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歴代最強のプジョー登場! 508 PSE、創業210周年に合わせて発表

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歴代最強のプジョー登場! 508 PSE、創業210周年に合わせて発表

◆創業は江戸時代
9月24日、プジョー オートモビルは、26日に創業210周年を迎えることを記念して、オンラインで記念イベントを開催した。1810年というと、フランス皇帝ナポレオン・ボナパルトが2人目の妻であるマリー・ルイーズ・ドートリッシュと結婚し、音楽家のショパンやシューマンが生まれ、蘭学者の緒方洪庵が生まれた年である。ヨーロッパは産業革命真っ只中。日本は江戸時代後期で、第11第将軍徳川家斉の時代。ペリー来航の43年も前である。

今回公開された動画では、ジャーナリストでテレビ司会者のシャルロット・ル・グリ・ドゥ・ラ・サルが、世界で最も古い3つのブランドのひとつであるプジョーの歴史を辿るストーリーが展開。当初は歯車やコーヒーミル、ペッパーミル、蒸気機関を積んだ三輪車などを製造していたプジョーの、現代まで続く流れを追う。

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シャルロットは、プジョー オートモビルのジャン=フィリップ・アンパラトCEOや、デザイン ディレクターのマティアス・ホッサン氏などとの対話や、プジョー家とプジョーブランドの事業に関する膨大な資料が集められているエリモンクールのアーカイブセンター、400台ものコレクションを収蔵するプジョー博物館のバックヤード、ソショーのプジョー博物館、WRCやダカール・ラリー、ル・マン24時間レース、パイクスピーク ヒルクライムなど、世界のモータースポーツで輝かしい歴史を刻んできたヴェルサイユ・サトリのプジョー スポールなどを訪れ、プジョー車のデザインの変遷や、プジョーがつねに明日の状況を予測しながら変化してきた歴史を体験。プジョーがいかにして200年以上も発展し続けてきたか、駆け足だが解りやすく紹介していた。

◆じつはEVも販売していた
そのなかで度々触れられていたのが、プジョーとEVの歴史だ。プジョーは第2次大戦中の1941年に、燃料不足に対応するために小型EV「VLV」を開発し、377台を生産して郵便局や医師に使用された歴史がある。95年にも106エレクトリックを開発し、ヨーロッパ諸国で販売するなど、古くから電動化に取り組んできたブランドのひとつである事を強調していた。

現在ヨーロッパの都市部では、ICE(内燃機関)車の乗り入れが禁止される方向で、温暖化対策のためのCO2削減は急務。欧州委員会に新車平均CO2排出量削減義務も課せられていることから、自動車メーカーは電動化モデルのラインアップを強化している。プジョーも2020年からピュアEVやPHEVを続々と発表している。

◆最大トルク520Nm!
だが「エコロジーコンシャス」というだけで顧客に振り向いてもらうのは難しい。そこでプジョーは、パフォーマンスでアピールする事も必要と考え、たとえば新型208の最も高性能なモデルとして、ピュアEVのe-208を設定している。今回は創業210周年に合わせて、508のトップパフォーマンス・バージョンとなる「508 PEUGEOT SPORT ENGINEERED(プジョー・スポール・エンジニアード)」を発表した。

2013年にFEコンセプト、15年には308R Hybridと、ハイブリッドのコンセプトカーを開発した実績があり、22年からハイブリッドカーであるLMH(ル・マン・ハイパーカー)によるWEC(世界耐久選手権)復帰を発表しているプジョー・スポールの、ハイパフォーマンス・ハイブリッドカーの開発ノウハウを盛り込んだ508 PSEは、プジョーの歴史上で最強の市販車である。

前後に電気モーターを搭載したE-4WDのプラグインハイブリッドである508 PSEは、システム合計最高出力360馬力、最大トルク520Nmを発揮。0~100km/h加速が5.2秒、80~120km/h加速は3秒、0~1000m加速は24.5秒、最高速度はリミッターにより250km/hに制限される。

蓄電容量は不明だが、フロア下にリチウムイオンバッテリーを搭載し、ヨーロッパの家庭用電源(230W)で7時間、22kWのウォールボックスを使用すれば、2時間以内でフル充電が可能。電気モーターのみで、最高140km/h、最大42kmの走行が可能。100km走行あたりの燃料消費は2.03L(49.2km/L)で、CO2排出量はわずか46g/kmだという。

◆日本導入にも期待!
ファストバックとSWに用意される508 PSEのエクステリアは、専用のエアロパーツを装着。フロントグリルやフロントバンパー、エアスクープ、クリプトナイト モノグラム、専用の3つのウイングレット、陽極酸化処理のブラックエグゾーストエンド、グロスブラックのディフューザーなどが、スポーティネスを際立たせている。

また前後フェンダーもワイド化。トレッドはフロントが24mm、リアは12mm拡大されている。足まわりにはコンフォートとハイブリッド、スポーツの3モードを備えた専用チューニングの可変ショックアブソーバーを採用。フロントブレーキには380mm径のローターと対抗4ポットキャリパーを備えた高性能ブレーキシステムを装備した。また専用の20インチアルミホイールには、ミシュラン製パイロット・スポーツ4Sが装着される。シート位置も低められている。

ボディカラーは専用色のセレニウムグレーとペルラネラブラック、パールホワイトの3色を設定。車名エンブレムは標準でブラックとなる。

フランスのミュールーズ工場で生産される508 PSEの価格は現時点では未発表だが、ヨーロッパでは10月中旬に受注開始となる予定。日本市場への導入は未定だが、日本法人のグループPSAジャパンは電動化モデルの導入に積極的なだけに、導入に期待したいところだ。

<文=竹花寿実>

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