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BMW Mハイブリッド V8、WEC2戦目にして「士気を大きく高める」6位入賞。トヨタとのバトルも

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BMW Mハイブリッド V8、WEC2戦目にして「士気を大きく高める」6位入賞。トヨタとのバトルも

 シェルドン・ファン・デル・リンデとBMW Mモータースポーツ・ディレクターのアンドレアス・ルースは、BMW Mチーム WRTがWEC世界耐久選手権第2戦でトップ5フィニッシュを目指して戦った後、6位入賞を果たしたことは、今季WEC最高峰クラスにデビューを果たしたドイツブランドの士気を大きく高めるものだと考えている。

 イタリアのアウトドローモ・インテルナツィオナーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ(イモラ・サーキット)で4月21日午後に行われた6時間のレースでは、20号車のファン・デル・リンデ/ロビン・フラインス/レネ・ラストが、ハイパーカークラスでBMWにとっての最高位フィニッシュを獲得した。

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 予選でハイパーポールに進出し、7番手となっていた20号車BMW Mハイブリッド V8は、決勝でも常にトップ10圏内に留まり、5時間終了時点では2番手にまで浮上していた。

 ファン・デル・リンデは、ブレンドン・ハートレーの8号車トヨタGR010ハイブリッドと数周にわたってバトルを演じたものの、最終的には後退した。

「(開幕戦の)カタール以来、これほど大きな一歩を踏み出すことができたことは、このプログラムの参加者全員にとって大きな驚きであり、とても安堵している」とこの南アフリカ籍ドライバーはSportscar365に語った。

「それがチーム全体のモチベーションにつながっていると思う。僕らのクルマとトヨタが同じ写真に映るということさえ、その場にいる全員の士気を明らかに高めるものだ」

「これまでで一番、レースカーに乗って多くの瞬間を過ごしたと思う。ウエットコンディションのスリックタイヤ走行では本当に限界に達していて、何度かオフラインになりそうになったり、グラベルに突っ込んだりして、明らかに時間をロスした」

「しかし、現実的に考えれば、最終的にはおそらく5位になっただろうし、それ以上ではなかったと思う。結果にはとても満足しているよ。自分たちが踏み出した一歩を、本当に誇りに思っていいと思う」

「いまのところ、すべてのレースで同じステップを踏むことは期待できないけど、予想よりもはるかに近づいていると思う。それはとてもポジティブな驚きだ」

 ルースも結果について同様に明るい口調であり、BMWはイモラで「現実的なトップ5」を狙うことができたと指摘、レースの結果に満足しているようだった。

「現実的にならなければいけない」とルースはSportscar365に語った。

「そう、すべてが完璧に進んでいたら、表彰台争いに加われる可能性もあったが、現実的にはトップ5というリザルトがそこには(可能性として)あった」

「これは、19台のマシンからなるハイパーカーカテゴリーにいる我々にとって、参戦2レース目としては良い結果だ」

「他の陣営が問題を抱えていたり、ミスをしたり、その他の理由で我々が得たリザルトではない。純粋にスピードと我々のクルマのペースがあったからこそ、その可能性があったのだと思う」

■アウトラップは「いまだに小さな弱点」

 ファン・デル・リンデは、レース終盤の変わりやすいコンディションの中、特にハートレーに対して3番手争いを仕掛けた。

 トサでは何度もトヨタを追い抜きそうになったファン・デル・リンデは後に、追い抜くことは「意図していなかった」と語り、濡れた路面で戦いを続けるのが大変だったと振り返った。

「アウトラップで神経を張り続けることが重要だった」とファン・デル・リンデは語った。

「グリップがどこにあるのかを知るのは本当に大変だった。なぜなら、目の前に基準となるクルマがいなかったからだ」

「だから僕は完全にひとりだったし、アウトラップはいまだに僕らの小さな弱点だ。したがって、これは最終的には改善する必要があることだけど、どこを改善すればいいかは分かっていると思う。それは明らかに、僕らが取り組みたい主要なトピックのひとつだ」

「(ハートレーを抜くことは)できたと思うけど、このコースは最終的に追い抜くのがとても難しい」

「だから、彼がミスを犯すことや、どこでトラフィックに巻き込まれるかといった部分に、実際には依存することになったのだけど、実際そうはならなかった」

「彼はとても上手にディフェンスをしていたと思う。あの場面ではトライしてみたけども、そんな(抜くまでの)つもりはなかったんだ」

■メカニックとピットで接触し、ペナルティ

 ミュンヘンブランドのトップ5フィニッシュは、最終的にドライブスルーペナルティによって妨げられたが、ファン・デル・リンデはそのペナルティがピットストップ中のメカニックとの接触の結果だったと明らかにした。

「何らかの理由で、ピットエリアは滑りやすかった」と彼は言った。

「僕は通常の速度、この状況ではまずまずの速度でアプローチしたのだけど、ロックアップしてリヤを失ってしまったんだ」

「それは残念なことだった。幸いなことにそのメカニックは大丈夫だ。それが明らかに最も重要なことだ。僕は彼をリヤウイングでヒットしてしまい、最終的にそれによってペナルティを科せられた」

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