現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > すぐに買えないトヨタ新型「ランクル」手に入れた人に一番人気のグレードは? 装備充実「ZX」が支持されるワケ

ここから本文です

すぐに買えないトヨタ新型「ランクル」手に入れた人に一番人気のグレードは? 装備充実「ZX」が支持されるワケ

掲載 29
すぐに買えないトヨタ新型「ランクル」手に入れた人に一番人気のグレードは? 装備充実「ZX」が支持されるワケ

■人気すぎて受注停止!?

 2022年7月、トヨタは「ランドクルーザー(ランクル)」の受注を停止したことを公式ホームページで発表しました。理由は生産能力を大幅に上回るバックオーダーを抱えたためで、受注再開については今後の生産状況などを踏まえて改めて案内するとのことです。

【画像】新型「ランドクルーザー 300」は迫力満点! 赤内装がド派手でカッコイイ「GRスポーツ」の画像を見る(32枚)

「300系」あるいは「サンビャク」と型式で呼ばれることも多い新型ランクルの発売は2021年8月。7月1日より開始された事前予約から注文が殺到したことで納期に4年以上かかるともいわれており、その間にマイナーチェンジのひとつも実施されることも予想され、トヨタとしては受注停止せざるを得なかったのでしょう。

 そんな圧倒的な人気を誇る新型ランクルですが、そのなかでもとくに人気の高いグレードはどれなのでしょうか。

 新型ランクルのパワーユニットには3.5リッターV型6気筒ツインターボガソリンエンジンと、3.3リッターV型6気筒ツインターボディーゼルエンジンの2種類があります。そしてガソリンエンジン搭載車には5つ、ディーゼルエンジン搭載車には2つ、合計で7グレードがラインナップされています。

 ガソリンエンジン搭載車では、「GX」がエントリーグレードで唯一の5人乗り仕様。510万円ともっとも安価ではありますが、左右独立温度コントロールフルオートエアコンやプロジェクター式LEDヘッドランプ、LEDターンランプに加え、ディスプレイオーディオやTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイが備わるなど装備は十分以上。先進安全技術の「トヨタ セーフティセンス」ももちろん標準で搭載されています。

 二番目のグレードが「AX」で、こちらは「GX」より40万円高い550万円。大きな差は「AX」以上のグレードになるとサードシートが備わることで、乗車定員は7名になります。

 装備面ではエアコンが左右だけでなく前後も独立してコントロールできるタイプになり、運転席にはパワーシートが奢られます。また、指紋認証スタートスイッチが標準となるのは、盗難の心配があるランクルでは嬉しいところでしょう。

 中間グレードになるのが630万円の「VX」です。シート表皮が本革になりぐっと高級感が増すのが特徴で、前席にはシートヒーター機能とベンチレーション機能を装備。サードシートは電動格納タイプとなります。

 細かい部分では、メーター中央のTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイが4.2インチから大型の7インチに改められ、「トヨタセーフティセンス」の車線内走行を維持する機能がアップグレードされています。

■ダントツ人気「ZX」のガソリン車の装備は?

 上級グレードにあたる「ZX」は、走行性能にも手が加わっています。他グレードでは18インチだったホイールが20インチへとグレードアップされ、路面状況などに応じてダンパーの減衰力を自動制御する「AVS」を搭載。リアにはトルセンLSDが装着されるなど、オンロードでの性能が高められています。

 追加される快適装備はサンルーフやハンズフリーパワーバックドアが目立ったところです。エアロタイプバンパーが装着され、価格は「VX」より100万円アップし730万円になります。

 現行モデルから新たに設定されたのが、悪路走破性能に磨きをかけた「GRスポーツ」です。

 このグレードは「GX」から「ZX」までの装備が上積みされていくグレード展開とは異なり、770万円と「ZX」より高額でありながら、パワーバックドアのハンズフリー機能やLEDコーナリングランプが省かれるなど装備面では劣る部分もあります。

 その一方でスタビライザー効果を電子制御で変化させる「E-KDSS」や電動デフロック、GR専用チューニングサスペンションが備わり、オンロードでの走行安定性とオフロードの走破性を高い次元で両立させているのが特徴です。

 ディーゼル車は上記グレードのうち「ZX」(760万円)と「GRスポーツ」(800万円)がラインナップされています。

 ディーゼル車は全車2列シートの5人乗りとなるため3列目シート関係の装備は省かれますが、そのほかの装備は基本的にガソリン車と変わりません。

 唯一異なるのが、エンジンのこもり音などをスピーカーからの制御音で打ち消し静粛性を向上させる「アクティブノイズコントロール」がガソリン車にだけ備わることです。

 人気のグレードについて都内の販売店スタッフは次のように話します。

「現在は受注停止となっておりますが、それまでにいただいたご注文でいえば圧倒的に『ZX』のガソリン車が多数です。次いで『GRスポーツ』ですが、こちらはディーゼルも非常に人気があります。

 ご注文の際にはもちろんグレードやメーカーオプションといった装備・仕様をご指定いただくのですが、ご留意いただきたい点があります。ランクルの場合、とくに納期が長くなることもありまして、納車のころには一部改良を経て細かな装備や仕様が変更になっている可能性もありえるということです。

 ご注文時にはあった装備や機能が納車時には設定されていない、あるいは仕様変更となっていることも絶対にないとはいいきれません。弊店ではご注文時にその旨の念書をいただいております」

※ ※ ※

 本格派オフローダーとしての需要はもちろん、近年はオールマイティに使える高級車として支持されているランクルだけに、もっとも装備が充実した「ZX」に人気が集まるのは当然のことかもしれません。

