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日本での走行テストを確認! 中国BYDの新たな刺客「Sea Lion 07」の驚異の性能

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日本での走行テストを確認! 中国BYDの新たな刺客「Sea Lion 07」の驚異の性能

中国では2024年5月に発売

中国BYDの最新EV、Sea Lion 07が、日本国内でテスト走行する様子が目撃されました。2025年に投入されるのは、BYDの最新電動SUVである可能性が濃厚となったという最新動向について、日本国内で競合車種となり得る、テスラ・モデルYや日産アリアと比較して、どれほどの性能を実現しているのかを解説します。

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今回取り上げていきたいのが、BYDが中国本国で正式発売をスタートさせた新型EV、Sea Lion 07です。2024年5月10日に中国本国で発売がスタートし、5月下旬から納車がスタートした、BYDの超最新モデルとなります。

その最新モデルが、すでに日本でもテスト走行を行っているということは、Sea Lion 07がかなり早いタイミングで、日本国内に導入されることを示唆しているわけです。BYDジャパンは、2025年以降も、毎年1車種ずつEVを投入すると表明していることから、おそらく、2025年シーズンに投入される新型EVというのは、このSea Lion 07の可能性が濃厚となったわけです。

それでは、2025年の早いタイミングで発売されるであろう、このBYDの最新EV、Sea Lion 07について、その注目すべきEV性能を一挙に確認しましょう。

はじめに、このSea Lion 07は、全長4830mm、全幅1925 mm、全高1620 mm、ホイールベースが2930 mmというサイズ感です。

そして、BYDの最新テクノロジーとして、これまでドルフィンやシールに採用されているe-platform3.0から、さらに改良を加えたe-platform3.0 Evoを初採用しました。これまでは8-1方式の一体型パワートレインを採用していたものの、Sea Lion 07では12-1方式のパワートレインを採用。さらに統合を進めてきた格好です。

しかも、搭載モーターの最高回転数は毎分2.3万回という、量産モーター史上、最高回転数を実現。また、より高効率な炭化ケイ素を採用するインバーターも搭載。そして、インテリジェント自己加熱モジュールと名付けられた、冬場における充電速度を早める機能を採用。よって低温状態におけるバッテリー温度の昇温スピードが230%アップし、充電速度が40%向上します。

また、充電性能の向上という点で、充電残量80%以降の充電速度を大幅に向上させ、充電残量80%から満充電状態まで18分間で充電を完了できます。低温状態時の充電スピード向上とともに、EVにおける充電性能を、さまざまな観点で向上させています。

それでは、この最新EVプラットフォームを採用したSea Lion 07が、日本で発売中のミッドサイズSUVであるテスラ・モデルY、日産アリア、ヒョンデIONIQ5、トヨタbZ4Xと比較して、どれほどの性能を実現できているのかについて、EV性能と標準装備内容の両面から考察していきたいと思います。

自動運転システムを刷新

まず、Sea Lion 07は、現在中国市場において4つのグレードをラインアップしているものの、おそらく日本に導入されるのは、Sealと同じく上位2グレードと推測可能です。Sea Lion 07は80kWh級のLFPバッテリーを搭載、CLTCサイクルベースで610kmという航続距離を確保しています。これはテスラ・モデルYや日産アリアを上まわる航続距離であり、トヨタbZ4Xと同等です。他方で、車両重量が2.2トンと嵩んでしまっており、よって電費性能も100km走行あたり15.2kWhと、モデルYやアリアと比較しても伸びていません。

他方で、BYDが改善を見せてきているのが充電性能です。最大240kWの超急速充電に対応しており、充電残量10%から80%まで充電するのにかかる時間も25分と、たとえばSealの場合は40分近い時間を要することから、大幅な改善が見て取れます。

また、先ほども説明した、充電残量80%以降の充電スピード改善、および寒冷状態における充電スピードの改善などもアドバンテージです。

ただし、日本市場のチャデモ規格への対応を行ってきた際に、どれほどの充電性能を実現できるのかはまったくの謎です。推測すると、2025年秋に導入されるeMPの350kW級急速充電器以外では、400Vに固定されてしまい、Sea Lion 07の最大電流値は400Aであることから、350Aと400V固定で、概ね140kW程度を許容可能になる見込みです。

そして、今回もっとも注目するべき値段設定について、Sea Lion 07は中国国内で18.98万元から発売スタートしているものの、日本導入見込みの上級グレードは、RWDとAWDそれぞれ、日本円換算で489万円、そして555万円という値段設定です。じつはこの値段設定は、RWDグレードはシールとまったく同等。AWDグレードに至っては、むしろシールよりも安いという驚異的なコスト競争力です。

80kWhのLFPバッテリーを搭載し、800Vシステムを備えたミッドサイズ電動SUVが、日本国内においてシールと同等の値段設定で購入見込みとイメージしてみると、一気に興味が出てきた方が多いのではないでしょうか?

そして、個人的に気になっているのが装備内容という観点です。じつはSea Lion 07からは、コクピットシステム、および自動運転システムが刷新されており、Sealとは別物と考えたほうがいいです。具体的には、4つほど、特筆するべき点を紹介したいと思います。

第一に、コックピットシステムについては、6nmプロセスを採用した、DiLink 100と呼ばれる最新チップを採用することで、さらに操作性の向上を実現しています。

次に、インテリアの装備内容がさらに拡充され、運転席はレッグレストを搭載していたり、後席シートも、シートヒーターだけでなくシートクーラー機能まで搭載。またフレグランス機能も装備されているという充実ぶりです。

その上、BYDの独自内製電子制御サスペンション、Disus-Cを採用することで、シールに搭載されているメカニカルな可変ダンパーシステムよりも、より緻密なサスペンション制御が可能となり、乗り心地もかなり期待可能です。

そして、最大の目玉であるのが自動運転システム、God’s EyeのなかのDiPilot 100の存在です。BYDは現在、ADAS開発に莫大な資金と人材を投入中であり、独自システムGod’s Eyeを開発中です。すでに高級ブランドのDenzaやYangwangなどでは採用されていたものの、いよいよBYDブランドにもGod’s Eyeが採用され始めているわけです。

BYDが出資するhorizon Robotics製の、128TOPSを実現するJourney 5チップを採用することで、LiDARを搭載しなくとも、中国本土においては、高速道路上における追い越しや分岐、障害物に対する回避挙動を実現するNavigation On Autopilot、略してNOAを実装しています。おそらく日本国内は、高速道路上のNOAについてまでは採用することはできない見込みですが、これまでBYDの弱点ともなっていた、ADASの性能が改善される可能性は高く、シールの弱点のカバーに期待が集まります。

いずれにしても今回、日本国内においてテスト走行の様子が確認されたBYDの最新EV、Sea Lion 07は、シールと比較してもEV性能をさらに向上させながら、装備内容についても、DiLink 100、Disus-C、およびGod’s EyeのひとつであるDipilot 100を採用することで、EVとしての完成度だけではなく、スマートEVとしての完成度を高めてきた格好です。

おそらく2025年前半には発表されるであろう、このSea Lion 07の最新動向は、今後も最新情報が判明次第、定期的に情報をアップデートしていきたいと思います。

文:THE EV TIMES 藤田実寿

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みんなのコメント

68件
  • NAS********
    普通の人ならもう分かっていると思うけど
    当事者による写真付き投げ込み記事を垂れ流してるだけですね
    いわばステマですわ
  • ねこにごはん
    全幅1925mmはデカすぎ。
    どんだけ高性能でコスパが良かろうとも中華車、韓国車は選択肢には絶対に入らない。生理的に無理。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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