LCRホンダからMotoGPに参戦中のアレックス・マルケスは、2022年限りでホンダ陣営を離れ、来季はドゥカティのサテライトチームであるグレシーニへ移籍する。現チームでのモチベーション低下も認めていたマルケスだが、残るシーズンもプロフェッショナルとして働いていくと語った。
マルケスはMoto2クラスでチャンピオンとなったあと、MotoGPクラスへ昇格。レプソル・ホンダに所属した初年度から表彰台を獲得してみせたが、翌年にLCRホンダへ移ってからは目立った成績を残せない状況が続いていた。
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そして、マルケスは今年6月に2023年のグレシーニ移籍を発表。8月にmotorpsort.comのインタビューに応えた際には、ホンダで参戦を継続するモチベーションを失っていたことが、今回の移籍に繋がったと明かした。
まだシーズンは8戦が残っているが、マルケスは残るレースでもホンダに2023年のマシン改善に向けて必要なデータを提供し続けると、”プロ”として取り組み続ける姿勢を示した。
「良い点としては、以前ホンダがバイクには乗り越えるべき問題があり、良い方法で改善する必要があると、話していたことだ」と、マルケスは言う。
「でも彼らはライダーを変更することも決めた」
「僕も物事が上手くいかないときは、全部変えてしまうのがベストだと思うほうだし、ホンダの考え方もこういったモノなのかもしれない。ただ彼らはとても多くの仕事を抱えている」
「僕はプロのライダーだ。正確には覚えてないけど最終戦か、12月31日まで僕には契約がある」
「そして、その時まで僕はプロライダーとしてホンダを助けていくつもりだ。なにより彼らは僕にMotoGPへ挑戦するチャンスを与えてくれたんだ」
「彼らはやるべきことがたくさんあるのも分かっているし、ここ4~5年で大きな一歩を踏み出しているヨーロッパメーカーのレベルに踏み入り、マシンを機能させるために多くの変更が必要だということも理解している」
マルケスの苦戦は、ルーキーイヤーの2020年にファクトリーチームで2度表彰台を獲得したことを考えると、驚くべきことだろう。
マルケスは2021年のバイクにおける進歩が期待したようなものではなかったと認めている。その一方で経験の浅い自身のことも考慮すると、意見があまり大きく扱われなかった可能性があることも理解していると話した。
「2020年に僕はとても良い形でシーズンを終えていて、チームを含め全部に満足していた」
「彼らは彼らのアプローチ方法に従っているだけだ。僕のようなルーキーのコメントをあまり重要視していなかったりするのは、普通のことかもしれないしね」
「でも僕のコメントなどは、正しいものだったと思っているよ」
「ホンダは自分たちのやり方や考えに従っていた。そして2021年型バイクは、僕のライディングスタイルとは異なったもので、期待していたような改善はなかった。そこから僕は苦戦し始めて、2021年は苦しいものになった」
「2021年シーズン中盤には多くの変更が入り始めた。でもサテライトチームに居ると、そういったモノはすぐには入ってこないんだ」
「だからそうした物や改善を取り入れるのは、僕らにとってはあまり簡単なことじゃなかったんだ」
「ファクトリーではその点が優位で、オーストリア戦から一歩踏み出していたのも普通のことなんだ。僕ら(サテライト)は、そういった点で制限をより受けていたと思う」
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