現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタ新型「クラウンSUV」爆誕! 「セダンにこだわらない」中国市場! 22年登場予定の次期クラウンは日本でどうすべき?

ここから本文です

トヨタ新型「クラウンSUV」爆誕! 「セダンにこだわらない」中国市場! 22年登場予定の次期クラウンは日本でどうすべき?

掲載 更新 25
トヨタ新型「クラウンSUV」爆誕! 「セダンにこだわらない」中国市場! 22年登場予定の次期クラウンは日本でどうすべき?

■次期型クラウンはどのように登場するのが望ましい?

 2020年11月、中日新聞が「クラウンのセダンタイプを現行型で生産終了し、2022年以降にクロスオーバー化(一部ではSUV化)して投入する」と報道され大きな話題となりました。
 
 その後、2021年4月の「上海モーターショー2021」にてトヨタが海外で展開する3列SUV「ハイランダー」をベースにしたトヨタ「クラウンクルーガー」が発表され、前述の報道とは異なるものではありますが、「クラウンのSUV化」という衝撃は賛否を巻き起こしました。

【画像】これがクラウンSUV&ミニバン? 「王冠」あるだけで全然違う! (35枚)

 日本におけるクラウンの歴史は、1955年に登場した初代モデルとなる「トヨペット・クラウン」から始まります。

 現行モデルの15代目は2018年に登場。60年以上にわたってトヨタを代表するセダンとして、クラウンは技術力の向上や革新に挑戦してきました。

 クラウンのボディタイプは、初代モデルからセダンのみだったわけではありません。

 初代モデルの派生モデルとしてバンタイプの「トヨペット マスターライン クラウン バン」や、歴代モデルには度々ワゴンの「トヨペット クラウン カスタム」、「クラウン ステーションワゴン」、「クラウンエステート」などを設定。

 3代目モデルなどでは、2ドアのハードトップ(後に4ドアハードトップが主流に)が設定されるなど、伝統を継承しながら時代の変化や市場の需要に適した戦略を展開してきました。

 そうしたなかで、「クロスオーバー化(SUV化)」という報道が出たわけですが、過去にくるまのニュースで実施したアンケートでは以下のような声が寄せられています。

「クラウンは基本のセダンタイプを貫き通すべきだと思う」
「クラウンは日本のセダンであって欲しかった」
「日本専用車であるクラウンの名前を中国で使用することに違和感を覚える」「クラウンはクラウンであるべき。ほかの車種の冠にしないでほしい」
 
 こうした日本のユーザーからの声があるなかで、2021年8月27日に前述のクラウンクルーガーが中国で発売されました。

 この際、現地の販売元である一汽トヨタの担当者は、「クラウンブランドは、もはやセダンに限定されるものではなく、複数のカテゴリーのモデルをカバーし、深い伝統を持つ個性的な魅力を実現するブランドとしてアップグレードされました」とコメント。

 実際にクラウンクルーガーと同じタイミングでミニバンの「クラウンヴェルファイア」も発表されていました。

 実は、クラウンブランドは中国でも長い歴史を持っています。1955年に初代モデルが日本で登場した後の1964年にトヨタはクラウンを中国に輸出し、その後も歴代モデルを通して少数ながら中国市場で展開さ。当時のクラウンは中国でも憧れの対象だったといいます。

 その後、トヨタと第一汽車の合弁会社となる一汽トヨタによって、2005年から現地で中国仕様のクラウンが販売されてきましたが、競合モデルの登場や市場変化により販売低迷となり、生産終了となっていました。

 そして、新たなクラウンブランドとして、ハイランダーとヴェルファイアをベースとしたクラウンブランドが復活したのです。

■日本ではセダン低迷といわれるなか、次期型クラウンはどうなる?

