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レース直系のNISMOと上質なAUTECH 日産「リーフ」のカスタムカーの魅力とは

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レース直系のNISMOと上質なAUTECH 日産「リーフ」のカスタムカーの魅力とは

■「リーフ」に設定されたふたつのカスタムカーとは

 日産には「AUTECH」と「NISMO」とふたつのサブブランドが存在します。

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 どちらもベースとなるノーマルモデルに対して、「所有する歓び」や「満足感」をより高める付加価値がプラスされた特別なモデルになりますが、ふたつのサブブランドが存在するのには意味があります。

 NISMOはモータースポーツ直系の「ピュアスポーツ」、AUTECHはクラフトマンシップを感じさせる「プレミアムスポーティ」というキャラクターが与えられています。

 ちなみにどちらのシリーズもオーテックジャパン内にある「NISMOロードカー事業部」が開発を担当しています。

 オーテックジャパンは1988年に創立され、これまで数多くのコンプリートカーが発売されました。

 これらのモデルの特徴は、ノーマルでは実現できないひと手間を、ノーマルと同じ品質・保証で実現させることから「ファクトリーカスタム」とも呼ばれていますが、NISMOとAUTECHはその末裔といえる存在であるといっていいでしょう。

 今回はそんなふたつのブランドがラインナップしている電気自動車の「リーフ」を用いて、各々の個性をチェックしてみたいと思います。

 まずは内外装から見ていきましょう。

「リーフ NISMO」のエクステリアは専用の前後バンパーとサイドシルエアロパーツを装着。

 控えめな形状ながらもレーシングカーのテクノロジーを市販車にフィードバックしたデザインで、ゼロリフトや前後バランスの適正化などにハンドリングや直進安定性に寄与している機能部品になります。

 また、ノーマルからワンサイズアップとなる専用アルミホイール(18インチ)がスポーティなルックスだけでなく、じつはリム周辺の形状の工夫で空気抵抗低減の効果も持たせています。

 インテリアはレッドのモノトーン+レッドのワインポイントとスポーツモデル定番のコーディネイトですが、ヒカリモノを抑えることで意外とシックな印象となっています。
 
 アルカンターラ&本革ステアリングやレカロシートの採用で、正確なドライビング環境が整えられました。

 ただし、クッションが硬めで、ノーマルより着座位置が若干高めになってしまうのは気になるところです。

 一方の「リーフ AUTECH」は、プレステージ性を高めるアイテムがプラスされています。

 ドットパターンを用いたガーニッシュとシグネチャーLED(AUTECH専用ブルー)がプラスされた専用バンパーにボディ下部に配置されたメタル調フィニッシャー、そしてAUTECHの「A」をモチーフにデザインされた11本スポークの専用アルミホイールでコーディネイト。

 ボディカラーは6色が用意されていますが、ベストマッチは「オーテックブルー」と呼ばれる「オーロラフレアブルーパール」です。

 インテリアはブルーレザレット/クリスタルスエード(AUTECH用に開発された素材でスエードでは珍しい光沢のある質感と肌触りの良さが特長)のコンビシート、ブラック/ブルーコンビの本革巻きステアリング、ダークグレーをベースにブルーに光るパールをあしらったダークウッド調インストパネル(木目の凹凸も再現)、ダブルステッチ採用のドアトリムなどの採用により、質の高いエレガントな空間に仕上げられています。

 ちなみにディーラーオプションのブルー基調のデュアルカーペットは、ぜひ装着したいアイテムです。

■NISMOとAUTECH チューニングとバッテリー容量に違いが!

 メカニズムに関してはどうでしょうか。

 リーフ NISMOは専用VCM(加速度&レスポンスアップ)、専用ブレーキチューニング(液圧コントロール性アップ)、専用ステアリング(ギア比14.3)、専用サスペンション(スプリング/ショックアブソーバー/リアバンプストッパー)、専用VDC制御、225/45R18サイズのコンチネンタル・スポーツコンタクト5の採用など、変更部位は多岐に渡ります。

 もともと持つ重量バランスの良さと低重心に加えて、操舵量の圧倒的に少なさと4輪を上手に使ったセットアップにより、FF駆動ながらアンダーステア知らずのキレの良いハンドリングと安心感を両立した走りに仕上がっています。

 乗り心地はノーマルよりは硬めですが雑味のない乗り味で、速度が上げるにつれてフラット感やしなやかさが増す印象でした。

 ちなみにリーフ AUTECHはメカニズムに関する変更はありませんが、リーフ NISMOには設定の無い62kWh仕様の「リーフe+ AUTECH」がセレクト可能です。

 余談ですが、リーフ NISMOは大容量バッテリー搭載による重量増がハンドリングに影響するという判断から、大容量バッテリー仕様を選択しなかったと聞きます。

 それをいうならば、大容量バッテリーの採用で航続距離に余裕があるリーフe+ AUTECHには、グランドツーリング性能を更に引き上げるための専用セットアップのラインナップの追加を期待したいところです。

 ちなみにリーフ NISMOの2018モデル(改良前)は、NISMOのイメージからするとやや甘口な印象でしたが、クルマとしてはハンドリングと快適性のバランスは非常に優れていたので、それをベースにAUTECHらしい味付けをしてみてもよさそうです。

※ ※ ※

 NISMOとAUTECHのどちらを選ぶかは好みによりますが、どちらもそれぞれのコンセプトに見合ったキャラクターに仕上がっているので、迷うことはないでしょう。

 ただ、両車ともに長年ファクトリーカスタムを手掛けてきた「オーテックジャパン」が手掛けたこだわりのモデルであることは間違いありません。

 内容を考えれば価格もリーズナブルな設定なのも嬉しいポイントのひとつ。リーフ NISMOは429万4400円、リーフ AUTECHは409万4200円から468万6000円です(消費税込)。

 プラスαの魅力を備えた身近なスペシャルモデルを選ぶことで、その後のカーライフはもっと楽しくなると思います。

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みんなのコメント

3件
  • 走行性能だけ見るとニスモの方が良さそうだけどオーテックの大容量バッテリーはリーフ所有者から見ると最大の魅力
  • もとからスポーツカーを作るならまだしも せっかく電気で資源を大事にしようって車なのにわざわざ早く走って電気無駄にせんでもいいと思うんだけど。 ただでさえ普通の車よりバッテリーで1.5倍くらいの重さになってるんだしさ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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