現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 4億円のハイパースポーツからオープンホイールまで! 世界の驚速&衝撃パトカー5選

ここから本文です

4億円のハイパースポーツからオープンホイールまで! 世界の驚速&衝撃パトカー5選

掲載
4億円のハイパースポーツからオープンホイールまで! 世界の驚速&衝撃パトカー5選

実力はもちろんだが警察の威信をアピールする役目も

 日本でも「NSX」や「GT-R」、「フェアレディZ」といったスポーツカーベースのパトカーは、県警の人気コンテンツといえるが、世界を見渡せばスーパーカーの制式採用は珍しくない。現場への急行や過激化するスピード違反の取り締まりなど、その抑止力になるといった、まるで飛び道具かミサイル扱いの理屈もあるが、採用する側の警察組織、もしくはさらなる権力者の好みも絶対にあるだろう。

廃車を免れた貴重な1台! 60年代に配備された神奈川県警仕様ポルシェ912パトロールカー【東京オートサロン2022】

スーパーパトカーの名産地といえば中東

 でも原資は税金でしょ……というロジックの手前、通常の民主主義国家ではメーカーからの寄贈によるケースが多いようだ。スーパーカーの産地であるイタリアでは、マフィアから没収したフェラーリをパトカーに転用したこともあった。捜査でも取締りでも、仕事してますよアピールとして一石二鳥というワケだ。

 そもそもスーパーなパトカーは、原資というか燃料が売るほどある中東、サウジアラビアやカタール、アラブ首長国連邦といった産油国の名物でもある。バーレーンやカタール、アブダビにドバイといった主要都市の警察が軒並みスーパーカーを採用している。ランボルギーニ・アヴェンタドールやブガッティ・ヴェイロンまで投入され、世界最速パトカーを競っているかのような時期すらあった。ここ10数年の白眉を紹介していこう。

アラブ首長国連邦(UAE)/Wモータース・ライカン・ハイパースポーツ

 現在は同国のドバイに本拠をおくが、元はレバノンのベイルートで創業したアラブ圏初のスーパーカーメーカー、「Wモータース」の「ライカン・ハイパースポーツ」。RUF製の3.7Lフラット6エンジンに7速DCTを組み合わせ、770psで最高速は395km/h、トルクは1000Nmで0-100km/h加速は2.8秒というスーパースポーツが、アブダビ警察にパトカーとして採用されたのは2019年のこと。ちなみに車両価格は3.4ミリオンダラー、つまりざっと4億円強で、7台だけの限定生産だった。そんなスペック祭りの大将みたいなハイパーカーを何て太っ腹な……と、路上のドライバーも世界のネット民も震撼したのだった。

英国/アリエル・アトム3.5R

 英国南部のエイヴォン&サマーセット警察が、とりわけ「マン島TTレース」の時期にかまびすしくなるバイクの速度違反を取り締まるため、というよりは威圧的抑止力として導入した。なにせホンダ・タイプRの2Lターボ350psエンジンを積みながら、車重はたった550kg程度で、パワーウエイトレシオはじつに1.54kg/ps。0-100km/h加速は2.6秒と「ブガッティ・ヴェイロン」並で、バイクに追いつくのも現実的にできなくはない、というワケだ。

英国/ロータス・エヴォーラGT410スポーツ

 これも英国南部、デヴォン&コーンウォール警察がロータス・カーズより2021年夏から、1年間の貸与がなされている。約9万ポンド(約1600万円)のスポーツカーであるという、価格面を地元メディアはとりわけ強調するが、そういうものだろう。用途としては高速道路での取締り強化はもちろん、地元の交通安全教室で意識向上に役立てるといった、日本のケースに近いところがあるようだ。

フランス/アルピーヌA110

 昨年暮れ、フランス国家警察のBRI(Brigade Rapide d’Intervention/高速機動隊の意)の新車両として、26台の「アルピーヌA110」が納められたと発表された。それ以前に用いられていた、「ルノー・メガーヌR.S.」の退役に伴っての採用だ。

 とはいえA110は、最高速を競うタイプのスポーツカーでないことは周知の通り。今や、極度の速度違反者を追いかけてインターセプトするといった目的は、ヘリやタイヤをパンクさせるスパイクなどの、クルマ以外の手段が主流。むしろ、事故や事件が起きたときに警官が安全に速く駆けつけ、現場を素早く確保するための目的が強いという。ちなみにパトカーが違反車をがっつり加速して追いかけていた時代は、「スバル・インプレッサSTi」が用いられていたこともあった。

