タフト デザイン/サイズ
text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)
【画像】ダイハツ・タフト、新型スズキ・ハスラー 詳細画像【比べる】 全127枚
4月20日。ダイハツは新型軽クロスオーバー「タフト(TAFT)」の商品概要を発表した。発売は6月の予定だが、まずは現在公表されているタフトの概要について説明しよう。
今年の東京オートサロンで「TAFTコンセプト」としてワールドプレミアされて注目を集めたタフト。その発売を心待ちにしている人も多いのではないだろうか。
タフトの商品コンセプトは「日常~レジャーシーンまで大活躍、毎日を楽しくしてくれる頼れる相棒」。車名は「Tough &Almighty Fun Tool」の略だ。
サイズは、全長3395×全幅1475×全高1630mm、最低地上高は190mm。
エンジンは0.66Lの自然吸気とターボを、駆動方式は2WD(FF)と4WDを設定する。タイヤサイズは165/65R15 81S。ダイハツの新世代クルマづくり「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」による、タント、ロッキーに次ぐ第3弾のモデルとなる。
タフトのセールスポイントは、大きく3つある。
まず第1は、レジャーに出かけたくなる、頼もしさ(タフ・道具感・安心)を感じさせるエクステリア。直線基調のスクエアなスタイル、角型異形ヘッドランプにグリルレスの頼もしい顔つき。
また、高い地上高に大径タイヤ、フェンダーアーチなどに無塗装のブラック樹脂を用いるなど、都会でもアウトドアでも似合いそうなスタイルだ。
タフト 内装は? 外板色は9色
インテリアも、ドライバーを中心に機能部品を配置。前席まわりには収納スペースを増やすなど、機能的でタフな室内空間としている。
ここで2つ目のポイントとなるのが、全グレードに標準装備される「スカイフィールトップ」だ。
これは紫外線/赤外線をカットする大きなガラスルーフで、ルーフの開閉はできない。それでも、室内側に手動で開閉できるシェードが備わり、昼でも夜でも運転視界を景色に変えてくれる。
インテリアカラーの詳細は未発表であるが、ボディカラーは9色を用意する。水色、緑、ベージュ、黄色、ブルー、黒、白、赤、シルバーとなっている。
そして第3のポイントが、日常からレジャーまでアレンジ自由自在のフレキシブルスペースだ。
タフト 後席・荷室
タフトの後席・荷室は、“フレキシブル・スペース”をテーマにした広くて実用性の高い空間となっている。
シートバックは汚れにくく拭き取りやすく加工され、ラゲッジフロアにはフレキシブルボードも備えられる。
リアシートバックを倒せばフルフラットに、フレキシブルボードを下げれば背の高い荷物も積めるなど、使い勝手は高い。
DNGAプラットフォームの採用で乗り心地や操縦安定性は向上しており、力強く軽やかな走行性能を実現しているという。
また、ダイハツ初となる電動パーキングブレーキ(オートホールド機能付き)も全グレードに標準装備している。予防安全運転機能でも、タント同様の次世代スマートアシストが搭載されるはずだ。
ライバルは、ハスラー?
タフトは、発表されたときから、スズキ・ハスラーをターゲットにしたモデルと言われてきた。
そもそも、ダイハツが「TAFTコンセプト」を東京オートサロン2020に出展するとアナウンスしたのは、ハスラーのフルモデルチェンジが明かされた2019年12月24日の前日だったから、その意気込みもわかるというもの。
だが、ダイハツとしてはハスラーを意識してはいるものの、現在軽自動車の主流となっているハイト系ワゴンのユーザーや、リッターカーなど登録車からのダウンサイザーも買い換えのターゲットとしている。
昨年あたりから、軽自動車市場ではクロスオーバーの比率が増えており、全体比率では昨年の7%から今年は12%(予測)に、来年以降はさらに伸びて、近い将来にはワゴン系(ワゴンR/ムーヴなど)を抜くのではと予測されている。
これには、登場以来バックオーダーを抱えている新型ジムニーや、フルモデルチェンジしたハスラーの効果が大きい。ダイハツにはキャスト・アクティバというクロスオーバー風の軽自動車があるが、人気は今ひとつ。
そこで投入されたのがタフトというわけだ。
では、タフトはハスラーを凌駕できるのだろうか? 現在わかっている情報だけでは、残念ながらイエスともノーとも言えない。それでも、発表済みの内容で比べられることはある。
最低地上高 10mm差
タフトのパワートレインの詳細は未発表だが、おそらくタントと基本的に同じ自然吸気とターボで、新開発のCVTも採用されるはず。
ハスラーはマイルドハイブリッドも搭載するが、パワースペックや燃費に大きな差はないだろう。タフトはDNGA、ハスラーは新世代プラットフォームのハーテクトで、どちらもしっかりした走りを楽しめると考えられる。
クロスオーバーを名乗るだけあって、タフトは最低地上高を190mm確保した。新型ハスラーは180mmだから、その差は10mmに及ぶ。
タフトでは前席は人のためのクルースペース、後席は人・荷物のための目的に応じたフレキシブルスペースとなる。前席/後席をハッキリ分けたバックパック・スタイルを採用し、内装色の色まで変えて印象を強めている。
ハスラーもシートアレンジは多彩で、ギアとしての使い勝手も高い。このあたりは、実際に直接比較してみないと優劣は付けられそうにない。
安全運転支援システムも、グレードによるが(タフトは未発表だが)上級グレードではアダプティブ・クルーズコントロールをはじめ、多くの機能が設定されるはず。
スカイフィールトップ標準装備
また快適装備については、タフトのスカイフィールトップは、ちょっとアドバンテージになるだろう。
前述のように全グレードに標準装備されるので、これから裾野が広がる軽クロスオーバー市場において商品力の1つになる可能性はある。ハスラーにはサンルーフの設定はない。
こうなると、最終的な決め手はデザインに尽きる。
先代のイメージを踏襲して、ちょっとタフなイメージにしたハスラーか。より頼もしさや力強さを感じさせるタフトか。
インテリアも、3連インパネカラーガーニッシュなどユニークなハスラーか。機能性を優先した中にオシャレ心も忘れていないタフトか。これはもう、どちらのデザインが好きかで選ぶしかないだろう。
タフトは価格や装備の詳細が未発表なので、コスト的な比較はできないが、ハスラーと競合する価格になることは間違いない。
ハスラーを買おうと思ったけれどタフトも気になる……という人は、まずは6月まで待つしかなさそうだ。
もっとも、ダイハツのディーラーに行って相談すれば、より詳しい情報をコッソリ教えてくれるかもしれないが……。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
「タイヤの摩耗が早い」「買い取り価格は期待できない」EVにまつわる巷のウワサ6つの真実
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
「ん、ここ工事してなくない?」 高速道路の車線規制“ムダに長い”場合がある理由とは?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
少し前のダイハツ社長が言ってた