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高速での豪快な加速性能が最大の魅力!「BMW3シリーズツーリング」【JAIA輸入車試乗会】

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高速での豪快な加速性能が最大の魅力!「BMW3シリーズツーリング」【JAIA輸入車試乗会】

アクティブに遠出をする機会が多いのならディーゼルがオススメ

ガソリンにするのかディーゼルか、新型ツーリングのファンにとってパワートレインは悩ましい選択だろうが、おそらくアクティブに遠出をする機会が多いのなら今回試乗した2L直列4気筒ディーゼル搭載の320dは注目できる存在だろう。とにかく高速道路を果てしなく走っていたくなるほど、320dは程よく刺激的なドライビングフィールがなんとも絶品なのだ。

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もちろんガソリンモデルに文句があるわけではなく、2L直列4気筒DOHCターボを搭載する320iだって高速での走りは快適そのものなのだが、320dの走りは快適度の領域が違う。まるで大排気量エンジンかのように溢れる太いトルクでどんな速域からでもボディを押し出していくその加速はまさに豪快。瞬発力が良いので速度域の低い街中では必要以上に加速が強く発生しないようデリケートなペダル操作が要求されることもあるが、そんなネガな要素は目を瞑ってしまえるほど、高速での豪快な加速性能には中毒性的な魅力があるのだ。
さらに搭載する新しいB74型ディーゼルは、最高出力190ps/4000rpm、最大トルク400Nm/1750-2500rpmといった数値は先代モデルと変わらないが、大小2つのターボチャージャーが採用されシングルターボからシーケンシャルツインターボに仕様が変更されたことで、アクセルレスポンスの良さも魅力の一つ。しかもディーゼルにありがちな吹き上がりのフン詰まり感も減り高回転域までパワーを追従させる特性には、ドライバビリティを重視するBMWの魂を感じさせる。


エクステリアのデザインにもBMW流儀のセンスが光る。ボディ前半は3シリーズのセダンと共通だが、そのセダンの力強いダイナミックなデザインが、リアゲートを持つボディ後半にも踏襲されBMWらしいスポーティなワゴンスタイリングが実に魅力的だ。ラゲッジスペースは従来モデルより容量が5L増しの500L。積み込んだ荷物が走行時にずれて遊ばないよう滑り止めの機能を果たす、アンチスリップレールシステムの採用など、秀逸な実用性も長年ワゴンを手掛ける人気ブランドらしい魅力だ。


もっとも実用性の高さだけではなく、ワゴンであっても優れたシャーシー性能を追求しているところもツーリングの特筆すべきところだ。セタンに比べて車両重量は100kgほど重くなっているが、ワゴンボディであっても前後の重量配分は、ほぼ50:50のバランスが維持されている。それだけに説明するまでもないが、ワインディングのようなコーナーが連続するシーンともなれば、その高いシャーシー性能を生かした刺激的な走りが楽しめる。




BMWの伝統だが、ステアリングを指一本分動かすような微少舵角から素直に旋回を始め、フロントノーズがスパッと軽快に切り込んでいく感覚はセダンにも通じるシャープな特性。そしてコーナーリング中はリアのスタビリティも高く安定しているので、いつしか、リアに広々としたラゲッジスペースを持つワゴンであることを忘れてスポーツドライビングに集中してしまえるほど。4WDシステムのxDriveが320dには搭載されるが、つねに4輪を駆動させている感覚はなく、ほとんどのシーンでFR駆動ライクなハンドリングが提供されるのもいい。


硬めのサスペンションだが、路面からの入力をスタスタっといなす特性なので、ゆったり走りたければ突き上げの少ない快適な乗り心地が得られるのも走りを極めたBMWの特技だろう。
AIスピーカーのように音声でエアコンやオーディを操作できる、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントの採用もドライビング・シーンを先進的にしている。「OK、BMW」と呼びかければ、センターディスプレーが「ご用件は?」と対応を始める。運転中の安全性を高めてくれるシステムではあるが、話しかければ反応してくれるのでクルマとの距離感を縮めるような面白さもある。ただ、ダッシュボードまわりのデザインはセダンと様変わりがなく、面白みがない部分には欲を言いたくなるユーザーも少なくないかもしれない。





日本はSUV全盛の市場だが、320dツーリングのようにアクセルを踏み込む楽しさがあって、かつワインディングを軽快に駆け抜けられる魅力も備えるとなれば、アクティブにクルマを乗りこなすユーザーにとってツーリングの選択は十分ありだろう。ただし320dの車両標準価格は666万円。「OK、BMW」と安易に口にできない価格だが、BMW 320d xDrive Touring M Sportの内容を知れば納得の価格と言えるだろう。

【Specification】BMW320d xDriveツーリングMスポーツ
■全長×全幅×全高=4715×1825×1465mm
■ホイールベース=2850mm
■トレッド(前/後)=1585/1570mm
■車両重量=1730kg
■エンジン型式/種類=B47D20B/直4DOHC16V+ターボ
■内径×行程=84.0×90.0mm
■総排気量=1995cc
■圧縮比=16.5
■最高出力=190ps(140kW)/4000rpm
■最大トルク=400Nm(40.8kg-m)/1750-2500rpm
■燃料タンク容量=59L(軽油)
■燃費(WLTC/JC08)=14.6/18.2km/L
■トランスミッション形式=8速AT
■サスペンション形式=前ストラット/コイル、後5リンク/コイル
■ブレーキ=前後Vディスク
■タイヤ(ホイール)=前225/45R18(7.5J)、後255/40R18(8.5J)
■車両本体価格(税込)=6,660,000円
お問い合わせ
BMWジャパン https://www.bmw.co.jp/

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みんなのコメント

2件
  • 他のシリーズがモデルチェンジしてどんどん酷い見た目になっていく中で、3シリーズだけはまだ、正気を保ってる感。
  • デカイよね。
    オプション入れて900万弱
    他の選択肢で良いかと思いますね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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