■ホンダ5代目「CR-V」が生産終了! 販売店での反響は?
2022年8月末をもって、ホンダの5代目「CR-V」の生産が終了しました。
クロスオーバーSUVとして1995年に初登場したCR-Vですが、現行モデルの生産終了を受けて販売店ではどのような反響が見られるのでしょうか。
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また、海外ではフルモデルチェンジを遂げた6代目となる新型CR-Vがすでに発表されていますが、日本での発売はあるのでしょうか。
CR-Vは、1995年に初代が登場して以降、悪路走破性に優れたクロスオーバーSUVとして、日本はもちろん海外でも絶大な支持を集めてきました。
5代目となる現行モデルは、海外で2016年に登場し、遅れる形で2018年に日本でも発売。
ハイブリッド車を含む全車でFFと4WDが選択可能で、ガソリン車には7人乗りの3列シート車も用意されている点もポイントです。
さらに、「メカのスペースは最小に、人のスペースは最大に」というホンダの思想が現れた多彩なシートアレンジや、走りはパワフルなのにもかかわらず、優れた静粛性を持っていることも魅力です。
そうした魅力を持つCR-Vに対してSNSでは「CR-V、ついに生産終了か…泣」「薄々感じてたけど、CR-V生産終了残念」「CR-Vめちゃくちゃいいクルマで大好きだったのに」と、CR-Vの生産終了に対して悲しみを抱く声が多く見られます。
また、首都圏のホンダ販売店関係者は、生産終了に対する反響について、以下のように話します。
「CR-Vはもともと生産台数が多くはなかったものですが、生産終了するとのことで、お客さまからは、多くの反響をいただいています。
今後は、新型モデルである『ZR-V』が登場することになりますが、納車が待ちきれないという人や、やはりCR-Vが好きだったという人もおり、駆け込みで購入される人もいらっしゃいました」
しかし、2022年9月8日現在では、すでにCR-Vを新車購入するのは難しくなっているようです。
「当社ではすでに1台も在庫がない状態です。
ほかの販売会社からの取り寄せができる可能性もありますが、基本的には新車で手に入れることは難しいのではないかと思います」(前出の担当者)
生産終了となることで、駆け込み購入が見られたというCR-Vですが、これまでの実績を見ると、販売状況はかんばしくなかったようです。
実際に近年のCR-Vは、主力市場が北米や欧州、中国となったことで海外志向の強いモデルでもありました。
1855mmという全幅は日本国内ではやや大柄という声も少なくなくありません。
前出の販売店担当者は次のように分析します。
「CR-Vは、おもにアメリカ向けに開発された比較的大きめのSUVであるため、高速道路などでの長時間・長距離の安定性などは抜群だったものの、日本ではやはり受け入れられづらかったのかもしれません」
とはいえ、人気カテゴリーであるSUVのラインナップを縮小してしまうのは、ユーザーとしてはあまり喜ばしいことではありません。
そこで、ホンダでは新型SUVである「ZR-V」を投入し、CR-Vの需要の受け皿とする考えのようです。
新型ZR-Vは、CR-VとコンパクトSUVの「ヴェゼル」の中間に位置するモデルであり、海外仕様のボディサイズは全長179.8インチ(約4567mm)×全幅72.4インチ(約1839mm)×全高63.4インチ(約1610mm)となっています。
トヨタ「カローラクロス」よりわずかに大きく、マツダ「CX-5」よりわずかに小さいというサイズ感で、日本の道路状況にもマッチする可能性は高そうです。
新型ZR-Vはちょうど良いサイズ感でありながら、動力性能や燃費が向上し、さらには価格もCR-Vよりも手の届きやすい価格設定になっているため、CR-Vよりもさらに扱いやすく、非常にバランスのとれたクルマとして、CR-Vを上回る人気となることが予想されます。
※ ※ ※
一方で、北米市場では6代目となる新型CR-Vが2022年5月24日にデザインを先行公開。7月12日には詳細が明らかになったほか、それを追うように中国市場でも発表・発売の動きが見られています。
このように海外ではフルモデルチェンジの動きを見せているCR-Vですが、日本市場に導入される可能性はあるのでしょうか。
前出とは別のホンダ系列販売会社の担当者は次のように話しています。
「海外では新型CR-Vが発表されました。一部のお客さまからは『次のCR-Vはいつ発売なのか?』と問合せを頂きます。
現時点では新型ZR-Vの日本導入を控えていることや、これまでのCR-V販売実績をふまえると日本市場に入れる可能性は低いといえます。
しかし、生産終了となった5代目が海外から2年遅れで導入されたこともあり、数年先に日本でも発売される可能性は否めないです」
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欧米の販売台数見るとSUVの中ではいつも上位である