 2020年末の「クロスオーバー化(SUV化)」報道の後、次期型クラウンに関して「セダン・プラス」という新たなジャンルで展開するという報道も出てきています。

 また、2021年8月には中部経済新聞が「2022年夏を目途に全面改良予定の次期型クラウンをクロスオーバー化して、海外への輸出も始める見込み」と報道するなど、これまで前述の中国を除いて、ほぼ日本専用だったクラウンの戦略を転換していくと見られています。

 昨今、さまざまなSUVが存在しますが、トヨタ「ランドクルーザー」やスズキ「ジムニー」以外のSUVは、そのほとんどがセダンやコンパクトカーなどの派生モデルともいえる存在です。

 分かりやすい例として、トヨタのコンパクトカー「ヤリス」とコンパクトSUV「ヤリスクロス」は同じGA-Bプラットフォームを用いたヤリスシリーズです。

 また、同じトヨタのSUV「RAV4」や「ハリアー」も、セダンの「カムリ」と同じGA-Kプラットフォームを用いたモデルとなり、基本的な部分は共通しています。

 一方で、かつて日産ではクラウンと同じく歴史のあるセダン「スカイライン」のクロスオーバー(SUV)として「スカイラインクロスオーバー」を2009年から2016年まで販売していました。

 日本で販売終了となった背景には、「販売台数が振るわなかった」という理由がありますが、一部では「スカイラインの名」がその販売に影響したともいわれています。

 当時も「スカイラインをクロスオーバー化するなんて!」というような声もあり、まさに現在のクラウンと同じ状況です。

 その一方で、クラウンと同じくトヨタを代表する「カローラ」は、現在でもさまざまな派生モデルとして、セダン、ワゴン、バン、ハッチバックなどを展開。

 また、2020年7月にはタイを皮切りにカローラシリーズ初のSUVとなる「カローラクロス」が発売され、高く支持されているといいます。

 なお、カローラクロスは2021年6月には米国でも発売されたほか、日本でも9月14日から発売される予定です。

 実際、すでに先行予約が開始された新型カローラクロスについて販売店に聞くと、ユーザーの反応は概ね良いと説明。

「ヤリスクロスとRAV4の中間でちょうどいいサイズ」や「親に『カローラ』の名前が付いているから説得しやすかった」といった声があるようです。。

 このように、時代によってユーザーの需要が変化することや、そのブランド価値によって反響が異なることがわかります。

 しかし、クラウンは数々のモデルチェンジのなか、市場の需要に合わせた展開してきた歴史があり、昨今ではそれが「クロスオーバー化(SUV化)」といえるのです。

 あるトヨタ系販売会社の担当者は「クラウンのSUV化に関する問合せは、2020年末の報道時にいくつかありました。その際、『反対』『賛成』の両方の声を頂いています。今後、どのような形で出てくるのかは分からない部分も多いですが、トヨタとして大切なブランドですので、上手く展開できればと思っております」

