英ロールスロイスは9月1日、フルモデルチェンジした新型「ゴースト」をデジタルワールドプレミアした。
2009年にデビューした先代ゴーストは、オーナー自らもステアリングを握るロールスロイスとして新たな顧客層を開拓し、116年におよぶブランドの歴史上最も成功したモデルとなった。フルモデルチェンジにあたって、ロールスは虚栄を嫌うオーナーの声を重視。その結果、新型はミニマリズムに徹したモデルとして姿を現した。
全長5,546mm×全幅1,978mm×全高1571mmのボディは絶対的なサイズこそ相当なものだが、ロー&ワイドなパルテノングリルや、スリムなヘッドライトなどにより威圧感を感じさせない仕上がり。それでいて、どこから見てもロールスとわかる全体のフォルムなど、先代との連続性もしっかりと保たれている。
アルミスペースフレームも含め車体構造は一新されており、先代からキャリーオーバーされたのはマスコットのスピリット・オブ・エクスタシーとオーナー用のビルトイン・アンブレラ(傘)のみという。
パワーユニットは、最高出力571ps、最大トルク850Nmの6.75L V12ツインターボで、2,490kgという重量級のボディをわずか4.8秒で100km/hまで加速する。どこまでも伸びそうな最高速度はリミッターにより250km/hに制限されるが、ミニマリズムの観点からは賢明な措置といえるだろう。駆動方式はハイパワーに対応してAWDとされ、取り回しとハンドリング双方に効く後輪操舵システムも採用。また、世界初のアッパー・ウィッシュボーン・ダンパーとカメラ等を組み合わせた「プラナー・サスペンションシステム」により、マジックカーペットライドは一層磨き上げられている。
快適装備もさらに充実。アイコニックな観音開きを採用するドアは、新たに自動開閉機能を追加。クローズ時のみ自動だった先代に比べ、より安楽な乗降が可能となった。また、100kgを超す吸音材や合わせガラスの採用に加え、プロペラシャフトの太さまで調整して共鳴音を抑えたという静粛性にも注目だ。
ハイテク満載でアジリティ(俊敏性)にも配慮したとアナウンスされる新型ゴースト。世界に名を轟かす超高級サルーンは一体どんな走りを見せてくれるのか。新型の日本上陸を楽しみに待ちたい。
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みんなのコメント
さすがにデカすぎやしませんかね。
カネはあっても5.5mの全長と1.98mの全幅は躊躇する金持ちもいそう。
ショーファーカーのファントムとは用途が違うでしょう。