GT-Rは全身に日産の英知を結集。超高性能VR38DETT型エンジン搭載
R35型・GT-Rが登場してから14年が経過した。日産車の中でも群を抜くロングライフ車である。しかし、毎年のように進化・改良が行われ、パフォーマンスと魅力は、現在でも超一級である。
内外装に古さを感じないといえばウソになる。しかし走行性能は最新のライバルとガチで戦える。これは驚くべき事実だ。速さと先進性を競うスーパースポーツの中で、頂点の1台に君臨し続けるGT-Rの偉大さは、優れた基本設計にある。
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プレミアム・ミッドシップパッケージ、独立型トランスアクスル4WD、GR6型デュアルクラッチトランスミッションをはじめ、ニュルブルクリンクで徹底的に鍛えた、強靭で精度の高いボディ&サスペンションなど、GT-Rは、全身に日産の英知が満載されている。中でも特筆すべきはVR38DETTと呼ばれるV型6気筒3.8リッターツインターボエンジンだ。
発売当時、ライバルが5リッター超という大排気量NAを搭載する中、GT-Rはいまでいうダウンサイジングターボコンセプトを掲げていた。分類上は日産のVQシリーズの一員だが、クローズドデッキ+ラダーフレーム構造、プラズマコーティングボア、インテグレーテッドターボチャージャー、インディペンデントインテーク&エキゾーストシステム、高精度インジェクター、ドライサンプ方式のオイル潤滑など、ボアピッチ以外はすべて専用設計だった。
進化するパフォーマンス。最高出力はデビュー時比90psアップ!
VR38DETT型は、F1と同じようにチリも埃もない専用クリーンルームでひとりの匠によって1基ずつ組み立てられていく。その精度はどんな機械やセンサーよりも優れており、獰猛なのに滑らかなエンジン特性のキーポイントだ。
スペックは向上を続けている。デビュー時は480PS/580Nmだったが、2008モデルで485ps/588Nm、2011モデルで530ps/612Nm、2012モデルで550ps/632Nm、2017モデル以降は580ps/637Nmとアップした。一方で、燃費性能(JC08モード)はデビュー時の8.2km/リッターから8.6~8.8km/リッター(2018モデル)に引き上げられた。単なるハイパワーユニットではなく、高効率ユニットであることも証明している。
なお、サーキット仕様のGT-Rニスモは専用タービン装着で600ps/652Nmを誇る。
次期GT-Rに関する情報は極めて少ない。しかし日産が経営の柱とする「電動化」と「電脳化」を考えると「もう内燃機関だけじゃ、勝てないよ!」といえるような電気モンスターになる可能性が濃厚。ピュアな内燃機関を搭載したGT-Rはこれが最後……かもしれない。
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みんなのコメント
GT-Rニスモが600PSなのがわかった。ギアはアルミで軽量化図ったので耐久性が無い。HKSが鉄のギアと強化クラッチを出している。ニスモ程度で我慢すれば良いが、GT3タービンとブレーキ、カーボンエアロに対する対価が1500万upと考えると微妙。結局、サーキットまともに走ろうとすると、ニスモでもチューンでも2500万程度必要で、ポルシェGT3が買える。チューン楽しいけどね。言いたいのは価格安いのには理由があると言う事。