2030年までの歩みが少しだけ変化する「調整」
目下完全なるEVメーカーに変貌を遂げるべく邁進していたボルボ・カーズが、EVに対する市況の変化を鑑みて、そのロードマップを修正してきた。
ボルボ、「EX30」を発表!272ps、559万円のRWDから発売開始。立体駐車場に入る全高1,550mm
9月6日にボルボ・カーズから発表された内容では、2040年までに温室効果ガス排出量をネットゼロにするという当初の目標に変化はなく、完全なEVメーカーになる目標も据え置かれた。では何が変わったのかというと、「2030年までに新車のラインアップをすべてEVにする」という中期目標に変化がみられたのだ。
電動化における業界リーダーとしての立場を維持する一方で、市場環境や需要の変化により、電動化の目標の「調整」を決定したというのだ。目標の「修正」ではなく、「調整」という言葉を使っていることからもわかる通り、到達すべきゴールは変わっていない。そこまでのロードマップがやや変化したわけだ。具体的には、完全なEV化の早期実現をやや後ろ倒しにすることで、既存顧客の代替需要に応えつつ、先進的なEVを求める向きにもしっかりと応えられるラインアップを2030年までは保持するように、調整がなされるのだという。
この調整によって、2030年にラインアップの100%EV化を目指していたところから、世界販売台数の90~100%を電動化車両とするように目標が変化した。電動化車両が意味するところは、EVとプラグインハイブリッドモデルの組み合わせで目標達成を目指すということだ。
そして、残りの10~0%に関しては、必要に応じて限られた数のマイルドハイブリッドモデルを販売できるようにするとボルボ・カーズは説明している。
現在のところ、2025年までには電動化モデルの割合は50~60%になるとボルボ・カーズは推測している。2024年第2四半期にはEVのブランド内シェアが26%に達し、ほかのプレミアムブランドと比べても高いシェアとなっている。さらに、EVとプラグインハイブリッド車を含む電動化車両のシェアは48%と、極めて高い値を示していることが、この目標数値の根拠といえそうだ。
これによりボルボ・カーズは、完全な電動化という長期的な目標には引き続きコミットし、長期的な投資計画と製品戦略は依然としてEVに向けたものになると説明。目標の調整は、資本支出計画に重大な影響を与えることはないと予想している。
プラグイン・ハイブリッド車とマイルドハイブリッド車の開発を継続し、完全な電動化の未来に向けた強力な橋渡しとなるバランスの取れたポートフォリオを提供するとし、EVへの過渡期において、顧客のスムーズな電動車両への移行をサポートする姿勢を明らかにしている。
企業の自助努力だけでは成し得ない未来
一方で、ボルボ・カーズが調整を余儀なくされた要因として、充電インフラの整備が予想以上に遅れていること、一部の市場で政府の優遇措置が打ち切られたこと、さまざまな市場でEVに対する関税が導入され始めていることなど、不確実性が増していることを挙げている。これは、企業努力だけではなし得ることができない。カーボンニュートラル社会の実現に向けて、社会に一石を投じる発言ともとれる。
ボルボ・カーズCEOのジム・ローワン氏は次のように結んでいる。
「ボルボ・カーズの未来は電動化であるという信念は揺るぎません。電動化車両は優れたドライビング体験を提供し、カスタマー・エクスペリエンス全体を向上させる先進技術を活用する可能性を高めます。しかし、電動化への移行が直線的なものでないことは明らかであり、お客様と市場への受け入れスピードはそれぞれ異なっています。私たちは、電動化とサステナビリティに関して業界をリードする立場を維持しつつ、現実的で柔軟な姿勢で対応していきます」
これまでボルボ・カーズは日本未導入モデルもあるが、EX40、EC40、EX30、EM90、EX90という5つのEVを発売してきた。ことEX30に関しては現在欧州で3番目に売れているEVだという。プラグインハイブリッドモデルも好調で、同ジャンルにおいてXC60は欧州でセールストップを記録している。
ボルボ・カーズの現状ラインアップに対し、市場は好意的に見ているからこそ好調なセールスを記録しているわけで、今回の調整を一部メディアではこれをもって「EV失速」とまくしたてる向きもあるが、どの業種・製品であっても目標到達まで紆余曲折はあるわけで、3歩進んで2歩下がることぐらいはいくらでもあり得る。だから決して失速ではなく、市況変化に柔軟に対処した調整であり、2040年に完全なるEVメーカーになるという当初目標は決して揺らいではいないのだ。
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みんなのコメント
〇 EV信者が思い込むボルボの目標
結局ユーザー次第
カルト宗教EV教に騙されていた消費者が多かった頃はEV全振りと発表して歓心を買い
騙されていた事を悟った消費者が増えればそれに対応する未来を示す
で、販売台数が増えても加速って言わないのか?
販売台数の増加率が増えれば加速、拡大
販売台数の増加率が減っても失速では無い!
って、なんなん?
もう中韓の訳分からない奴らと同じやね。