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トヨタGR、WRCチャレンジプログラム3期生が欧州ラリーデビュー。後藤、松下両名が揃って完走果たす

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トヨタGR、WRCチャレンジプログラム3期生が欧州ラリーデビュー。後藤、松下両名が揃って完走果たす

 TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムの3期生、後藤正太郎と松下拓未が、6月14~15日に開催されたフィンランドラリー選手権第5戦『ポフヤンマー・ラリー』に参戦し、ヨーロッパでのデビュー戦で2台揃って完走を果たした。

 後藤と松下は2023年に実施された選考を経てTGR WRCチャレンジプログラムへの参加が決定し、同プログラムの3期生として今年の初めから拠点をフィンランドに移してTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)の講師陣のもと、トレーニングに取り組んできた。

TGR WRCチャレンジプログラム3期生が決定。講師のヒルボネン「すぐに良いレベルに到達できる」

 両名とも日本でのモータースポーツ経験は限られており、後藤については今回が人生初のラリー参戦。松下にとっても国内で参戦した1回を含め今回が2度目のラリーとなった。ふたりはそれぞれ経験豊富なフィンランド人コドライバーとペアを組み、今回の参戦までにペースノートのトレーニングと、ラリーでも使用した二輪駆動のルノー・クリオ・ラリー4での走行テストを重ねてきた。

 ふたりが挑んだポフヤンマー・ラリーは、フィンランドの典型的な高速のグラベル(未舗装路)ラリーで、同国西部に位置するセイナヨキ周辺で開催された。スペシャルステージ(SS)は全部で9本。都合123.53kmの競技区間で戦われた今回のラリーは、繰り返し走るステージは1ステージのみとなり、クルーはラリー前のレッキで、より多くのペースノートを作成することが求められた。

 すべてのステージを走り切り、できるだけ多くの経験を得ることを目標とした今回のラリー。後藤、松下の両名は競技初日となった金曜日夜のステージで堅実な走りを見せると、コンディションが変わり続ける難しい状況のなか、土曜日も午前に3ステージ、午後に3ステージを大きなトラブルなく走り切った。最終的に松下/ペッカ・ケランダー組はSM3クラス8位、後藤/ユッシ・リンドベリ組はクラス9位となっている。

 チーフインストラクターのミッコ・ヒルボネンは、ふたりの欧州デビュー戦を次のように振り返った。

「後藤と松下にとって良い初戦になり嬉しく思っている。今回私たち講師陣が求めていた唯一のことは完走することだったので、彼らはトラブルや大きなミスなく、きちんとそれをやってくれた」

「ステージごとに上位のドライバーたちとのタイム差を比較していたが、彼らはフィンランドで何年も多くのラリーを走っていることを考えると、ふたりの初めてのラリーにしては今後の期待が持てる結果だったね。コンディションが変わり続け、時にはとても激しい雨が降ったが、後藤と松下はテストでは雨はまったく経験したことがなかったんだ」

「ふたりにとって新しいことばかりでたくさん学びがあっただろう。テストでは同じ道を繰り返し走るので道を覚えてしまうが、ラリー本番ではそうは行かない。ペースノートの重要さにも改めて気づいたはずだ」

「彼らは物事をとてもうまく分析し、どこの領域をより改善すべきかということをきちんと理解できていたと思う。初めてのラリーに対するプレッシャーもふたりともうまく対処できていたし、今後に向けてポジティブな面がたくさんあったラリーだったよ」

■「多くのことを経験」「今持っているものを出せた」/TGR WRCチャレンジプログラム3期生コメント

●後藤正太郎(ルノー・クリオ・ラリー4/SM3クラス9位)

「人生初のラリーはとてもエキサイティングで楽しかったです。クルマへのダメージなくゴールに着いた時は本当に嬉しかったです。コンディションが常に変わり続けていたことで、激しい雨や大きな轍、とても泥の多い道など、多くのことを経験し、学ぶことができました」

「一番難しかったのは、ペースノートを作るときに勇気を持つことと、一貫性を持たせることでした。今回作ったノートは、いくつかのステージで慎重になりすぎてマージンが大きすぎた箇所や、その逆もありました」

「トップ選手とのタイム差からも分かるように、ラリーを戦いながら、改善・成長ができたと思います。参戦を通してラリーで重要なことがわかり、さらに良くなるためにすべきことを見つけることができました」

●松下拓未(ルノー・クリオ・ラリー4/SM3クラス8位)

「簡単なラリーではありませんでした。今回は走り切ることが重要だったので、フィニッシュに辿り着いた時はとても嬉しかったです。ですが、安全に寄りすぎていたわけでもなく、自分が今持っているものを出せたと感じています」

「難しかったのは、長い直線の後でコーナーが見えないとき、正しいブレーキングポイントを見つけることでした。初日は特にそこに苦戦しましたが、2日目はかなり良くなってクルマの挙動にもペースノートにもより自信を持つことができ、ひとつのラリーを通してたくさん改善できたと思います」

「今後、テストを続け、より多くの道、コンディション、路面を経験することで、もっと速く、安定した走りができるようになると思います」

 WRCチャレンジプログラム3期生のふたりの次回の参戦イベントは、7月26~27日にフィンランドのタンペレを拠点に開催される『HYAセンター・ラリー』。同イベントはWRC世界ラリー選手権『ラリー・フィンランド』の準備として、世界選手権を戦うトップチームやトップドライバーも出場することが多いラリーだ。

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