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ボディカラー名になぜ「〇〇II」を採用? あえて「2代目ぽい」名称を付与する理由とは 色も進化していた?

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ボディカラー名になぜ「〇〇II」を採用? あえて「2代目ぽい」名称を付与する理由とは 色も進化していた?

■ボディカラーに2代目、3代目があるのはなぜ?

 クルマのボディカラーにはそれぞれ名前がつけられていますが、なかには「〇〇II」や「〇〇III」のように2代目、3代目のようなカラーネームもあります。そういった名前を採用するのにはどんな理由があるのでしょうか。

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 クルマのボディカラーには、定番の白や黒をはじめ、赤や青、黄色やピンクなど、色とりどりのものがラインナップされています。

 メーカーが独自のカラーを開発しているため、色味のバリエーションはかなり豊富で、それぞれ異なる名称が付けられています。

 例えば、トヨタでは2022年1月に発売した「ノア」のボディカラーに「グリッターブラックガラスフレーク」、「スパークリングブラックパールクリスタルシャイン」、「アティチュードブラックマイカ」と3種類の黒をラインナップ。

 カラーの名称をそれぞれ分け、同じ黒でも実際の色味が異なることを表しています。

 新色が開発されると、このように新たな名称が与えられ、色のラインナップは数を増していきます。

 一方で、各メーカーのカラーラインナップを見てみると、「〇〇II」や「〇〇III」のように、名称に数字がつけられ、まるで2代目、3代目のように見えるものもあります。

 実際に、そういった表記をしているカラーとしては、例えばホンダ「N-WGN」に採用される「プレミアムアイボリー・パールII」や「N-ONE」に採用される「プレミアムイエロー・パールII」、さらに2020年に発売された「シビックタイプR リミテッドエディション」には専用色として「サンライトイエローII」が採用されました。

 カラー自体は新しく開発されているもののようですが、なぜ2代目、3代目のような表記をするのでしょうか。
 

 ホンダの広報担当者は、ボディカラーの2代目、3代目のようなネーミングについて「そういったケースはあまり多くはありませんが、従来あった色の考え方を変えずに新たな色を作る場合があり、そのコンセプトを引き継ぐ意味から同名の後にIIやIIIを付与しています」と話します。

 また、前述のシビックタイプR リミテッドエディションに関して開発責任者・柿沼氏は「1990年代のタイプRを彷彿とさせる『サンライトイエロー』の復刻カラー『サンライトイエローII』を採用することでタイプRの起源を感じられる仕様となっています」と説明するなど、コンセプトを受け継いだことを表しています。

※ ※ ※

 また、なかには数字の表記はないものの、名称の一部を継承している場合もあり、例えばマツダの「ソウルレッドプレミアムメタリック」と、その後継である「ソウルレッドクリスタルメタリック」が挙げられます。

 両者に冠されている「ソウルレッド」には、「魂をゆさぶる赤」というコンセプトがあり、マツダの「魂動デザイン」に即した、陰影の深いレッドとなっています。

 マツダの広報担当者によると、両者の違いは色の重ね方などにあり、基本的にコンセプトが同様であることから「ソウルレッド」のワードが受け継がれているようです。

 一方で、そのほかのボディカラーについて、ホンダの広報担当者は「トレンドやコンセプトに合わせて、新たな名称を付与しています」と話しており、ボディカラーの名称には、単に色を差別化するだけでなく、コンセプトやトレンド感をユーザーに伝えるという役割もあることがわかります。

 また、カラー自体もターゲット層のライフスタイルやクルマのコンセプトなどを考慮して開発されており、ボディカラーは、ユーザーがクルマに親しみやすくなる要因のひとつといえそうです。

※ ※ ※

 ちなみに、マツダの広報担当者は、マツダのボディカラー「マシーングレープレミアムメタリック」について、「広島は昔からものづくりの地として、とくに鉄工業が栄えていました。そうした背景から鉄にインスピレーションを受けて開発したカラーです」といいます。

 このように、メーカー縁の地などからカラーの由来になることもあり、ボディカラーの開発背景には、さまざまな要因があることがうかがえます。

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