イタリア/ランボルギーニ・ウラカン

 一時の、パトカーがどんだけスーパーになるか競争のブームは過ぎて、近ごろはお国柄採用が多く見られるが、イタリア警察には「ランボルギーニ枠」というのが伝統的に存在する。現役世代は「ウラカンLP610-4」で2014年以来。それ以前は「ガヤルドLP560-4」が2008年から使われていた。長くやっていると活躍の場も多彩で、数年前にはポリス・ウラカンが腎臓の緊急輸送で活躍し、患者の命が助かったことが話題になった。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

メルセデスベンツ、新型EVバス『eIntouro』発表…欧州初の無線更新可能なバスに
メルセデスベンツ、新型EVバス『eIntouro』発表…欧州初の無線更新可能なバスに
レスポンス
ホンダ新型「N-BOX」登場! 史上初「映える」凄い“オシャ内装”採用! めちゃ便利な「画期的な機能」も搭載! リラックスできて“テラス気分”な「軽バン」とは?
ホンダ新型「N-BOX」登場! 史上初「映える」凄い“オシャ内装”採用! めちゃ便利な「画期的な機能」も搭載! リラックスできて“テラス気分”な「軽バン」とは?
くるまのニュース
ダイハツ、タフトを一部改良 法規対応で安全装備を追加 価格は6%値上げ
ダイハツ、タフトを一部改良 法規対応で安全装備を追加 価格は6%値上げ
日刊自動車新聞
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
くるまのニュース
どんな違いがあるのか!? 通常モデルとは違う仕様が用意されている中型バイク3選
どんな違いがあるのか!? 通常モデルとは違う仕様が用意されている中型バイク3選
バイクのニュース
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
レスポンス
写真で見るニューモデル 光岡「M55ゼロエディション」
写真で見るニューモデル 光岡「M55ゼロエディション」
日刊自動車新聞
旧ビッグモーター、車両の修理不正もビッグに8万件、補償総額数十億円も[新聞ウォッチ]
旧ビッグモーター、車両の修理不正もビッグに8万件、補償総額数十億円も[新聞ウォッチ]
レスポンス
フェルスタッペンとのタイトル争いは“敗北濃厚”も……今季の戦いで自信深めたノリス「優勝争いに必要なものを持っていると言えるようになった」
フェルスタッペンとのタイトル争いは“敗北濃厚”も……今季の戦いで自信深めたノリス「優勝争いに必要なものを持っていると言えるようになった」
motorsport.com 日本版
フェラーリ『ローマ』後継の新型スーパーカー、車名は『アマルフィ』が最有力!
フェラーリ『ローマ』後継の新型スーパーカー、車名は『アマルフィ』が最有力!
レスポンス
注目が集まる角田裕毅の2025年シート「僕はレッドブルの一員なのでここにいます。ホンダとは話をしていません」
注目が集まる角田裕毅の2025年シート「僕はレッドブルの一員なのでここにいます。ホンダとは話をしていません」
motorsport.com 日本版
次の「黄バイ」はBMW? 首都高専用パトロールバイク「F900XR」がカッコ良すぎる!
次の「黄バイ」はBMW? 首都高専用パトロールバイク「F900XR」がカッコ良すぎる!
くるくら
まさかの「RAV4“軽トラ”」登場!? ド迫力の“真っ黒顔”がスゴすぎる! オフロード感強調の「SPIEGELカスタム」どんなモデル?
まさかの「RAV4“軽トラ”」登場!? ド迫力の“真っ黒顔”がスゴすぎる! オフロード感強調の「SPIEGELカスタム」どんなモデル?
くるまのニュース
これはクセスゴ!!  オーナー自作多数のホンダ「CT125・ハンターカブ」カスタム発見!!
これはクセスゴ!! オーナー自作多数のホンダ「CT125・ハンターカブ」カスタム発見!!
バイクのニュース
[15秒でわかる]アキュラ『ADX』新型…内外装はスポーティかつ高級な印象に
[15秒でわかる]アキュラ『ADX』新型…内外装はスポーティかつ高級な印象に
レスポンス
アルピーヌは東京オートサロン2025で3台のA110を披露
アルピーヌは東京オートサロン2025で3台のA110を披露
カー・アンド・ドライバー
WRCラリージャパン2024が開幕、4日間の熱い戦い トヨタ逆転優勝なるか
WRCラリージャパン2024が開幕、4日間の熱い戦い トヨタ逆転優勝なるか
日刊自動車新聞
【スクープ!】AMG製電動スーパーSUVデビュー間近!メルセデスAMGが新型電動SUVを開発中!
【スクープ!】AMG製電動スーパーSUVデビュー間近!メルセデスAMGが新型電動SUVを開発中!
AutoBild Japan

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1040.01610.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

641.71358.0万円

中古車を検索
A110の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1040.01610.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

641.71358.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村