■荒々しいところがなく サーキットでもすごく乗りやすい
2021年5月29日の土曜、夏を思わせる強い日差しの富士スピードウェイにて、ゼネラルモーターズ・ジャパンが主催する「ALL-NEW CORVETTE PRIVATE PREVIEW」が開催された。
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「本日のイベントは、新型コルベットをご成約なさったお客さまを対象にした配信イベントです」というゼネラルモーターズ・ジャパン株式会社社長の若松格氏の挨拶でイベントはスタートした。若松氏は満面の笑みである。
新型コルベットは、2020年年初の東京オートサロンでアジア初公開され、その夏に日本導入が発表された。コルベット歴史上、初めてのミッドシップレイアウトが採用されただけでなく、右ハンドル仕様も初めて作られ、しかも、それが世界に先駆け、最初に日本に導入されるという。
さらに日本向けに用意された右ハンドル仕様の初期ロット約300台は、すでに完売。ゼネラルモーターズ・ジャパンの社長に笑みがこぼれるのも当然のことだろう。
そうした話題の多い新型モデルを、成約したオーナーとともに富士スピードウェイで楽しもうというのが、このイベントの当初の計画であったという。しかし、現在もコロナ禍ということもあり、最終的に無観客のオンライン開催とし、富士スピードウェイには、限られたメディアの人間だけが集うものとなったのだ。
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イベントは、13時55分からのゼネラルモーターズ・ジャパン社長による挨拶に始まり、すぐに本コースを走る新型コルベットの配信となった。
今回のイベントは録画ではなくリアルタイムで配信された。カメラを搭載した撮影車の後ろを、5台の新型コルベットがフォーメーションを変えながら走ってゆく。6.2リッターV型8気筒OHVの乾いたエンジンサウンドがサーキットに響きわたる。途中、走行中のドライバーからのライブ配信の走行レポートもおこなわれるなど、なかなかの凝りようだったといえるだろう。
また、走行後は車両の詳しい解説が配信されるだけでなく、ドライバーによるトークショーも開催された。
ドライバー役のひとりであったモータージャーナリストの清水和夫氏は「荒々しいところがなくて、走っていて助かったかなと。スッと限界まで連れていってくれて、すごく乗りやすいですね。あまりピーキーなところがない」と、新型コルベットを運転した印象を説明する。
また、同じくレーシングドライバーの久保凛太朗氏も「走り出して、1コーナーを曲がってアクセルを踏んだ瞬間から、全然、違うねというのは、すぐわかる感じですね。リアのトラクションもすごいですし、パワー、トルクともすべて加速に使える。乗っていて、アクセルを踏むのが楽しくてしょうがなかったですね」と絶賛だった。
■納車が始まった新型「シボレー コルベット」はどんなクルマなのか
シボレー コルベットの歴史は長く、すでに誕生から67年を数えている。初代コルベットは1954年に登場。米国を代表するスポーツモデルとして人気を博している。
この5月から日本での納車が始まった新型コルベットは、米国で2019年7月に世界初公開された8世代目モデルだ。今回のフルモデルチェンジで、初代から受け継いだFRレイアウトという伝統を破り、エンジンを運転席後方に配置するMR(ミッドシップ)レイアウトへ変更されたのが大きなニュースだ。これにより新次元のパフォーマンスと操作性・快適性が実現されているという。
この駆動レイアウトの変更で、従来のロングノーズから、ショートノーズの欧州スーパーカー的なスタイルに刷新している。
新型コルベットに搭載されるエンジンは、「LT2」型6.2リッターV型8気筒OHV。自然吸気ながら最高出力は502ps、最大トルクは637Nmを発生する。組み合わされるトランスミッションは、シボレー初搭載となる8速DCTだ。
クーペのほか、コルベットとして初採用のリトラクタブルハードトップを採用した「コンバーチブル」も用意される。従来のソフトトップに比べると、より静粛なキャビンとセキュリティの向上、シームレスな格納によるクリーンな外観を実現しており、所要時間わずか16秒で開閉が可能。48km/h以下なら走行しながらでも開閉できる。さらに荷室は、ハードトップ格納時(オープン状態)でもゴルフバッグ2個を収納できるという。
ボディサイズは全長4630mm×全幅1934mm×全高1234mm、重量はクーペが1526kg、コンバーチブルが1572kgというスペックだ。
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新型コルベットは、前出のとおり2020年1月に東京ビッグサイトで開催された「東京オートサロン」でアジアプレミアされ、同年8月に日本における仕様と車両価格が発表された。
クーペは2グレード、コンバーチブル1グレードの計3グレードでの展開で、コルベット クーペ2LTは1180万円(消費税込、以下同)、コルベット クーペ3LTは1400万円、コルベット コンバーチブルが1550万円という価格設定となっている。
なかでもコンバーチブルの人気が高く、約300台用意された日本仕様の右ハンドル2021年モデルの受注は、およそ4割がコンバーチブルだったという。
米国ではシボレー コルベット スティングレイという名称になるが、日本ではスティングレイは付かずシボレー コルベットとなる。
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みんなのコメント
早く自分で運転してみたい(>_<)