美しい写真とともに振り返る 2024年 AUTOCARの自動車カメラマンが撮影した渾身の1枚

クルマの記事に欠かせない写真

AUTOCARにとって写真は、文章と同じくらい重要である。英国編集部は世界でもトップクラスのカメラマンを抱えている。

今年は、EVのミニ・モークからハイパワーでハイオクのフェラーリSF90 XX ストラダーレまで、ありとあらゆるクルマを撮影したが、どのカメラマンにも、特に誇りに思っているお気に入りの写真がある。

そこで今回は、英国編集部のカメラマンであるマックス・エドレストン（以下、ME）とジャック・ハリソン（以下、JH）が2024年のハイライトとなる写真を披露したい。

アストン マーティン・ヴァンキッシュ

「素晴らしいクルマ、美しいロケーション、そして素晴らしいスペインの日の出という最高の組み合わせ。これを超えるのは難しい。クルマが泳いでいるように見えるのが、さらに素晴らしい」 – ME

フェラーリSF90 XXストラダーレ

「フィオラノで、フェラーリが誇る究極のサーキットカー『XX』を初めて体験した。同社のテストドライバーたちは、伝説のサーキットで1030psを適切に扱う方法を我々に熱心に教えてくれた。撮影していてとても楽しかった」 – ME

ル・マンでの1枚

「今年の24時間レースでは、空が暗くなると同時に雨が降り始めた。そこで、カメラにフラッシュガンを取り付けて、何が撮影できるか試してみた。ハーツ・チームJotaのポルシェ963のこのショットにはかなり満足している」 – ME

ランボルギーニ・レヴエルト

「土砂降りの雨と半分冠水した道路は、V12エンジン搭載のランボルギーニのテストには理想的なコンディションとは言えなかったが、レヴエルトのネオンオレンジの塗装は1マイル先からでも目立ち、ベッドフォードシャーの田園地帯ではさらに異質に見えた」 – JH

ランチア・フルビア

「記者のリチャード・ウェバー氏に同行し、ほぼ完璧なフルビア1.3Sでスコットランド国境近くの曲がりくねった道をドライブした。この写真は、AUTOCAR誌の1970年代のロードテストで撮られたんじゃないかと考えると面白いね」 – ME

マクラーレンW1

「スタジオ撮影はいつも光栄なことだが、マクラーレンの最新ハイパーカーの撮影は本当に特別だった。カルバート・スタジオ（Calvert Studio）には欧州最大級のライトボックスがあり、それを使ってクルマの鋭いエッジに柔らかい光を当てながら撮ったんだ」 – JH

マクラーレン・アルトゥーラ・スパイダー

「何年も前からナポレオン街道（ルート・ナポレオン）で撮影したいと思っていたが、ようやくそのチャンスが訪れた。条件は理想的だった。谷間にはうっすらと霧がかかり、どこか幽玄な雰囲気を醸し出していた。息をのむほど美しい風景だった」 – JH

マイクロリーノ

「僕はレトロなクルマの大ファンだが、マイクロリーノの弾力あるラインは、お気に入りの被写体の1つだ。その小ささをアピールするには、2台のレンジローバーの間に割り込ませるのが一番だ。もっと小さいクルマを増やしてほしいよ」 – JH

ミニ・モーク

「英国の古い町にある古いパブの前には、生まれ変わった（そして電動化した）英国の古いシンボルが鎮座している。この光景を見ていると、クリケットの試合を観ながら最高のビールを飲みたい気分になる」 – ME

モーガン・プラスフォー

「別の車両から撮ったこのショットは、すべてがうまく整っている。モーガンの黄色の塗装が背景の草原を引き立て、太陽の位置も絶妙で、モーガンの優美なフォルムに影を落としていた」 – JH

アリエル・ノマド2

「新型のノマドは、ありがたいことに初代と同じくらい過激だ。その狂気を際立たせるために、とても静かな背景と対比させ、道路で視線を導くという構図にしたが、なかなかうまくいったと思う」 – JH

ポルシェ911 S/T

「おそらく、AUTOCARのテストドライバーたちが今年最も期待していたクルマだろう。イングランドで最も美しく、かつ厳しいBロード（郊外道路）で撮影とテストを行った。これ以上は語ることはない」 – ME

プロドライブ

「プロドライブは今年40周年を迎えた。そこで、バンプリーの同社本社で何枚か撮影させていただいた。ここにはCEOのデビッド・リチャーズ氏（右）やテクニカルディレクターのデビッド・ラップワース氏をはじめ、素晴らしい人材とクルマが集まっている」 – ME

ルノー5 Eテック

「デンマークで毎年開催される欧州カー・オブ・ザ・イヤーのテストは、美しい風景の中で重要な新型車を撮影する絶好の機会だ。この大きな風力タービンを見つけたとき、これを使わない手はないと思った。クリーンエネルギーの利用をうまく暗示している」 – JH

フェラーリ・ローマ vs ライバルたち

「曇り空と霧が続く長い一日だったが、日没の約1時間半前にようやく太陽が雲の切れ間から顔を出した。特集用にすでに主役となる写真を撮影していたが、この素晴らしい色合いを活かさない手はないので、急いで戻ってもう一度撮影したんだ」 – JH

ボルボEX30

「技術的に非常に満足のいく1枚だ。クルマは望んだ通りの場所にあり、角度もちょうどよく、ビスター・ヘリテージのコースは十分に広くて、ぼかしを入れたり、シャープさを表現したりすることができた」 – ME

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