角田裕毅、F1中国GPも好調の予感？ 今年初のスプリント実施に向けて持ち込みのマシンセットアップが鍵に

オーストラリアGPで開幕した2025年のF1。1週間後には早くも上海国際サーキットで第2戦中国GPが行なわれる。

中国GPは2024年と同様、そのシーズン初めてのスプリントフォーマットでの開催となり、通常3回のフリー走行は1回に減少する。レーシングブルズの角田裕毅は好調を期待する一方で、セットアップを煮詰める時間が限られていることから、より良い結果を残すためには走り始めから速いマシンづくりが必要だとも語った。

レーシングブルズは開幕戦で初日から好調さを見せ、予選では角田が5番手、新人のアイザック・ハジャーも11番手と好位置から決勝日を迎えた。雨の影響もありハジャーはスタート前にスピンを喫してリタイア。角田は5～6番手の好位置を走行もピット戦略で後手に回り12位に終わった。

結果的には無得点でオーストラリアを後にしたレーシングブルズだが、少なくともマシンのポテンシャルを示すことはできた。角田も開幕戦からの流れを引き継いでいきたいと語った。

「上海のサーキットは非常にユニークで気に入っていますし、強力な週末にできると感じています」

角田はチームを介してそう語った。

「メルボルンでは、コースインするたびに、僕らのパフォーマンスは非常に良かったです。FP1からすぐ前回と同じように走ることができれば、良い結果が残せるはずです」

「シーズン最初のスプリント週末なので、100％集中していく必要があります」

また、ピレリは中国GPに向けてオーストラリアGPよりも1段階硬いC2（ハードタイヤ）、C3（ミディアムタイヤ）、C4（ソフトタイヤ）のコンパウンドを持ち込むが、レーシングブルズでレーシングディレクターを務めるアラン・パルメイン曰く、上海国際サーキットで行なわれた路面の全面再舗装がタイヤのデグラデーション（性能劣化）に大きな影響を与える可能性があるという。

「メルボルンでの日曜日は慌ただしく最終的には残念な結果に終わったが、我々は第2戦、そして今年初のスプリント週末となる上海にそのまま向かう」

「コースレイアウトはドライバーにとっても、エンジニアにとっても非常にチャレンジングだ。ヘアピンから高速コーナー、素早い方向転換、そして1.2kmのバックストレートに続く長いバンクコーナーまで、タイヤのデグラデーションが厳しくなりがちで、オーバーテイクも可能なサーキットだ」

「2024年の決勝は2ストップ戦略のレースだったが、その後コースは全面的に再舗装されており、レースではタイヤ選択に影響を与える可能性が十分にある。ピレリはメルボルンで使用されたモノより1段階硬いコンパウンドを持ち込む」

「金曜日のスプリント予選の前に1時間のフリー走行があるだけだから、1周目から完璧に近いマシンセットアップで走り出すことが重要だ」