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サスティナブルで走りもプレミアム ボルボのBEV「C40リチャージ」試乗記

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サスティナブルで走りもプレミアム ボルボのBEV「C40リチャージ」試乗記

ボルボのピュア電気自動車「C40 Recharge」に乗ってきた。電動化を積極的に進め、全モデルを電動化する最初のプレミアムブランドになるという目標で、ボルボは邁進している。また、すべの領域で、ライフサイクルで、環境負荷を減らしていく目的の電動化戦略だ。

具体的には2021年実績で国内販売の12%が電動モデルで、2025年の目標は40%をBEVにするというもの。相当なハードルの高さを目標値に設定していると感じるが、それは2030年には100%BEVという最終目標に向かっているからだ。

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現在ボルボのすべてのモデルに48Vのマイルドハイブリッドか、あるいはプラグインハイブリッドが設定されており、ピュアバッテリーEVにこのC40Rchargeが新らたに加わった。C40 Rechargeは専用のCMAプラットフォームを開発し、ボルボの向かっていく未来のための第1号モデルというわけだ。

Cセグで660Nmのバカトルク

スペックは前後にモーターを搭載するAWDで300kW(408ps)/660Nmという大出力。ボディサイズはXC40とほぼ同等のCセグメントサイズにこのパワートレインを搭載しているのだから、パフォーマンスは想像がつくだろう。これまでであれば、Dセグメントのディーゼルが400Nmというのがひとつの定番出力だから、ひとクラス小型で660Nmなのだから推して知るべし。

0-100km/h加速は4.7秒、航続距離は485kmで、リチウムイオン電池は78kWhの容量、保証は16万km、8年となっている。

ボディサイズはXC40と比較すると、全長4,440(+15) /1,875 (+0) /1,595 (-65)というサイズになる。ただし重量はバッテリー搭載の関係で2160kgと2トン超えのヘビー級になるので、ボディ、プラットフォームは専用開発されている。

そのバッテリーは床下に搭載しているため、走行すると腰下の安定感を感じ、ボディの高い剛性を感じることができる。結果として側突安全性も向上しているのだ。


前後異径サイズ。F:235/45-20
ピレリPゼロ。R:255/40-20プレミアムの新しい価値

早速横浜の街へ繰り出してみた。みなとみらいの市街地と首都高速を走行という環境だ。最先端を感じさせる機能として、スタートボタンがなくなり、ドライバーがシートに座るとその時点でアクセサリーONの状態になる。シフトレバーをドライブに入れればそのまま動き出すのだ。発進まえの儀式が一切なくなり、ちょっとした未来感を味わう。

ホテルのクルマ寄せから出発。言うまでもなく滑らかな走行フィールと、爆発的な加速は魅力たっぷりで、プレミアムな価値を感じる。EVの特性でもあるが、間髪入れずにフル加速する能力は、優れたエンジンでも容易に真似できない領域のものだ。

乗り心地もよく操舵フィールも申し分ない。回生ブレーキの機能にはワンペダル走行できる機能がある。これは最大0.25Gを発生し、3km/h以下になると摩擦ブレーキで停止する。じつはクリープをしないのだ。国産の多くは駐車場での切り返しでクリープしないとギクシャクして扱いづらいという声があり、各社クリープ機能をつけている。が、C40ではおそらく、北米ではヘッドインスタイル、欧州は路上駐車がスタンダードなため、切り返すような場面はあまりない、ということからの判断ではないだろうか。

高速走行でACCを試す。ワンタッチで稼働するので、操作は簡単。車間距離、車速の設定もわかりやすくインターフェイスはシンプルでよい。

OK Google

操作が簡単と言えば、グーグルアシスタンスが日本語で利用できるようになった。XC60に初搭載したグーグルだが、一部日本語に対応していなかったものの、全て日本語対応になったので、より利便性が高くなる。ボルボでは通信用SIMを4年間無料で提供するとしている。

グーグルアシスタンスではGoogleマップでの目的地設定は当たり前として、車両に関する操作も行えるのだ。例えば車内温度の調整やオーディオの操作も可能になる。起動は「OK Google」「Hey Google」でもOK。ボルボジャパンによれば、この操作に慣れてくるとタッチパネルの操作が減り、ほぼ、パネル操作をすることがなくなる、というほど便利であり会話しながらの移動も可能という。

インテリアはサスティナブルな素材にこだわり本革の使用はゼロ。それでも高品質なシート、内張、内装デザインは上質で高級感のあるインテリアだ。またシートアレンジや格納といったユーティリティでは、XC40とほぼ同等の収納力を持ち、大きなバッテリーを搭載しながらもスペース効率は高い。ちなみに、後部背もたれ上部までの最大積載量はC40が413Lで、XC40が452Lの容量がある。

ガソリンモデルと遜色ないラゲッジ容量ガラスルーフも標準仕様もう一つ特徴的なのは、オプション設定が少ないことだ。選択するのはボディカラーとカーペットの色くらいなもので、装備類はすべて標準装備しているのだ。じつはこのオプション選択が少ないことは、オンライン販売での複雑さの回避に繋がっている。というのはボルボのBEV第一弾C40 Rechargeはすべてオンライン販売だからだ。

C40 Rechargeは既成概念を根本から崩し、新しい価値観の提供にも挑戦している。電気自動車をオンライン販売し、そのクルマはカーボンユートラルな環境から作られ、サスティナブルな素材で装飾する。走行時のCO2排出はゼロでゼロエミッションを達成。 Googleアシスタンスの人工知能と会話を楽しみながら高度運転支援システムで移動するという、近未来に思い描いたモデルが現実となって現れたのだ。<レポート:高橋アキラ/Takahashi Akira>

価格

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みんなのコメント

4件
  • 今は過渡期だけど、2030年の時点でバッテリー性能は飛躍的に向上するだろうね。
    残るはインフラが追い付くかどうか。
  • 青い内外装がオシャレ!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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