ラスト「R8」に日本限定モデル登場
高回転型の5.2L V10エンジンを搭載するミッドシップスポーツ「R8」の最終章を飾る日本限定モデルが登場しました。8台のみの「ジャパンファイナルエディション」はエクステリアに“日本の美”を融合させた唯一無二な存在です。
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5.2L V10エンジンを積むフラッグシップスーパースポーツ
アウディは2023年12月にR8の日本最終限定モデルとなる「R8 クーペ ジャパンファイナルエディション(R8 Coupé Japan final edition)」を発表。8台のみの日本限定モデルとなり、車両本体価格は3508万円となる。ステアリングは右のみだ。
R8はアウディのレーシングモデルやハイパフォーマンスモデルであるRSなどを手掛けるアウディ スポーツ(Audi Sport GmbH)が送り出したミッドシップスポーツ。
初代モデルは、2003年のフランクフルトショーでお披露目されたコンセプトカー「ル・マン クワトロ」の市販バージョンとして、2006年に登場。日本では2007年に導入されている。
アウディスペースフレーム構造を用いたアルミボディを採用、アウディお得意の4WD(クワトロ)を備え、エンジンは最高出力420psの4.2L V8自然吸気エンジンを搭載、2009年には5.2L V10自然吸気エンジンが追加設定されている。
2世代目となる現行モデルは2015年のジュネーブショーで発表され、日本にも2016年に導入。アウディスペースフレーム構造を用いたボディに、5.2L V10エンジンをミッドシップレイアウトというコンセプトは受け継がれている。
ちなみに、高回転型の5.2L V10エンジンの最高出力は、初代の登場時が525ps、2世代目登場時は540psと610ps(R8 V10プラス)の2種類、そして今回の限定モデルが620psとなる。アウディスペースフレームも初代はアルミ製だったが、2世代目ではアルミとCFRPが組み合わせられている。
日本の伝統に通ずる白・赤・金をコーディネート
今回の限定モデルは、R8の歴史が最終章を迎えるにあたり「圧倒的なパフォーマンスと日本の美的センスを融合させ、8台のみの限定モデルとして日本のお客様のために作られた」という。
ボディカラーは柔らかなテイストのアイビスホワイト マットに、セラミックブレーキのキャリパーには日本古来の紅白の華やかさを演出すべくグロスレッドが用いられた。
足元にはもう一つのテーマカラーとなる金を表現すべく、マットブロンズポリッシュトの20インチ5エヴォスポークデザインホイールが装着される。この白、赤、金という日本の伝統に通ずるカラーを組み合わせることで、日本専用という特別感を高めた。また、Audi ringsパッケージを採用することで、エクステリアをカーボンパーツでさらにスタイリッシュに仕上げている。
インテリアはオーダーメイドプラグラムであるAudi exclusiveによるラグジュアリーな仕立てに。ブラックを基調とし、アラバスターホワイトを用いたツートンカラーで統一された。
スポーツシートにはファインナッパレザー、ヘッドライニングなどにはアルカンターラが用いられている。さらに、ドアシルトリムにはシリアルナンバーと「JAPAN FINAL EDITION」の文字が刻まれており、さりげなく特別なモデルであることを主張している。
なお、購入者には特別なメモリアルプレートがプレゼントされる。これはシャシーナンバーの⼊⼒により、そのクルマ固有の画像を作成する、欧州オーナー向けのVIN Artというプログラムを活用。世界に一つだけの、購入モデルのシャシーナンバーが刻印されたメタルポートレートフレームが贈られることになっている。
AMWノミカタ
同じアウディ グループのランボルギーニの「ガヤルド」と「ウラカン」は、先代と現行R8の兄弟車となる。ウラカンもモデル最終章を迎えているが、日本限定モデルがリリースされるという話は伝わってこない。ガヤルドの時はモデル末期の2012年に「ガヤルド LP560-4 ビアンコ・ロッソ」を日本限定で10台販売。ウラカンはモデル末期でもセールスは好調のようなので、あえて日本限定モデルを出す必要がなかったのかもしれない。ということは、R8は……。
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