現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【10万km耐久テスト】「スズキ ビターラ(エスクード)」ネジ1本まで分解したその結果

ここから本文です

【10万km耐久テスト】「スズキ ビターラ(エスクード)」ネジ1本まで分解したその結果

掲載
【10万km耐久テスト】「スズキ ビターラ(エスクード)」ネジ1本まで分解したその結果

スズキ ビターラ ハイブリッド(Suzuki Vitara Hybrid): 耐久テスト。我々の小さな四輪駆動車は10万kmに達した。完璧ではないが、スズキ ビターラは信頼できる日本車のイメージを支えている。

第一印象は人を欺く:「スズキ ビターラII」は、少なくとも東欧市場向けにエステルゴム/ハンガリーで生産され、ケルハイムで現地の塩の冬に合うように作られたもので、最初に接したときは特に上質には見えなかった。薄いシートメタルの外観と骨ばったシャシー。硬質プラスチックが多用され、断熱材もほとんどないため、ミニSUVの中で静かな部類には入らない。

上級ドライバーのためのロードスター「BMW Z4 M40i」直列6気筒340馬力と6速MTのオープントップ2シーターで真に特別な体験!

スズキ ビターラハイブリッドは25,450ユーロ(約410万円)から。私たちのテスト車は、諸費用込みで32,150ユーロ(約520万円)。技術的に言えば、ビターラはオフロード車ではない古典的な角張った直立型で、オフローダーを模倣しているだけだが、この形状が実用性を高めているのは確かだ。前輪を外さなくても、27インチのホイールを履いた自転車が車内に収まる。1988年に登場した初代「ビターラ」は、まだフレームとギアリダクションを備えた本格的なオフロード車だったが、現行モデルは厳密には乗用車である。ロックボタンに奇跡を期待してはいけない。これは純正のセンターロックではなく、必要に応じてリアアクスルを駆動に参加させる、全輪駆動クラッチのグリップ特性を高めたものに過ぎない。しかし、ビターラは軽量なので、砂場で恥ずかしい思いをすることはないだろう。ハンター用のリフトアップキットやアンダーライド保護プレートもある。

実用性が高い:27インチの自転車が前輪を外さなくても車内に収まる。解体しても劇的なことは何もない解体後、認識できる弱点は、基本的に劇的でない錆(アクスルキャリア、車体の縦方向部材、後部の板金、いくつかのネジと溶接箇所)と、石がぶつかる危険性のあるボンネットに限られている。それ以外の点については、「走行距離との関連で全体的なコンディションに問題はない」とDEKRA(ドイツ自動車検査協会)の専門家マーカス コンスタンチンは述べている。

同僚の間では賞賛のコメントが多く、日誌に書かれた批判的な意見のほとんどは、少しでゴツゴツしたシャシー、最初は不便なギアボックス、高い騒音レベル、47リットルの小さな燃料タンク、時代遅れのナビゲーションシステム、想像力に富んだ制限速度の認識、大袈裟な衝突警告システム、狭くて簡素なシートなどに関するものだ。

賛辞は?そしてそれが優勢なのだが、高い着座位置と、全長4.18m、全幅1.78mの明確な駐車スペースファインダーという実用的な形式を強調する。全輪駆動と低重量(空車重量1320kg、全輪駆動SUVの中では最軽量クラス)により、スズキは、前輪駆動車と後輪駆動車の両方が掘り込みを好むザンクトピーターオルディングの、時に底なしとなるビーチ駐車場での輝き方も心得ている。

スズキ ビターラ:レイアウトが明確で、驚くほど広い。インフォテインメントは時代遅れの印象。水色のモデルは、耐久テストを行った3台目の「ビターラII」だった。2019年の「ビターラS(1.4リッターガソリンエンジン、オートマチックトランスミッション)」は、わずか2万km走行後にターボホースのスリップとホイールベアリングの損傷でダメになった。2016年から2018年にかけては、生産中止となった1.6リッターディーゼルも耐久テストに参加させた。薄くて繊細な塗装にはストーンチップのダメージが多かったが、オイルミストのないユニットとシャシーの接合部には目立った摩耗はなかった。トラブルはゼロ。

最終レポート: ビターラは持ちこたえた9年の歳月をかけて行われた耐久テスで、明らかになったウィークポイントは、オイル漏れ、フロントライトとリアライトだけだった。シャシー、ブレーキ、排気システム、ドライブシャフトといった重要な部分は無傷!私たちは、この「ビターラ」で10万km以上も走って、これを確認することができた。

オフローダーではないが、軽い車重がちょっとした悪路ならこなしてくれる。結論:先の耐久テストでは、色あせたディーゼル「ビターラ」がすでに絶対的な信頼性を我々に印象づけたが、マイルドハイブリッド ガソリンエンジンもその印象をさらに高めている。我々のテスト車両では、ボロボロの個体で時折見られるフロントアクスルの摩耗も見られなかった。「ビターラ」は長持ちする。この高い評価は偶然ではない。耐久テスト最終評価: 2+

フォトギャラリー:スズキ ビターラハイブリッドの10万km耐久テストText: Rolf Klein and Tim DahlgaardPhoto: Christoph Börries / AUTO BILD

