カスタムハーレー試乗! ハーレーらしさを感じるロボヘッドエンジンに脱帽〈サンダンス〉
芸能生活30周年を迎え、俳優/ミュージシャンなど多方面でますます活躍中の武田真治さん。プライベートでは根っからのバイク好きとして広く知られ、この日は故郷である北海道をスポーツスター・アイアン883でツーリング! 同行取材した模様をお届けする。
●文:ウィズハーレー編集部(青木タカオ) ●写真:塩谷佳史 ●外部リンク:ハーレーダビッドソンMJM札幌
革ジャンやビンテージデニムのように年月をかけて相棒となり得るのがハーレー
「バイクに乗り始めたのは25歳の頃だったと思います。当時流行っていた”国産アメリカン”(なんだか不思議な言葉ですよね 笑)=ホンダ スティードに乗ってカスタムを楽しんで、それからヤマハSRやドゥカティなどにも乗り、かれこれ四半世紀。バイクは自分にとって欠かせないものとなっています」
芸能界きってのバイク好き/リアルライダーとして広く知られる武田真治さん。この日は愛車ハーレーダビッドソン アイアン883(’19年式)で、生まれ育った北海道を仲間たちとツーリング。札幌~函館間を平然と往復し、まだまだ走り足りないといった様子だ。
「雄大な景色が連なる北海道は、一般道も信号が少なくて快適。バイクで走るには最高のロケーションですし、ふるさとの仲間たちにも会えるので、こうやって定期的にツーリングを楽しんでいます。今回は2年ぶりになるのかな。かけがえのない仲間たちと大好きなハーレーで走ることは、僕にとってとても贅沢な時間です。マイハーレーで走りたかったので、事前にフェリーで送りました」
ロケットカウルを備え、精悍さを増したアイアン883で、ワインディングも軽快に駆け抜け、人馬一体のごとく鐡馬を操る。途中には激しく雨も降り、高速道路もクルージングしたが、重厚でより快適なツーリングモデルより、ライトウェイトなスポーツスターが武田さんの好み。もちろんツアラーにも惹かれるが、交通量が多く混雑する東京で乗ることを考えると、’21年で生産中止になり価値も高騰中のスポーツスターがベストなチョイスだと言う。スタイリッシュなカスタムに仕上げている。
―― 「極端な言い方をすると、オートバイで走るっていうのは”命がけ”なんですよね。バイクで安全にライディングできるってことは、自分の人生も大事にできているっていう証拠なんだと思います」(武田さん)
札幌と函館を往復すると、600kmを優に超える。こうしたロングライドも楽しめるよう、前傾のライディングポジションにはせず、アップハンドルのままロケットカウルをあえて高い位置にセット。スポイラーやエンジンガードもさりげなく追加装備し、ダークカスタムのアイアン883らしく、全身ブラックアウトで統一している。
「前回のツーリングで、一緒に走った人が転んでしまったんですが、エンジンガードが備わっていたおかげでケガがなく、車体のダメージもほとんどありませんでした。以前はエンジンガードをカッコ悪いと思っていましたが、実際付けてみると武骨なハーレーにはまったく違和感がなく、むしろヴィジュアル的にも気に入っています」
スリムにフィットするレザージャケットとレッグカバー、履き込んだエンジニアブーツ、いずれも黒で揃え、ファッションもセンスよくコーディネイトされた。
小さい帽体と、トラディショナルなレインボーカラーのグラフィックスがお気に入りのフルフェイスヘルメットは、TT&カンパニーの「トゥーカッター」。ネット配信番組にて、木村拓哉さんと仲良く選び、ミラーレンズのゴーグルともども結婚祝いとしてプレゼントしてもらった宝物。この日のツーリングで初めて使い、ますます愛着が湧いたそうだ。
北海道ツーリングをともに走るライダーたちも、ほとんどがハーレーだ。『BLACK JAXX』としてユニットを組むDJ DRAGONさん、そして中学時代の同級生である結城安文さんもハーレーをこよなく愛する。
「ハーレーは決して安いものではないので、ハーレーに乗れるって、仕事を頑張っている証だったりもするんだと思います。”大人の嗜み”と言いますか。ハーレーは、スピードを競う乗り物ではなく、トルクや鼓動を体で感じたり、サウンドを楽しんだりするもの。どう言ったらいいんでしょうか、タバコの向こう側の葉巻みたいなもの。世界基準の高級な嗜好品なんだと思います」
