■車載カーナビのメリット・デメリットは
クルマを運転しているときに目的地までの経路を案内してくれる「カーナビゲーション(以下、カーナビ)」は、いまでは必須アイテムとなりました。
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運転免許を取得したばかりで運転に慣れていない初心者ドライバーはもちろん、熟練ドライバーでもカーナビに頼り切りという人もいるでしょう。
その一方で、最近はスマートフォンの地図アプリをカーナビ代わりに利用する人も増加。
とくに車内でデータ通信し放題の車載Wi-Fiが登場。またそれ以前からあるモバイルルーターも加えると、スマホの地図アプリの利用率も伸びているようです。
少々扱いにくい部分はあるけれど常時使用可能な車載カーナビと、使い勝手は良いけれど通信料が気になるスマホの地図アプリ、実際どちらが“使える”のでしょうか。
まずは、車載カーナビと地図アプリの現状を調べてみました。
リサーチ会社「マイボイスコム」が2020年12月に実施したアンケートによると、自動車を所有するユーザーの8割強がカーナビを搭載済み。
ただし、このアンケートでは所有するクルマの年式などは明らかになっていないため、古いクルマは非装着と考えると、年式が比較的新しいクルマなら9割近くはカーナビを搭載していると推測されます。
では、スマホの地図アプリはどうでしょうか。インターネットを中心としたリサーチ会社「マクロミル」が2021年におこなった調査によると、スマホ所有者の約9割が地図アプリの使用経験があり、もっとも人気の「Googleマップ」(81.8%)や「Yahooマップ」(44.5%)、またiPhoneの場合は標準アプリ「マップ」(15.2%)などが続いています。
利用目的は「経路検索(カーナビとして)」(72.4%)がもっとも多く、次いで「店舗情報の確認」(41.2%)や「お店のホームページを見る」(17.6%)という順になっています。
また、車載カーナビと地図アプリを併用する人も増えており、自動車所有者の地図アプリ利用率は、「ほぼ毎回使用」(8.4%)、「ときどき使用」(25.2%)、「あまり使わない(使った経験はある)」(13.5%)を合わせると、47.1%の人がカーナビ装着車でも地図アプリの利用経験がある結果になっています。
またそのうちの約3割が車載カーナビとスマホを連携させて使っているようです(音楽再生やハンズフリー通話含む)。
車載カーナビをメインに活用している「カーナビ派」と、スマホの地図アプリをメインに使用する「地図アプリ派」に、それぞれのメリットやデメリットを聞いてみました。
まずは、ほぼ毎回車載カーナビを利用しているAさん(東京都・40代・男性)。車載カーナビはかなり初期から使い続けているヘビーユーザーです。
「新車にしても中古車にしても、カーナビがないクルマはもう乗れないくらい当たり前のように使っています。
私のクルマは地図データが古いままですが、とりあえず問題なく使えています。昔は地図で道を覚えたりしましたが、今はまったくしなくなりました」
初期の車載カーナビは、地図データの古さだけでなく操作性や検索機能も弱く、またGPSの精度が低かったせいなのか道がないところを走っているなんてこともありましたが、10年以上前のものでも現在位置は問題ないレベルにまで正確性が高くなっています。
「車載カーナビのメリットは機種が多少古くても、とにかくマップ上のどこにいて、どっちの方向に向かっているかが一目でわかることです。
新しい住所や細かい番地などに対応できない部分はありますが、とりあえず目的地周辺まではたどり着けます」(カーナビ派 Aさん)
また車載カーナビの場合はデータ通信をおこなわないので、通信料がかからないのも大きなメリットだといいます。確かに走行中は常に使用するものだけに、通信制限を気にしなくて良いのは大きなメリットです。
「デメリットは、操作性の悪さと情報の古さです。とくに目的地周辺の施設情報だとか検索がうまくいかないこともあり、結局は自分で探す羽目になることも多いです」(カーナビ派 Aさん)
最新式のHDDナビなど地図データの更新を自動でしてくれる機種もありますが、たいていは新車時のデータのままを使用しているため、お店の情報などは古いまま。
また近年の市区町村合併などで地名自体が変わっている場合もあり、車載カーナビの情報の鮮度に関しては地図アプリには勝てない部分です。
「ただ、個人的にはこれで十分だと思っています。モニター位置も考えて作られていますし、難しい機能も少ないので、まだ当分は今の車載カーナビを活用しようと思っています」(カーナビ派 Aさん)
■スマホの地図アプリは最新データが使えるが推奨経路がビミョウ?