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

マルケス、バルセロナテストで新旧バイクを乗り比べへ。プロトタイプはドゥカティのコンビに最適?
マルケス、バルセロナテストで新旧バイクを乗り比べへ。プロトタイプはドゥカティのコンビに最適?
motorsport.com 日本版
サイドエキゾースト装備!? ルノー『ルーテシア』次期型を初スクープ
サイドエキゾースト装備!? ルノー『ルーテシア』次期型を初スクープ
レスポンス
ホンダ “ワン”ダフルな新型「SUV風ミニバン」&「軽ハイトワゴン」実車展示! 「アウトドアテイスト」を取り入れた“愛犬家”に人気なクルマとは?
ホンダ “ワン”ダフルな新型「SUV風ミニバン」&「軽ハイトワゴン」実車展示! 「アウトドアテイスト」を取り入れた“愛犬家”に人気なクルマとは?
くるまのニュース
スズキ「ジムニー」スライドドア仕様!? 悪路最強の「本格クロカン×軽バン」まさかの合体! ド迫力顔の「新型エブニイ SPIEGEL」が凄い!
スズキ「ジムニー」スライドドア仕様!? 悪路最強の「本格クロカン×軽バン」まさかの合体! ド迫力顔の「新型エブニイ SPIEGEL」が凄い!
くるまのニュース
細部を変更し利便性を向上 ロイヤルエンフィールド「Classic 350」2025年モデル
細部を変更し利便性を向上 ロイヤルエンフィールド「Classic 350」2025年モデル
バイクのニュース
全日本ラリーに参戦しながら筑波ではタイムアタック! サウンドとパフォーマンスを追求するマフラーメーカーの「ロッソモデロ」がモータースポーツ部門「ロッソレーシング」を設立
全日本ラリーに参戦しながら筑波ではタイムアタック! サウンドとパフォーマンスを追求するマフラーメーカーの「ロッソモデロ」がモータースポーツ部門「ロッソレーシング」を設立
WEB CARTOP
RJCカーオブザイヤー、「スイフト」に栄冠 4世代連続で受賞
RJCカーオブザイヤー、「スイフト」に栄冠 4世代連続で受賞
日刊自動車新聞
【このクアトロポルテなんぼ?】マジか?高級サルーン「マセラティ クアトロポルテ」がたったの130万円!欲しいぞ!たとえ走行距離21万km超でも・・・
【このクアトロポルテなんぼ?】マジか?高級サルーン「マセラティ クアトロポルテ」がたったの130万円!欲しいぞ!たとえ走行距離21万km超でも・・・
AutoBild Japan
東北道~常磐道の新ルート「北関東北部横断道路」計画に反響多数!?「嬉しい」「かなり必要」広大な“貧弱国道地帯”に悲願のネットワーク誕生へ「機運上昇中」
東北道~常磐道の新ルート「北関東北部横断道路」計画に反響多数!?「嬉しい」「かなり必要」広大な“貧弱国道地帯”に悲願のネットワーク誕生へ「機運上昇中」
くるまのニュース
ハミルトン、フェラーリ初走行は2022年型の旧車テストに? アブダビテストには参加できず
ハミルトン、フェラーリ初走行は2022年型の旧車テストに? アブダビテストには参加できず
motorsport.com 日本版
BMWコンセプトF450GSミラノショーに登場!GSシリーズの新たなミッドレンジモデルは450ツインで2025年に市販予定!?
BMWコンセプトF450GSミラノショーに登場!GSシリーズの新たなミッドレンジモデルは450ツインで2025年に市販予定!?
モーサイ
SUVの「フォード・マスタング」と「ヒョンデ・ツーソン」となぜか似てる見た目の2台が北米で人気! 売れる秘密はデザインにあり!?
SUVの「フォード・マスタング」と「ヒョンデ・ツーソン」となぜか似てる見た目の2台が北米で人気! 売れる秘密はデザインにあり!?
WEB CARTOP
トヨタ新型「ランクルe」登場は? 新型「ジムニーe」は白紙に? 本格「フレームSUV」の課題とは… 悩みは「Gクラスe」が解決?
トヨタ新型「ランクルe」登場は? 新型「ジムニーe」は白紙に? 本格「フレームSUV」の課題とは… 悩みは「Gクラスe」が解決?
くるまのニュース
ホンダ「スーパーカブC100」マフラーからの白煙対策再確認 同い年のバイク=スーパーカブと生きるバイクライフ VOL.21
ホンダ「スーパーカブC100」マフラーからの白煙対策再確認 同い年のバイク=スーパーカブと生きるバイクライフ VOL.21
バイクのニュース
メルセデス・ベンツ Vクラス【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
メルセデス・ベンツ Vクラス【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
【羨望のSUV】新たな主役誕生! 最新ランドクルーザー250は、圧巻の走破性とフレンドリーさを実現
【羨望のSUV】新たな主役誕生! 最新ランドクルーザー250は、圧巻の走破性とフレンドリーさを実現
カー・アンド・ドライバー
ホンダ新型「小さな高級車」初公開! 全長3.9m級ボディ&迫力顔の「セダン」! MTもアリそうな「3代目アメイズ」6年ぶり全面刷新で印国に登場へ
ホンダ新型「小さな高級車」初公開! 全長3.9m級ボディ&迫力顔の「セダン」! MTもアリそうな「3代目アメイズ」6年ぶり全面刷新で印国に登場へ
くるまのニュース
わずか1年で3000万円強も値下がり! 「バーゲン価格で売却された」コーチビルダー作のスゴい「マイバッハ“クーペ”」の正体とは?
わずか1年で3000万円強も値下がり! 「バーゲン価格で売却された」コーチビルダー作のスゴい「マイバッハ“クーペ”」の正体とは?
VAGUE

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

178.9209.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

79.0495.0万円

中古車を検索
ミニの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

178.9209.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

79.0495.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村