ボルボ・カーズ本社は2023年9月20日、2024年初頭までに、すべてのディーゼルエンジン搭載モデルの生産を終了すると発表した。ボルボ・カーズはこのステップに踏み出した最初の自動車メーカーとなる。
ボルボの「Drive-E」2.0L・4気筒直噴ディーゼルターボ「D5」エンジンボルボ・カーズは、2030年までに電気自動車のみを販売し、2040年までにクライメート・ニュートラルな企業になることを目指している。この完全な電動化に向けた明確なロードマップは、歴史ある自動車メーカーの中でも最も意欲的な変革計画のひとつとされ、今回のディーゼルエンジン車終了の決定もその一環である。
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2022年には、すでにボルボ・カーズは新しい内燃エンジンの開発を終了することを決定しており、内燃エンジン開発の予算はゼロだ。
ボルボ・カーズのジム・ローワンCEO
「電気パワートレインは私たちの未来であり、内燃エンジンよりも優れています。騒音や振動が少ないだけでなく、お客様に対するサービスコストも削減でき、テールパイプからの排出ガスもゼロです。私たちは、お客様がボルボに期待するすべてを実現するプレミアムな電気自動車の幅広いポートフォリオを構築することに全力を注いでいます。そして、これは気候変動への対応において重要な役割を担っているのです」
「地球と人類にとって極めて重要な局面にある今、世界が今必要としているのはリーダーシップです。今こそ、産業界と政治のリーダーたちは、強く、断固とした姿勢をもって、気候変動に立ち向かうための意義ある政策と取り組みを実行すべき時なのです。私たちは自らの役割を果たすことを約束します。そして、同業者や世界中の政治的リーダーたちに彼らの役割を果たすよう働きかけていきます」と語っている。
ほんの4年前までは、他の多くの自動車メーカーにとってもそうであったように、ディーゼルエンジンはヨーロッパにおいて、なくてはならないものであった。2019年に欧州大陸で販売した車の大半はディーゼルエンジンを搭載した車両であり、電動化モデルはその地位をまだ確立し始めたばかりだった。
その後、市場の需要の変化、排ガス規制の強化、そして自動車メーカーの電動化への注力によって、この傾向はほぼ逆転した。現在、ヨーロッパでの販売台数の大半は、完全な電気自動車またはPHEVのパワートレインを搭載したクルマが増え続けている。
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