続いて、スマホの地図アプリをメインで使っている人にも話を聞いてみました。
Iさん(長野県・30代・男性)は、通勤用の足として入手した軽自動車にスマホを装着して地図アプリを活用している毎日を過ごしているそうです。
「やはり常時使用するとデータ通信量は食います。たいていのスマホの契約にはデータ容量に制限があるため、そのまま使っていてはあっという間に月のデータ容量の上限に達してしまいます。
そこで常に使えるような大容量のデータが使えるプランや、車載Wi-Fiなど別の手段を考える必要があります」(地図アプリ派 Iさん)
また地図アプリによっては、推奨される経路案内がけっこう微妙なルートを表示することも多いといいます。
「利用者がもっとも多いGoogleマップのルート案内はけっこう微妙だといわれています。
徒歩ならばまだしも、クルマを運転しているときは正しいルートなのか心配になる道を推奨することもあります。
最短ルートを選ぶように設定されているからだと思うのですが」(地図アプリ派 Iさん)
これは以前から指摘されているGoogleマップの弱点ともいえるもので、目的地までの推奨ルートで(大通りではなく)やたらとローカルな道を進ませたがる傾向があるとされています。そのため違う地図アプリを使う人も増えているようです。
「あとは手持ちのスマホを活用するため、カーナビとしては画面サイズが小さく感じます。近いうちにタブレットにしようか検討中です」(地図アプリ派 Iさん)
スマホとして使う分には現在のサイズでも問題ありませんが、やはり車載での視認性ではもう少しモニターが大きいほうが使い勝手は良さそうです。
ちなみに人気の「iPhone 13 Pro MAX」でもディスプレイサイズが6.7インチであるのに対し、スバル「レヴォーグ」に搭載されているセンターインフォメーションディスプレイは11.6インチという大画面。
少し前のカーナビでも7インチ以上ある純正ディスプレイを採用している車種が多く、また、現在では軽自動車のディスプレイもかなり大型化されていることもあり、車内でスマホをナビ代わりにするのは視認性の面で弱点となりそうです。
それでも、今後は5Gエリアの拡大や対応したコンテンツや機能の充実などが見込まれ、スマホの地図アプリはまだまだ発展する可能性がありそうです。
また、スマホの地図アプリでネックとなるのが「月々のデータ容量縛り」による常時利用の難しさです。乗るたびにスマホのテザリング機能を利用していては、あっという間にデータ容量の上限に達してしまいます。
そこでIさんが活用しているのが、モバイルルーターです。携帯できる小さなルータで高速通信ができるとあって、外出が多いビジネスマンを中心に人気の商品です。
たとえば、2020年に登場したパイオニアの「車載Wi-Fiルータ」は、別途NTTドコモの「ドコモインカーコネクト」を年間契約する必要はありますが、LTEデータ通信を通じて車内にWi-Fi環境を実現できます。
このLTE回線は通常のモバイルルーターより幅広いエリアをカバーし、安定した通信速度を確保してくれるので、スマホの地図アプリとは非常に相性がいいといえます。
もうひとつの方法としては、モバイルルーターの活用です。しかも格安SIMと組み合わせることで、グッと料金を抑えつつ車内以外でも利用できます。
また複数台の同時接続が可能なので、家族で出かけたときに、お父さんはスマホで地図アプリ、後部座席では子供がタブレットで動画を見たりなんてこともできます。
※ ※ ※
車載カーナビは内蔵される地図データの古さゆえに経路検索などで不便さはあるものの、別途通信契約などがいらない経済性や安定した性能がメリットでしょう。
とはいえ、今後はさらなる高速通信技術の進歩により、地図アプリはもっと発展するはず。です。
また各自動車メーカーも「コネクテッド技術」に力を入れており、単なるカーナビだけではない発展が期待できるのではないでしょうか。
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みんなのコメント
スマホとか画面小さいし、なんか面倒臭くて・・・。
しかしまぁ、どちらもメリット、デメリットがあるでしょうが、個人の好きな方を使えば良いだけのハナシ。