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マクラーレンF1のブラウン、レッドブルとアルファタウリの提携強化に懸念「不当な優位性を与える可能性がある」

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マクラーレンF1のブラウン、レッドブルとアルファタウリの提携強化に懸念「不当な優位性を与える可能性がある」

 マクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンは、レッドブルがアルファタウリを所有することについて懸念を抱いている理由と、アルファタウリが主要な空力およびマーケティング業務をイタリアからイギリスに移転させることの意味合いについて説明した。

 ブラウンは、レッドブル創設者の億万長者ディートリッヒ・マテシッツがジャガーとミナルディを買収した20年前と比較して、2チームを所有することが今もF1で必要とされているか疑問が投げかけられていると述べた。前者はレッドブルと改名され、後者はトロロッソと名付けられてジュニアドライバー育成チームとなった。その後、トロロッソはアルファタウリニ改名されたが、2024年には別の新しい名前でレースをする予定だ。

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 またアルファタウリは、長年チームを率いてきたフランツ・トストが2023年シーズン末にチームを去り、2024年からはフェラーリのレースディレクターだったローレン・メキースが、チーム体制の全面的な再編のなかでチーム代表に就任する。

「私が理解している限りでは、アルファタウリはイギリスに移転することになるが、それは両チームの利益になると思う」と、今週ブラウンは『RACER』誌に語り、両チームの密接な関係についての懸念を改めて表明した。

「このA/Bチームとその共同所有は、まったく違うレベルのA/Bチームだ。我々にとって、そしてF1の健全性と公平性にとって大きな懸念事項だ」

 ブラウンは、そのようなA/Bチームに関するルールが導入されたとき、「スポーツは異なる状況にあった」と述べた。

「我々のように莫大な予算を持つチームと、小規模チームの間には大きな差があった。今は誰もが予算制限を課されているので、野球用語で言えばみなが同じサイズのバットでプレイしている」

「マックス(・フェルスタッペン/レッドブル)は、ひとりのドライバーとチームによる、これまでで最も支配的なシーズンを作った。しかし、不可能ではあるがマックスを諸要素から外すとすると、初めて5チームが7回以上の表彰台を獲得したことになると思う」

「コンストラクターズ選手権で10位のチームが、Q3進出を常に脅かす存在だったことは記憶にない。我々はみな、10位のチームがポールポジションから3秒差であることに慣れていると思う」

「したがって、(A/Bチームの関係は)必要ではないし、どこかに不当な優位性を与える可能性がある。それはF1とともに早急に取り組まなければいけないことだと思う」

「レッドブルは昨年、彼らが望めば達成できるレベルまで成長しなかったように見える。それは我々全員にとって嫌な驚きかもしれない。エイドリアン・ニューウェイと彼のチームに脱帽だ。彼らは我々全員よりもよい仕事をした」

「しかし、うまくいけばそのような支配は過去のものになり、最終的に我々が得るのは、はるかに競争の激しいグリッドになるだろう。なぜなら、19台のマシンが競争力を持つからだ」

 予算制限についてブラウンは、F1トップチームの支出管理の導入は「スポーツにとって非常に素晴らしいものだ」と述べた。

「予算制限は、フィールドの競争をはるかに激しくするという、意図された結果をもたらしたと思う」

「ピットウォールに座っていて言えるのは、Q3進出を脅かしてくると感じないチームはないということだ。それが予算制限の利点だと思う」

 マクラーレンは、2023年シーズン序盤の不調を乗り越え、シーズン最終戦までにレッドブルに次いでグリッド上でほぼ2番目に速いマシンとなった。チームは新シーズンに向けてふたたび勢いを取り戻し、レースで勝利を争う脅威となることを望んでいる。

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