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北の国でRAV4の実力を知る──タフで快適だった! 北海道400kmドライブリポート<前編:車両概要&インテリア編>

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北の国でRAV4の実力を知る──タフで快適だった! 北海道400kmドライブリポート<前編:車両概要&インテリア編>

<後編では居住性やオフロードの走りをリポート!>

2019年5月の大型連休中、筆者は北海道を旅した。当初、愛車のフェラーリ(連載はコチラ)で巡ろうかと思ったものの、用意する時間が足りず断念。そんなとき偶然にも新型「RAV4」を借りられたので、旅の足にした。

RAV4復活! SUV市場を今なおリード出来る1台か?──新型トヨタRAV4試乗記<前編>

新千歳空港で受け取ったRAV4は、内外装に専用パーツを装着したグレード「Adventure」だった。ホイールアーチモールや大型アンダーガード・プロテクターが、タフなイメージを強める。

明・暗がはっきりわかれたグレイのツートーンのボディカラーが大人っぽく、まもなく30歳を迎える筆者にふさわしい(と、自分では思う)落ち着いたカラーだった。もちろん、モノトーンのボディカラーもあるし、カラー・バリエーションは豊富だ。

乗り込むと、クオリティの高いインテリアに驚いた。RAV4といえば、子どものころに見たCMで、“キムタク”こと木村拓哉がイメージキャラクターだった初代の記憶がまだ残っている。当時のモデルは実にシンプルな造りで、価格帯も約170~200万円だった。

最新モデルは価格帯が約260~380万円に大幅アップ。その分、クオリティは高まり、かつ快適装備は豊富だ。

インパネの表皮はやわらかい特殊なプラスティック素材で、触り心地に優れるうえ、ブラック×ホワイトのツートーンでしゃれている。小物入れも豊富で、見知らぬ土地でのドライブゆえ、ガイドブックや双眼鏡などいろいろ持ってきたが、それらは手の届く場所にすべて置けた。

シートは電動調整式だし(運転席のみ)、シートヒーター&ベンチレーション付き。テールゲートは電動開閉式のうえ、両手がふさがっていても、ボディ下でつま先を動かせば開閉可能なハンズフリー・システムも備わるから、荷物の多い旅行では重宝した。おまけに、開口部のひろいガラススライディングルーフもあって 至れり尽くせりだった。

初代と比べると圧倒的に豪華であるが、トヨタの人から購買中心層を聞いて、納得した。30代後半から~40代であるという。キムタクもすでに40代半ば。かつてRAV4に乗っていたり憧れたりしていた若者も“中年”になり、快適性を強く求めるようになった、ということか。

現行RAV4について、「高額である」「クオリティが過剰」などといった意見もあるが、ユーザーの平均年齢を考えれば、正常進化である、というべきだろう。

札幌市の中心部からドライブに出かけた。最初の目的地は、石狩湾に面した浜益だ。

札幌市内はそれなりにゴー&ストップが多いものの、搭載するCVTは発進用の1速ギアを有するため、かったるさは皆無。出足はスムーズだ。

試乗車が搭載するエンジンは2.0リッター直列4気筒エンジン(171ps/6600rpm、207Nm/4800rpm)だ。最近では珍しい自然吸気である。CVTとの相性も良く、スムーズに吹け上がる。運転していて気持ちがいい。

とはいえ、追い越し時には、「もうすこしパワーがあるといいなぁ」と思う場面もあった。とくに、北海道では一般道での追い越しが日常的に発生するので、なおさらそう感じた。

もしより大きなパワーを望むのであれば、2.5リッター直列4気筒エンジン+モーターのハイブリッド仕様を選べばよいが、少々高くなる(ガソリン仕様のプラス約60万円)。そうして得られるのは、3.2リッターV型6気筒自然吸気エンジンに匹敵するパワー(システム最高出力222ps(4WD))だ。

ちなみに、北海道ではガソリン仕様より、ハイブリッド仕様が売れているそうだ。

<後編では居住性やオフロードの走りをリポート!>

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