新型車が登場するたびに現れる「ハイテン鋼の使用率を高めました」というアナウンス。数字が大きい=性能が優れているという漠然とした印象はあるものの、ではなぜすべてをそれにしてしまわないのか、それにすることで何かデメリットはあるのか。ホンダ・新型インサイト/新型マツダ3を題材に考察してみる。 TEXT:安藤 眞(ANDO Makoto)
近年は欧州メーカーを中心に、ボディ骨格のマルチマテリアル化(鋼板以外の材料との組み合わせ)が進められているが、一方で国産車は、まだ鋼板のみのボディを使用しているモデルがほとんどを占める。
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