タイヤに関する重要なことが書かれている
タイヤの側面には、タイヤサイズや製造年週、ローテーションマークなどよく見るといろいろな記号や数字が書かれています。いずれも大事な情報だったりするので、その主なものをあらためて確認し、愛車が装着しているタイヤをチェックしてみましょう。
3桁の数字はタイヤ総幅ではなかった! 意外と知らないサイズの見方を現役レーサーが解説します【Key's note】
タイヤサイズ
タイヤを選ぶ際、もっとも重要になるのがタイヤサイズだ。例えば「225/50ZR16 (92Y)」と書いてあれば、「225」はタイヤの幅で単位はmm。「50」は扁平率(%)。「ZR」は速度カテゴリー(ZRだと最高速度240km/h超)。「16」はリム径で単位はインチ。「92」はロードインデックス(92だと負荷能力630kg)で、「Y」は速度記号表示(Yは最高速度300km/h)となる。
製造年週
次に気になるのがタイヤの製造週。四桁の数字で「3224」などと刻印されているのがそれだ。この場合、最初の2桁の数字「32」は週(第32週)を、最後の2桁の数字24は年(2024年)を意味し、「3224」は2024年の8月初頭の製造になる。ゴム製品のタイヤは鮮度が命。できれば製造から4年以内に使い切りたい。
UTQG表示
UTQG(Uniform Tire Quality Grading)表示は、アメリカで行われる統一タイヤ品質等級基準テストの結果を表記したもの。アメリカ国内で売られるすべての乗用車用タイヤには、「TREADWEAR」「TRACTION」「TENPERATURE」の3つ数字が表示されている。
「TREADWEAR」(トレッドウェア=TW)は耐摩耗性を数値化したもので、この数字が大きければ大きいほどそのタイヤの耐摩耗性はいい。横浜ゴムのアドバンネオバ、ダンロップのディレッツアZ3などのTWは200。エコタイヤは400~500ぐらいだ。
「TRACTION」(トラクション)は、濡れた路面での牽引性能。AA、A、B、Cの4段階評価で、AAが最高。Cが最低。日本のJATMA(日本自動車タイヤ協会)のラベリング制度(ウエットグリップ性能をa~dまで4段階、転がり抵抗係数を5段階で評価)は、UTQGに倣った制度ともいえる。
「TENPERATURE」(テンパチャー)は耐発熱性のこと。テンパチャーの温度等級は、A、B、Cの3段階で、Cが最低で、Aがベストだ。
承認マーク
欧州車などは、自動車メーカーとタイヤメーカーが共同でタイヤ開発を行い、そのパフォーマンスを保証した承認タイヤには、承認マークがついている。
有名なのはポルシェの「N」マーク。Nの後ろに数字がついていて、その数字は、911なら911という車種に対して、そのタイヤメーカーによる何世代目の承認タイヤなのかを表している。その他、BMWは「☆」マーク。メルセデスは「MO」「MOE」、アウディは「RO」「AO」、フェラーリは「F」「K」、ランボルギーニは「L」、アルファロメオは「AR」「ARR」、マクラーレンは「MC」「MC1」、テスラは「T」といったところ。
製造国名
国産ブランドのタイヤでも最近は海外工場製も珍しくはないし、欧州ブランドのタイヤも、本国工場とは限らないので気になるところ。
ローテーションマーク
矢印に「ROTATION(ローテーション)」と記されているタイヤは、タイヤの回転方向が決められている。矢印をタイヤの回転方向に合わせて装着しなければならない(方向性のあるタイヤのみ刻印)
「INSIDE」「OUTSIDE」表示
トレッドパターンのデザインが非対称パターンのタイヤは、「OUTSIDE」と刻印された面を外側から見えるように装着する。
M+Sマーク/スノーフレークマーク
オールシーズンタイヤについているマーク。
「M+S」(マッド・アンド・スノー)は、ぬかるみや雪道にも対応するという意味。山の形の中に雪の結晶のイラストが入った、「スノーフレークマーク」が付いているタイヤは、高速道路で「冬用タイヤ規制」が実施されていても走行は可能。
ただし、オールシーズンタイヤの場合、凍結路のグリップ力は、スタッドレスタイヤほどは期待できないので要注意だ。
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みんなのコメント
ほぼ常識レベルな事です。