F1スペインGPの予選でポールポジションを獲得したのは、マクラーレンのランド・ノリスだった。非常に僅差の接戦を制したノリスだが、彼は今回、コース外でも戦いに直面していた。
ノリスが直面していたコース外の問題というのは、マクラーレンのホスピタリティエリアで発生した火災によるものだ。
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スペインGP予選日の朝、マクラーレンのモータホームで火災が発生した際にノリスは、Tシャツにズボン、そして靴下という出で立ちで建物から急いで避難。靴や所持品は、モータホームの最下階のドライバーズルームに置き去りになってしまった。
その後消防車が到着し、消火作業が行なわれた。ただ鎮火後、モーターホームは封鎖されてしまい、マクラーレンのスタッフも立ち入り禁止となってしまった。そのため、ノリスとオスカー・ピアストリのふたりのドライバーは、チームのエンジニアリング棟に避難した状態で予選に挑まなければならなかった。
ノリスは、そうしたチーム状況にもかかわらずフェルスタッペンを僅差で下してポールポジションを獲得。ノリスは予選後、火事の後から予選までの状況を振り返った。
「まず第一に、最も良かったのは皆が無事だったことだ。1人は病院へ検査のために向かったけど、それ以外はみんな大丈夫だった。チーム全体にとっては少し怖いことだった。まったく良い事ではなかったね」
「思っていたよりもストレスの多い1日になった。靴を無くしてしまったんだ。たぶん、それが僕にとっては一番悪いことだったね!」
「いつもの自分の部屋にいなかったからね。普段みたいにリラックスして落ち着くことができていなかった」
「いろんな人から申し出を貰えたのは嬉しかった。多くのチームが親切にしてくれたよ」
また火事の後の状況の混乱具合について尋ねると、ノリスは「全てが少し混乱していた」と答え、さらにこう続けた。
「道具類は全て1セットか2セット持っていて、なんとかそれらを出してもらえたと思う。でもいくつかは使用に適さないものや、かなり臭いがついてしまっているモノもあった」
「それから、僕は音楽を聞くのが好きなんだ。オスカーはいつも音楽がうるさいって文句を言うくらい」
「今回はそれができなかった。僕はエンジニアリングオフィスにいて、オスカーがその下のトラックにいた。僕がいたのはザク(ブラウン/CEO)のオフィスだったから、彼にとっては災難だったろうね」
「正直に言って、問題は無かった。それに僕はこういうことで文句を言う人間じゃないんだ」
「明日は僕の好きな静かな時間がとれないことで、もう少し影響が出るかもしれない。でも、だからといって世界が終わるわけじゃないし、文句を言うつもりはない」
なお火災はキッチンエリアで発生したと見られているが、マクラーレンとしては被害の規模は不安要素のひとつになってくるだろう。
“チームハブ”と呼ばれるこの建物は、輸送コストを低減し、サステナビリティの目標を達成するために最近改装され、小型化されている。そして少なくともスペインGPの3日目は使えないことがノリスの発言から分かる。
さらに、この先この設備が使えるかどうかがまだ分からないという点も、マクラーレンにとっては頭を悩ませる要素だ。なぜならF1はスペインGPから3週連続のレースが予定されていて、ロジスティクス面がただでさえ厳しくなっているからだ。
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