※ ※ ※

 2022年に登場するといわれる次期型クラウンはどのような形でお披露目されるのか、そして日本のユーザーがどのような反響を見せるか、今後の動向からも目が離せません。

こんな記事も読まれています

日産「新型エルグランド」いつ登場!? 唯一無二の「ターボエンジン」も搭載か? 王道の「キング・オブ・ミニバン」“全面刷新”に期待高まる!
日産「新型エルグランド」いつ登場!? 唯一無二の「ターボエンジン」も搭載か? 王道の「キング・オブ・ミニバン」“全面刷新”に期待高まる!
くるまのニュース
KTMのスーパースポーツ最大排気量モデル 「990 RC R」市販予定車公開
KTMのスーパースポーツ最大排気量モデル 「990 RC R」市販予定車公開
バイクのニュース
JAOS、レクサスLXで「BAJA 1000」参戦、過酷なオフロードレース制しクラス優勝
JAOS、レクサスLXで「BAJA 1000」参戦、過酷なオフロードレース制しクラス優勝
レスポンス
レンタル819の新店舗「レンタル819高円寺」が12/6にオープン!
レンタル819の新店舗「レンタル819高円寺」が12/6にオープン!
バイクブロス
イイクルマが多すぎて選べねぇ! [日本車]って結局どれが完璧に近いん? 
イイクルマが多すぎて選べねぇ! [日本車]って結局どれが完璧に近いん? 
ベストカーWeb
トヨタ「GR86」の海外での評価は? 500万円ではまだ売り手つかず…プレ値がつくのはもっとずっと先になりそうです
トヨタ「GR86」の海外での評価は? 500万円ではまだ売り手つかず…プレ値がつくのはもっとずっと先になりそうです
Auto Messe Web
【カワサキ】「カワサキ プラザ福岡東」がリニューアルオープン!
【カワサキ】「カワサキ プラザ福岡東」がリニューアルオープン!
バイクブロス
ポール・トゥ・ウインのラッセル「ほぼ完璧な週末。フライトをキャンセルしてパーティだ!」メルセデス/F1第22戦
ポール・トゥ・ウインのラッセル「ほぼ完璧な週末。フライトをキャンセルしてパーティだ!」メルセデス/F1第22戦
AUTOSPORT web
【車名がプラドからランクル250に】ガソリンモデル試乗で見えたランクルの原点!
【車名がプラドからランクル250に】ガソリンモデル試乗で見えたランクルの原点!
AUTOCAR JAPAN
ミズノ、新型ドライビングシューズ「BARECLUTCH L」発表…高級感と機能性を両立
ミズノ、新型ドライビングシューズ「BARECLUTCH L」発表…高級感と機能性を両立
レスポンス
チャンピオン会見、サプライズ、シャンパンファイト。フェルスタッペン4連覇の現場を写真で振り返る
チャンピオン会見、サプライズ、シャンパンファイト。フェルスタッペン4連覇の現場を写真で振り返る
AUTOSPORT web
6速MTあり! 660ccの新型「軽量スポーツモデル」初公開! 超パワフルな「81馬力」エンジン搭載した「2シーター仕様」が発表! 爆速の「新型タイガースポーツ660」来年2月に発売へ!
6速MTあり! 660ccの新型「軽量スポーツモデル」初公開! 超パワフルな「81馬力」エンジン搭載した「2シーター仕様」が発表! 爆速の「新型タイガースポーツ660」来年2月に発売へ!
くるまのニュース
F1デビューのジャック・ドゥーハン、カーナンバーはライコネン継ぐ「7」に決定。同期昇格アントネッリは12番
F1デビューのジャック・ドゥーハン、カーナンバーはライコネン継ぐ「7」に決定。同期昇格アントネッリは12番
motorsport.com 日本版
レクサス新型「エレガント」発表! 最安価な「“5人乗り”コンパクトSUV」! 全長4.1m級の“最小レクサス“「LBX」が販売店でも話題に
レクサス新型「エレガント」発表! 最安価な「“5人乗り”コンパクトSUV」! 全長4.1m級の“最小レクサス“「LBX」が販売店でも話題に
くるまのニュース
乗る? 否! 着こなす! 軽でこんなに楽しめるのって[ダイハツ・コペン]くらいじゃね?
乗る? 否! 着こなす! 軽でこんなに楽しめるのって[ダイハツ・コペン]くらいじゃね?
ベストカーWeb
ミツオカの新型「M55」が808万5000円で申込受付開始! 2025年モデルは100台限定で6MTのみ…全国のミツオカ販売拠点へ急げ!
ミツオカの新型「M55」が808万5000円で申込受付開始! 2025年モデルは100台限定で6MTのみ…全国のミツオカ販売拠点へ急げ!
Auto Messe Web
新型移動式オービス MSSS 対応! GPS レーザー&レーダー探知機「MOTO GPS LASER MSSS」がデイトナから発売
新型移動式オービス MSSS 対応! GPS レーザー&レーダー探知機「MOTO GPS LASER MSSS」がデイトナから発売
バイクブロス
「狭い道で『歩道に乗り上げることをマナー』だと勘違いしている人がいます」 そもそも歩行者からは邪魔です。 交通違反で取り締まりを受けないのですか。
「狭い道で『歩道に乗り上げることをマナー』だと勘違いしている人がいます」 そもそも歩行者からは邪魔です。 交通違反で取り締まりを受けないのですか。
くるまのニュース

みんなのコメント

25件
  • ユーザーの若返りを意識しすぎるあまり、クラウンの立ち位置をトヨタ自身が弱めてしまった気がするね。
    次期クラウンがあるとすれば、MIRAIで培った水素エンジンを搭載するモデルでも出すんじゃないだろうか。
    自ずとFR駆動になる気もするし、若干センチュリー寄りのキャラクターにする方がしっくりくると思う。
  • クラウンのセダンはおじいちゃんしか買わないからなぁ、、、

    ドキドキするくらいカッコよければ、クラウンセダンもSUVも売れると思う。
    中国で発売したレベルの製品だと厳しいよね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

509.9575.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

48.0890.0万円

中古車を検索
クラウンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

509.9575.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

48.0890.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村