セイワは、酷暑の2024年夏、世界初の放射冷却素材「ラディクール」を採用した自動車用傘タイプのサンシェードを大ヒットさせた大手自動車用品メーカーだが、今秋冬シーズンにも、続々と新商品を展開。今回はその中でも、特に注目したい2アイテムを紹介したい。
コンパクトながらエアーブローと掃除機の二刀流機能を持つ新商品
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まずはIMP301「ハンディマルチブロー&掃除機」だ。持ち運びしやすい手持ちサイズかつ軽量で、スタイリッシュなデザインを持つエアーブローと掃除機の機能を併せ持つアイテム。
掃除機として使用できるクリーナーユニットのほか、ブロー時に使用できるマルチユースノズル、掃き掃除用のブローブラシノズル、隙間掃除用の隙間ノズル、浮き輪などの空気を入れることができる空気入れノズル、掃き掃除をしながら吸引できる吸引ブラシノズル、布団の圧縮袋などを圧縮できる7種類のノズルが付属している。電源はUSB充電式で、PCやUSB電源(USBケーブル付属)から供給。もちろん、車内でのUSBからも充電も可能だから充電もマルチに行える。バッテリーは2000mAhで、フル充電時間は3時間。最大出力60W、駆動時間は低速で約180分、高速で約12分。本体サイズはH126×W80×D36mmというスペックだ。
風量調節が可能で、充電残量をLEDインジケーターで確認することもでき、カップ、カップアダプター、金属フィルターは水洗いOKだから手入れも簡単。いつも清潔に使えることになる(紙フィルターのみ水洗い不可)。
掃除機としてはもちろん吹き飛ばし方向のマルチな使い勝手にも注目
そんなマルチに使えるIMP301「ハンディマルチブロー&掃除機」だが、吸引を行うハンディ掃除機としてデスク回りや車内の細部や隙間の清掃から圧縮袋の圧縮などに便利なのは当然として、ポイントは吹き飛ばし方向(エアーブロー)の使い勝手だ。
例えば、車内、家庭内、デスク回りのホコリの吹き飛ばし、ペットの抜け毛の吹き飛ばしから、エアーマットレスや浮き輪の空気入れ、エアーブローとして使えるのはもちろん、アウトドアでのテント内の泥や枯れ葉、小石の吹き飛ばし(もちろん、掃除機としても)、焚火の火起こしなどにも大活躍してくれる、意外すぎるほどマルチに使えるアイテムなのである。
コンパクトなサイズから、車内に置いてもジャマにならず、ドライブ先でワイパーのないウインドー部分に水滴がついて、視界が悪化した際、「拭くタオルがない」という場面でも、車内からサッと取り出して、水滴を吹き飛ばし、視界をクリアにすることができるというわけだ。
洗車後の水気の吹き飛ばしや水垢対策にも有効
洗車の際にも大活躍。クルマのボディに縦に付着する黒ずんだスジ状のシミはいわゆる水垢。その原因の一つが、ドアミラーやドアオープナー内に入り込んだ汚れ(新車時からある)。それが洗車時の水や雨水とともに流れ出し、放置して日光や紫外線が当たることでしつこい水垢になってしまうのだ。
それも、このコードレスのIMP301「ハンディマルチブロー&掃除機」でボディ細部に入り込んだ泥汚れを含む水気を吹き飛ばすことで、洗車後にエアーブローを使うプロの洗車のような仕上げ、その後の水垢発生抑制が可能になるわけだ。雨の後や洗車後、ドアミラーケースの内部に溜まった水気の吹き飛ばしにも有効である。
テールランプとボディの隙間
フロントグリルの格子の奥
ドアミラーケースの内部
ドアミラー下部の隙間
家庭、車内外の清掃、そしてアウトドアライフにも、ひとつ持っておけば万能に活躍してくれること間違いなし。洗車好きの筆者にとっては、洗車後や雨の後のボディ細部のエアーブロー、つまり水気の吹き飛ばしに使えるところが大いに気に入っている。その際、風量を調節できるだけでなく、音もそれほど大きくないため、周囲に迷惑をかけることもないのが嬉しい。
マルチに使えるコンテナライクな折り畳み式ポータブルトイレが登場
セイワはこれまでもIMP153、IMP154といった車内にも常備したい携帯トイレのヒット商品を持っているが、次に紹介するのは、これまたマルチに使えるIMP309「ポータブルトイレ+簡易トイレ10」である。
その大きな特徴は、簡単に折り畳め、簡単に組み立てができるポータブルタイプというだけでなく、組み立て時のサイズがH440mm×W420×480mm、耐荷重100kgと、大人でも無理な姿勢を取らずに安心して座れるサイズで(便座の高さは420mm。低すぎると無理な姿勢を取らざるを得なくなり、コンパクトすぎるといろいろ不都合が生じる)、ポータブルトイレとして使わないときは、椅子やコンテナボックス、繰り返すが耐荷重100kgの踏み台などとして利用できる点に注目だ。
コンパクトに畳めることから、地震・災害大国である日本での災害対策用備蓄品として家庭内にすっきり収納できるのはもちろん、クルマに積んでもジャマにならず(下の画像は軽自動車のホンダN BOX JOYのラゲッジルームに収まった様子)、ドライブ中、非常時、アウトドアでも大活躍必至。組み立てたままでもコンテナバケツっぽく見え、軽自動車のラゲッジルームにも無理なく積めるサイズとなる(車種によります)。
外ではワンタッチ式のシャワー用テントまたは簡易トイレテントやポンチョを併用すればより安心して使うことができそうだ。コンパクトに畳んで常備・持参し、イザというときに組み立てれば万一のトイレ事情の”保険”になり、本体は丸洗いもできるため、常に清潔な状態にしておくことができるのである。コンテナ風デザインで、非常用トイレに見えにくい点も評価ポイント、使い勝手の良さにつながる。
IMP309「ポータブルトイレ+簡易トイレ10」には、組み立て式の便器、便器収納袋に加え、簡易トイレ10回分(丈夫でニオイが漏れにくい高密度ポリエチレン素材製の排泄袋10枚、凝固剤+消臭効果で排泄物をしっかり固めて臭いを抑え、高品質で500mlの水分をすばやく固めてくれる凝固剤10個)が同梱されている(凝固剤の使用期限は約15年)。また、別途、IMP309「ポータブルトイレ」用の排泄物用袋と凝固剤50セット(IMP311)、排泄物用袋と凝固剤30セット(IMP310)も用意している。
収納袋も付属している
IMP311
使わずに済んでほしいポータブルトイレの最大の価値は常備する「安心感」
今回は湖畔でアウトドアを楽しむドライブ旅行に持参してみた。繰り返しになるが、コンパクトに畳んで持ち運びできるため、クルマのラゲッジスペースに無理なく積みこむことができ、ここが大事なのだが、常備していることの安心感がなによりも大きかった。
ドライブ途中やアウトドアではアテにしていたトイレが使えないこともありうるわけで・・・。IMP309「ポータブルトイレ+簡易トイレ10」は災害時を含め、使わないことに越したことはない安心・保険的アイテムと言っていいだろう。備えあれば・・・である。なお、今回紹介した2アイテムは楽天市場、amazon、Yahoo!の通販で購入可能だ。
撮影/雪岡直樹
文/青山尚暉
写真/青山尚暉 雪岡直樹 セイワ
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