走りながら異常を見つける「路面性状測定車」
NEXCO中日本と中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京は2023年10月6日、路面性状測定車「ロードタイガー」をフルモデルチェンジしたと発表しました。
高速道路の路面に凹凸やひび割れなどがないかチェックする作業は、かつて車線規制をしつつ人力で行っていました。これを、走行しながら行うのが「路面性状測定車」で、初代は1982年に開発。今回は7代目となります。
先代車両では最高100km/hで走行し、1mmのひび割れを見つけることが可能でしたが、今回は120km/h走行にも対応。また、これまでの路面性状測定はひび割れの陰影撮影のため夜間の測定に限られていたところ、左右2台の3Dステレオカメラで、青色LED照明を路面に照射させて撮影する方式により、昼間でも測定することが可能になったといいます。
最も分かりやすい変化は車体の大きさです。これまでは中型トラックをベースにした車両でしたが、新型は普通車のバンにサイズダウン。測定人員も2名から1名で可能になり、「働き方改革」につながるということです。
この新型は11月から東名高速などで使用を開始。NEXCO中日本らは、さらに「レーンマークの剥がれや骨材飛散などを抽出する多機能測定の開発を進め、構造物などの状況把握のさらなる高度化を推進していく予定」としています。
ちなみに、ロード“タイガー”の語源は、Take(捉える)、Inspect(検査する)、Gaze(熟視する)、Exact(正確な)、Rapid(すばやい)の各頭文字をとっています。
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