 ただ、ゴージャスな一方で唯一の大径20インチタイヤを履く「ZX」は、オンロード上の操縦性のみならず、見栄えも重視した特別なグレードということもできます。

 そこまでは不要と考える向きには、1クラス下にあたる「VX」がオススメです。それというのも快適装備は「ZX」とあまり変わりがないぐらい充実しているのにも関わらず100万円ほど安く、265/65R18サイズのタイヤは乗り心地の面でも有利だからです。

「AX」はさらに80万円安いもののシートが本革ではなくヒーターやベンチレーション機能も付かないため、高級SUVに相応しい豊かさを求めるとやや物足りなさが残ります。

「VX」に12.3インチの大型センターディスプレイが備わる「T-Connectナビゲーションシステム」(37万5100円)とパワーバックドアのハンズフリー機能(7万7000円)をオプションで装着するのが、買い得感と満足感を両立した選択肢といえるのではないでしょうか。

こんな記事も読まれています

トヨタ最強「6m超え×9人乗り」バンに大反響! 「MT欲しい」「ハイエースよりオシャレ」「アルファードより好き」の声も! ラインナップ豊富な欧州「プロエース」に熱視線!
トヨタ最強「6m超え×9人乗り」バンに大反響! 「MT欲しい」「ハイエースよりオシャレ」「アルファードより好き」の声も! ラインナップ豊富な欧州「プロエース」に熱視線!
くるまのニュース
「なんで“鳴らした”!?」 後続車の「クラクション」に“イラ”っと! 一度は感じる「ブレーキ問題」! 見直すべき“ブレーキ技術”とは
「なんで“鳴らした”!?」 後続車の「クラクション」に“イラ”っと! 一度は感じる「ブレーキ問題」! 見直すべき“ブレーキ技術”とは
くるまのニュース
BMW「G 310 GS」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
BMW「G 310 GS」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
軽だけど広い! フラットスペースが魅力のスズキ エブリイがベースの軽キャンパー
軽だけど広い! フラットスペースが魅力のスズキ エブリイがベースの軽キャンパー
月刊自家用車WEB
えぇ!? 攻めたワゴンの高級車!? 懐かしきホンダ[アヴァンシア]
えぇ!? 攻めたワゴンの高級車!? 懐かしきホンダ[アヴァンシア]
ベストカーWeb
豊田章男会長、トヨタの大逆転王座に歓喜。戦友ヒョンデへ「来年もいい勝負しましょう!」/ラリージャパン後コメント全文
豊田章男会長、トヨタの大逆転王座に歓喜。戦友ヒョンデへ「来年もいい勝負しましょう!」/ラリージャパン後コメント全文
AUTOSPORT web
ラリージャパン主催者に対し2400万円の罰金通告。FIA/WRCがSS12一般車進入事案のさらなる詳細を発表
ラリージャパン主催者に対し2400万円の罰金通告。FIA/WRCがSS12一般車進入事案のさらなる詳細を発表
AUTOSPORT web
ベストカー三人衆に内乱勃発!? 国沢さん、なぜ[ランクル300]じゃなく250にしたんですか!!
ベストカー三人衆に内乱勃発!? 国沢さん、なぜ[ランクル300]じゃなく250にしたんですか!!
ベストカーWeb
くるまりこちゃん OnLine 「バックブザーの音」第124回
くるまりこちゃん OnLine 「バックブザーの音」第124回
ベストカーWeb
「君はその一瞬一瞬すべてにふさわしい」レッドブル代表がフェルスタッペンの戴冠を称賛。懸命に作業に取り組んだクルーにも感謝
「君はその一瞬一瞬すべてにふさわしい」レッドブル代表がフェルスタッペンの戴冠を称賛。懸命に作業に取り組んだクルーにも感謝
AUTOSPORT web
[ダイハツ]に期待しかないよ!? 今後作ったらアツい[クルマ]を語ってみた
[ダイハツ]に期待しかないよ!? 今後作ったらアツい[クルマ]を語ってみた
ベストカーWeb
フェルスタッペン、王座確定のため、マネジメントモードで5位フィニッシュ「自分のレースを心掛けた。最高の気分」
フェルスタッペン、王座確定のため、マネジメントモードで5位フィニッシュ「自分のレースを心掛けた。最高の気分」
AUTOSPORT web
HRC/ホンダ渡辺社長がフェルスタッペンを祝福「4連覇をサポートし続けられたことは誇り。さらなる高みを目指し支援する」
HRC/ホンダ渡辺社長がフェルスタッペンを祝福「4連覇をサポートし続けられたことは誇り。さらなる高みを目指し支援する」
AUTOSPORT web
角田裕毅9位、選手権6位争いにおいて価値ある2点を獲得「強力なレースペースを示せた。シーズン最後まで全力で戦う」
角田裕毅9位、選手権6位争いにおいて価値ある2点を獲得「強力なレースペースを示せた。シーズン最後まで全力で戦う」
AUTOSPORT web
サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
ベストカーWeb
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
AUTOSPORT web
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
AUTOSPORT web
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
AUTOSPORT web

みんなのコメント

29件
  • トヨタは国内を相手にすることを止めたのです
  • 転売額が2000万万超えるから
    他だと1500万
    発注は700万で、納車時ディーラーに1800万で即金買取してもらえば一番手取り早い。
    ただディーラーに行くだけで1000万円もらって帰れる。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

239.0285.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

78.078.0万円

中古車を検索
ZXの車買取相場を調べる

シトロエン ZXの中古車

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

239.0285.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

78.078.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村