飛葉ちゃんのCB750FOUR」が青島文化教材社から1/12スケールのプラモデルで2024年11月発売予定!
モーサイ
昔じゃ考えられない「長期の夏季休暇」を設定する新車ディーラー! 最大10連休なんて店もあるが裏で苦悩するディーラマンもいる
昔じゃ考えられない「長期の夏季休暇」を設定する新車ディーラー! 最大10連休なんて店もあるが裏で苦悩するディーラマンもいる
WEB CARTOP
トヨタが「新たなクラウン」を初公開! 話題の「エステート」はどうなる? SUVやセダン以外のモデル登場は? クラウン群の行方とは
トヨタが「新たなクラウン」を初公開! 話題の「エステート」はどうなる? SUVやセダン以外のモデル登場は? クラウン群の行方とは
くるまのニュース
カワサキ「Z2」マフラーから白煙の原因を排気ポートから診断!
カワサキ「Z2」マフラーから白煙の原因を排気ポートから診断!
バイクのニュース
サーブ 9-3Xは派手さはないが、よくできたクロスオーバーSUVだった【10年ひと昔の新車】
サーブ 9-3Xは派手さはないが、よくできたクロスオーバーSUVだった【10年ひと昔の新車】
Webモーターマガジン

みんなのコメント

8件
  • トールハンマーとリアの縦型テールライトもいい感じに進化していますね。どこかのメーカーのある車種がパクリそうですが。
  • シンプルデザインがいいね!
    SUVのEVならボルボが一番カッコいい!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

421.0552.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

128.0129.0万円

中古車を検索
90の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

421.0552.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

128.0129.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村