トヨタ「二代目カローラ(KE20型)」とは
1986年から1991年までの「バブル経済」が、日本が華やかにキラキラと輝いていた時代の象徴として語られることが多いのですが、1955年から1973年の「高度成長期」もまた、日本が豊かさを享受した時代です。実質経済成長率が年平均で10%前後だといいますから、まさに経済が高度に成長していったのです。
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クルマは時代の鏡です。トヨタが1970年5月に発売した二代目カローラ(KE20型)を観察すると、ほんとうに心地よく高度成長期を想像させてくれるのです。
今回試乗車にお借りしたカローラ・ハイデラックス仕様車に盛り込まれた豪華装備に驚かされます。カローラは庶民の味方、大衆車にもかかわらず、高級感が漂っていますし、贅沢な装備が数多く採用されているのです。
搭載するエンジンは直列4気筒1.1リッターですが、4速ミッションにより軽快に走ります。ミハラ自動車の手によって完璧にレストアされていたこともあり、箱根の山坂道をグイグイと駆け登ってくれました。昭和のクルマですから、オーバーヒートやエンコ(死語ですかね)することは日常だったのでしょうが、故障の気配すらありませんでした。
さらに感心させられたのはこだわりの数々です。
たとえばボンネット。開いた状態をステーが自動で支えます。しかも、ボンネットを持ち上げればそれだけでフックがはずれ、そのまま閉じられるようになっているのです。いちいちステーをボンネットの裏側に格納する必要はありません。頻繁に故障したから…という理由かもしれませんが、最新のクルマよりも凝った細工なのです。
ガソリンキャップは剥き出しではありません。サイドウインドーとリアガラスの間にあるCピラーにエアベント風の装飾がありますが、その中に格納されているのです。しかもキーシリンダー付きです。
インパネは木目調です。ステアリングにはホーンボタンが三箇所あります。シートベルトは巻き込み式ではありませんが、散乱しないように格納ソケットが設置されています。時計は秒針付きのアナログ式です。高級な機械式クロノグラフをイメージさせますよね。シガーライターはスタンダード仕様には装備されず、ハイデラックスだけですから、それ自体が豪華装備だったのです。
フロントグリルに燦然と輝くエンブレムも、平凡なトヨタのそれではなくカローラ独自のデザインです。
そもそもトランクリッドの「TOYOTA」のロゴは、チープなシールではなく立体的にメッキ処理されています。
エアコンディショナーではなくクーラーだと思われますが、当時カークーラーはとても贅沢な装備とされていました。それが組み込まれています。しかもそれは、コンパクトなカローラには不自然なほど大型です。コンソールボックスのスペースを侵食しているのですから腰を抜かしかけます。
助手席だけがとても寒そう、なんて笑ってしまいそうですが、それでも暑いよりははるかに快適だったのでしょう。
というように、大衆車のカローラなのに豪華装備が盛りたくさんなのです。高度経済の成長をアゲンストに、トヨタ自動車も利益を拡大、潤沢な開発費が投じられたのであろうと想像できますし、実質経済成長率が年平均で10%前後という豊富な購買意欲がカーロらを成長させたのです。バブル経済と並び、高度成長期がどれほど華やかだったのかを、1973年式のカローラ・ハイデラックスが教えてくれるような気がします。
◾️トヨタ「二代目カローラ・ハイデラックス)」主要諸元
<エンジン>形式:K種類:水冷直列4気筒頭上弁式総排気量(cc):1166圧縮比:10.0最高出力(ps/r.p.m):73/6000最大トルク(lg-m//r.p.m):9.6/4200燃料タンク容量(リットル):45<寸法・定員>全長(mm):3945全幅(mm):1505全高(mm):1375ホイールベース(mm):2335車両重量(kg):730最低地上高(mm):160乗車定員(名):5
※ ※ ※
1970年に発売されたヤマハ初の4ストロークエンジンを搭載した「XS-1」は、「ペケエス」の愛称で呼ばれた。
「XS-1」は、「軽量・スリム・コンパクトな大排気量スポーツモデル」という開発テーマを与えられ、細身のダブルクレードルフレームにスリムなOHC・バーチカルツインエンジンを搭載することで、多くのファンを獲得した。
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みんなのコメント
今でこそクルマのアナログ時計は「クロノグラフみたい」などと陳腐な表現で珍重されますが、かつてはデジタル時計(E20系の時代にはなかったと思いますが)の方が高級と見なされ、「廉価グレードはアナログ・上級グレードはデジタル」という区別が当たり前でした。