ずらり並んだ自分たちの愛馬たちを眺め、さらにこう続ける。
「誤解を恐れず言うと、ハーレーって新車の納車時はまだ未完成というか。もちろんノーマルのまま乗ってもいいのですが、乗り方やカスタムで経年変化は人それぞれ。持ち主とともに成長していけるというか、年月をかけて相棒になり得る。それは、その人に馴染んでいく革ジャンや色落ちしていくビンテージデニムのようなもの。それを見せ合うのもツーリングの楽しみのひとつですね」
自身のアイアン883にもさらなるカスタムプランがあり、まだまだゆっくりと自分色に染めていくつもりだ。
―― 武田さんとともにツーリングしたのは、ハーレーダビッドソンMJM札幌に集うハーレー乗りの皆さん。 [写真タップで拡大]
―― ストリートグライドスペシャルをベースに、徹底的に手を入れたバガーカスタムに仕上げた結城さん。武田さんとは中学生時代からの付き合い。同郷の友人と再会し、走る! 至福のひとときだ。
―― 俳優/モデル/サックス奏者などマルチな活躍を見せる武田さんと、音楽ユニット『BLACKJAXX』を組むDJ DRAGONさんも北海道をハーレーで一緒に走った。休憩中はバイク談義が止まらない。
武田さんと一緒に走った”どさん娘”ハーレー女子たち
ハーレー乗りの集団の中でひと際目立つ存在なのが、長い髪をなびかせ凛々しく走るハーレー女子たち。今回は3名の女性ライダーの姿がありましたが、偶然にも皆さんハーレーに乗って3年というキャリア。北海道のバイクシーズンは決して長くはありませんが、走れる期間は存分にハーレーを満喫している模様で、いやはやステキでございます!!
―― 【Yさん[XL883N]:途中に苦労があってもあとから振り返れば良い思い出】すでに1200cc化されていたアイアン883を購入したYさん。「背が小さいので、シート高を低くして足つき性を良くしています。ハーレーはカスタムする楽しさがあり、オーナーそれぞれの個性が出せて面白いですね」 今回のツーリングは途中で雨が降り少しタイヘンだったものの、「後から振り返ると、苦労したことがいい思い出になるんですよ」と、実にポジティブなご意見。なるほど、勉強になりますっ!!
―― 【Mさん[FXBB]:ハーレーに乗っている同士、仲間意識が芽生える】ミルウォーキーエイトエンジンを搭載するストリートボブが愛車のMさん。ウインドシールドを装着し、高速道路や長距離も快適にした。みんなとツーリングする楽しみは、同じ趣味を持つ仲間とお喋りしたり、その土地の美味しい食べ物をいただいたり、カスタムの参考にみなさんの愛車を見たり、一言では言い尽くせぬほどたくさんあるとのこと。「初めて会う人とも、ハーレーに乗っているというだけで仲間意識が芽生え、ハナシが弾みますね」
―― 【Aさん[XL1200X]:北海道でもやりたい! ハーレー女子オンリーのツーリング】ハーレーが欲しくてバイクの免許を取得。Aさんはフォーティーエイトのスタイルがお気に入りです。今後やってみたいのは、女子だけのツーリング。SNSでつながっていくと、北海道にもハーレー女子が少なくないことが判明し、ぜひ集まって走ってみたいと目を輝かせていました。また、全国のライダーが憧れる聖地でもある北海道ですから、全国のハーレー女子たちが走りに来たときに交流するのも楽しそうではありませんか。もしそんなことがあれば、ウィズハーレー取材班にぜひ教えてくださいね!!
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みんなのコメント
というか、そもそも他メーカー、特に日本のメーカーと絶対的な性能で競い合えるほどの技術力ありませんよね。1997年か1998年頃、ハーレーがアメリカのデイトナ200マイルレースに参加したことがあります。その時優勝したのは、スズキGSX-R750だったのですが、ハーレーはラップ遅れにされ、最高速も30km/hほど遅かったように記憶しています。