ZeekrからミッドサイズSUVがデビュー
日本参入が判明した中国Zeekrが、新型電動SUVであるZeekr 7Xの正式発売をスタート。テスラ・モデルYよりも40万円も安価な値段設定を実現しました。日本導入の可能性についても解説します。
利益度外視で中国EV戦争に挑むZeekr! 「001」は大幅進化でコストアップもまさかの値下げで勝負
まず、中国のプレミアムEV専門ブランドZeekrは、すでにZeekr 001、Zeekr 009、Zeekr X、001のハイパフォーマンスグレードであるZeekr 001 FR、Zeekr 007を矢継ぎ早に投入しながら、001と009のモデルチェンジも実施するなど、とにかく尋常ではないスピード感で規模を拡大中です。実際に販売台数という点でも、月間で2万台以上の販売規模を実現しており、これは中国国内のレクサスの販売規模を上まわっているレベルです。
そして、Zeekrは欧州や東南アジア、オセアニア、南米にも進出しています。さらに、Zeekrの副総裁が日本経済新聞に対するインタビュー内で、2025年中に日本市場に進出する方針を表明しています。
中国のプレミアムEVブランドが満を持して日本進出を表明! 「Zeekr」とはいかなるブランドでどんな車種をもつのか?
そして、そのような背景において、Zeekrが新たに発表してきたのが、最新EVであるZeekr 7Xの存在です。Zeekr 7XはZeekr 007のSUVバージョンとして、全長4825mm、全幅1930mm、ホイールベースが2925mmというミッドサイズSUVセグメントに該当します。このサイズ感はテスラ・モデルYやポルシェ・マカンなどのサイズ感と同様であり、日本市場においても非常に扱いやすいサイズ感です。
まず初めにEV性能について、全部で3種類のグレードを展開しながら、Zeekr独自内製のGoldenバッテリーの第二世代、およびCATL製のQilinバッテリーを採用し、最長航続距離は780kmを実現。さらにQilinバッテリーの場合、15分間の充電時間で航続距離546km分を回復可能という充電性能を実現しています。
そのうえ、第二世代のGoldenバッテリーの場合、SOC80%までの充電時間は10.5分と世界最速を実現し、5分間の充電で241km分の航続距離を回復可能です。Zeekrはこの充電スピードを「充電5分で高速道路を2時間走行できる」というキャッチフレーズでアピールしています。
さらに、収納スペースもトランク部分だけで616リットルを確保しながら、7Xはリヤシートを前後に電動調整することが可能であり、前側にずらせば765リットルにまで拡大。ボンネット下のトランクも最大62リットルを確保しています。
高級車のような装備を採用
また、CDC付きのエアサスペンションによって、最低地上高を最大で230mmまで拡大させることが可能。砂漠などを含めたオフロード走行への対応もアピールしています。
そして、プレミアムSUVとしての装備内容の充実にも余念がありません。最大2160Wを発揮可能な21スピーカーシステムは7.1.4対応。車両中央には3.5Kの解像度を誇る、Mini-LEDの16インチディスプレイを配しながら、プロセッサーはプロセスノード5ナノのQualcomm Snapdragon8295を採用。さらに、ドライバー用として36.21インチのARヘッドアップディスプレイを搭載。
リヤシートの快適性向上のためには、シートクーラーとシートマッサージを装備しながら、背もたれ調整のほかにも前後移動、さらにはレッグレストも採用。それを操作可能な6インチのディスプレイをアームレストに内蔵。また、助手席側の後席に、13.02インチの2Kの解像度を誇るOLEDディスプレイ付きの電動テーブルであったり、すべてのドアに対して自動開閉機能を搭載可能など、日本円で1000万円を遥かに超えるような高級車の装備内容を網羅しています。
実際に、Zeekr 7Xの競合関係となるモデルYやOnvo L60、BYD Sea Lion 07などと標準装備内容を比較してみても、 ・ヘッドアップディスプレイ ・採用有線充電は60W、無線充電も50Wと急速充電化 ・フロントシートはシートクーラーとシートマッサージおよびレッグレストを完備 ・リヤシートは電動背もたれ調整可能 ・オプション設定でレッグレストとともにシートクーラーとマッサージも装備可能 ・ガラスルーフには電動のサンシェードを搭載 ・後席ガラスにも電動のサンシェードを搭載 ・フレグランス機能 ・オプション設定で8リットルの冷蔵庫をセンターコンソール上に配備可能 ・10月末までにリリースされる市街地NOAを含めた自動運転システムであるZeekr ADは、10月末までに注文したオーナー限定で永久無料 ・3.3kWものV2L機能と60kWのV2V機能 ・トランク部分に220Vコンセントを装備 ・車両保証は6年15万km、バッテリー保証も初期オーナー限定で永久保証
また、衝突安全性も、最大2000MPaの超高張力鋼をAピラーやBピラーなどに採用し、リヤのアンダーボディにはギガキャスティングを採用することで、さらなる剛性を確保しています。7つのエアバッグを装備することでしっかりとキャビン内を保護する設計です。
さらに、近年中国市場で問題となっている洪水被害に対応するために、専用のボタンを操作することで窓ガラスを破壊することが可能となり、万が一の際にも閉じ込め事故を回避することが可能です。
また、もともとZeekrは最上級グレードが30万元を超えないと説明していたものの、蓋を開けてみると最高でも26.99万元、日本円に換算しておよそ545万円と、競合と比較しても強烈なコスト競争力を実現しています。すでに予約受付開始20日間の段階で5.8万台強もの台数を獲得していることから、確定注文の割合にもかなりの期待ができます。実際に発売開始2週間程度の段階で、すでに2万台以上の確定注文を獲得している模様です。
他方で、ファーウェイのLuxeed R7を筆頭に、ChanganのAvatr 07、およびNIOの大衆ブランドONVOのL60など、2025年にかけて、これまでモデルY一強体制が続いていたSUVセグメントが混戦状態となる見込みです。
果たして2024年末以降、テスラ・モデルYを中心とするプレミアム電動SUVセグメントの構図がどのように変化していくのか。何といっても日本市場に今回の7Xが導入されるのか。導入されるとしたらいつになるのか。日本市場におけるZeekrの最新動向も定期的に情報をアップデートしていきたいと思います。
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みんなのコメント
「テスラ2が開発中止?CEOがその報道はウソだと言ってる、アンチは頭が悪い情弱!」
半年後
「テスラが2万5000ドルの「モデル2」を断念、マスクが株主に発言」
これだからテスラ馬鹿は笑
ザマァねーな
世間には良い事だ。
・レベル2なのに「オートパイロット」、FSDどこ行った?アメリカ当局から全車両に対し捜査。
ロボタクシーは認可しないなんて言われたけど。
オプティマスはAIと謳いながら人が操作とか、プロモーションビデオは編集した動画を使っていたとか・・
CEOのおバカさんは金をばら撒くとかで警告受けたり。
テスラも落ちたなぁ