取り付け作業はDIYでも30分程度で完了する!
『レースチップ』で秘められたパワーを開放せよ
「スポーティながらも純正よりマイルド!」GPスポーツ渾身のサスチューンが86の完成度を大幅に高める
トヨタがBMWとタッグを組んで開発したGRスープラ。エンジンやミッションがBMW Z4と共通であることは今更言うまでもないが、だからこそドイツ生まれの『レースチップ』が注目を集めるのも当然だ。
ブーストアップモジュール。つまりサブコンと位置付けられるこの電子パーツは、車両側のECUを書き換えることなく、パワー&トルクを20~30%も向上させることが可能というからハンパではない。
その仕組みは、ブースト圧センサーからの出力数値を変換して、車両側ECUへと送ることで出力アップに繋げるというもの。変更された数値に応じて、純正ECUが燃料噴射量を最適化してくれるため、エンジンへの負担も少ない。安心してパワーアップを図れるのだ。
キットには専用ハーネスも付属し、カプラーオンで取り付けられるのも大きなメリットと言えるだろう。
取り付けはDIYでも十分に可能なレベル。まずはボンネットを開けてイグニッションキーをオフに。ドアロックをして15分以上放置する。これはECUのフォルト(自動回復)を防ぐために必要な作業だ。
エンジンカバーを取り外したら、インテークマニフォールドのマップセンサーのカプラーを抜き、付属ハーネスの4Pコネクターを割り込ませる。説明書にセンサーの場所も写真入りで記載されているので迷うことはないだろう。
次はインテークパイプのブースト圧センサーに付属ハーネスの3Pコネクターを差し込む。コネクターはロック部分をずらして、後ろに引けば簡単に抜くことができる。
そして、エンジンルームの奥側にあるカム角度センサーに付属のCハーネスを割り込ませる。最後にレースチップ本体へ付属ハーネスを差し込めば、配線作業は完了だ。
なお、ハーネスは付属のタイラップを使って、取り回しを考えながらキレイにまとめていくのがベター。ファンベルトや高熱の部分に干渉しないよう注意して配線を処理していくのがコツだ。
今回取り付けたのは「GTS Black」というモデル。パワーアップ率はかなりのもので、日本総代理店を務めるTMワークスでのテストでは実測で342.9psから419.5ps、51.4kgmから62.0kgmと、76.6ps/10.6kgmもの出力向上を確認している。もちろんこの出力向上は、十分な安全を確保したセッティングで発生させられた数値だ。
この他、期待馬力&トルクや機能に応じて「S」、「R」、「GTS」もラインナップ(グレードによりラインナップが異なる)。予算や目的に応じてベストなチョイスができるわけだ。
さらに上位機種に設定されるコネクトモデルを選べば、手持ちのスマートフォンにインストールした専用アプリを介し、EFFENCIENCY/SPORT/RACEという3つのモードをワンプッシュで切り替えることも可能だ。
制御データのリプログラミングにも対応しており(有償)、車両を乗り替えた際もユニットが無駄になることもない。完全防水設計で5年の長期保証付きとしているのも、品質への自信の現れと言える。レースチップは、末長く愛用できるブーストアップモジュールに仕上げられているのである。
PRICE LIST
GTS Black(SZ-R/RZ対応):10万円/GTS(SZ対応):7万5000円/RS(SZ/SZ-R/RZ対応):4万5000円/S(SZ/SZ-R/RZ用):4万円
●問い合わせ:ティ.エム.ワークス 山梨県南都留郡富士河口湖町船津6913-1 TEL:0555-72-0546
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