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2024年版 欧州の「格安車」 10選 装備や性能は? 新車で買える最新モデル

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2024年版 欧州の「格安車」 10選 装備や性能は? 新車で買える最新モデル

格安車の性能、デザイン、装備

英国で最も安く販売されている新車の乗用車を10台紹介する。

【画像】最小コンパクトカー対決!【トヨタ・アイゴXとキア・ピカントを写真で比較】 全31枚

インフレや政情不安などにより、新車も中古車もここ数年で値上がりと値下がりを繰り返している。今、そんな英国で予算をできるだけ抑えて新車を買おうとしたら、どのような選択肢があるのか。

ほんの数十年前まで、欧州の最低価格の新車は「並以下」で、性能が低く信頼性に欠けるものも多かっただろう。しかし、最近では実績あるメーカーが肩を並べ、保証もきちんとしている。

ちなみに、欧州には「L6e」など “マイクロカー” と呼ばれる超小型車の規格もあるが、今回はAセグメント以上を取り上げている。

※1ポンド=201円 で計算

1. キア・ピカント

英国価格:1万3695ポンド(約275万円)~

英国で最も安いのはキア(起亜)の最小モデル、ピカントだ。新車価格だけでなく保険料も最も安い。Aセグメントに相当し、後述のトヨタ・アイゴXやヒョンデi10などと競合している。

キアは韓国の自動車メーカーで、ヒョンデ・グループの傘下にある。欧州市場では、このピカントから大型電動SUVのEV9まで、バリエーション豊かなラインナップを展開する。

現行型ピカントのパワートレインはノンターボの1.0L 3気筒ガソリンエンジン1種類のみ。車両重量は1トンを下回り、比較的軽量だが、最高出力はわずか67psでかなり遅い。0-97km/h加速はMT車で約15秒、AT車では16秒以上かかる。

1万3695ポンドで購入できるのは4人乗りのエントリーグレードで、アップル・カープレイやアンドロイド・オートといった便利な機能は付いていない。しかし、7年/10万マイルのメーカー保証が付属している。

2. ダチア・サンデロ

英国価格:1万3795ポンド(約277万円)~

わずか100ポンドの差で2位についているのが、ダチアの大人気モデル(2023年の欧州販売台数第2位)であるサンデロだ。

ルーマニアの自動車メーカーであるダチアの名は聞き慣れないかもしれないが、ルノー・グループ傘下にあるためルノー車とは多くの部品を共有している。欧州ではメジャーなブランドだ。

サンデロは、前述のキア・ピカントより一回り大きいBセグメントに相当する、5人乗りのハッチバックである。とても質素だが驚くほど楽しい。ボディのロールは比較的少なく、道路を流れるように走る。

楽しさという点ではクラスをリードするほどではないが、この価格でサンデロに勝てるものはほとんどないだろう。

ベースグレードには1.0Lターボガソリンエンジンと、LPG対応のバイフューエル仕様も用意されている。トランスミッションの働きは少々不器用だが、ブレーキはウェット路面でもよく効く。

3. シトロエンC3

英国価格:1万3995ポンド(約282万円)~

一般的にこの価格帯では、ファッション性は諦めざるを得ない。しかし、シトロエンC3は個性的なフロントエンドとエアバンプを特徴とし、このクラスに彩りを加えている。

エンジンは2種類から選べる。トップの最高出力109psの1.2Lガソリンは、0-100km/h加速で10秒を切るなど力不足感はなく、高速道路にも十分対応できる。

最も安いモデルはオンライン専用販売の「You」で、最高出力84psの1.2Lエンジンのみが搭載されている。

超ソフトで超ロングストロークなサスペンションは低速走行に実に適しており、深く柔らかいシートは座り心地が良い。この価格帯で最も快適なクルマの1つである。

なお、まもなくフルモデルチェンジにより新型が発売される予定だ。

4. MG3

英国価格:1万4320ポンド(約288万円)~

MG3は、MGという英国由来の自動車メーカーが販売するBセグメント・ハッチバックだ。最近フルモデルチェンジが発表されたので、最新型が出るまで待つか、あるいはそれを値引きの交渉材料にするかのどちらかという状況だ。

現行型のMG3が安いのには理由がある。エンジンは最高出力106psの1.5L 4気筒ガソリンのみ。見た目はそれほど悪くないが、かなり遅く感じられる。パワーを引き出すには4500rpm以上回転させる必要があるが、ホンダのB18 VTECのような盛り上がりはない。

インテリアはライバル車に比べて古く見えるが、操作性は悪くない。実用性もこのクラスのハッチバックとしては高い方だ。また、7年/10万マイルのメーカー保証が付属する。

5. フィアット・パンダ

英国価格:1万4765ポンド(約297万円)~

パンダは実用主義を追求した粋な1台だ。ボクシーなボディからシンプルなインテリアに至るまで、使い勝手を突き詰めたデザインとなっている。そのコストパフォーマンスと頑丈さから、イタリアでは特に人気がある。

しかし、英国ではイタリアよりも高級車を好む傾向にある。この価格帯でもっと大きくて大人っぽいクルマは他にもある。発売から月日が立っていることや、ユーロNCAPの安全性評価で星の数が「0」だったことも、パンダをお勧めしにくい理由となっている。

6. ダチア・スプリング

英国価格:1万4995ポンド(約302万円)~

ダチア・スプリングは電気自動車(EV)でありながら、数多くのガソリン車を下回る価格で販売されている。しかし、手頃さゆえにいくつかの妥協を受け入れなければならない。

エントリーグレードのモーター出力は44psと弱く、0-100km/h加速に19秒かかる。26.8kWhのバッテリーによる航続距離はわずか220kmだ。

しかし、通勤や街中でのちょっとした移動には最適だ。英国では最近、改良新型(写真)が出たばかりで、現在は予約受付中だ。納車は10月から開始予定。

7. ダチア・サンデロ・ステップウェイ

英国価格:1万5295ポンド(約308万円)~

サンデロ・ステップウェイは、2位のサンデロのクロスオーバー仕様だ。サスペンションを高くして車高を上げ、バンパーを大きくし、ルーフレールを追加して、より無骨な外観に仕上げている。欧州でのSUV人気の高さに応えるモデルだ。

標準のサンデロと同様、使い勝手の良さは抜群である。室内のメーターやタッチスクリーンはシンプルで見やすく、エアコンの操作は物理ダイヤルで行う。必要以上にデジタル化されていない。

エントリーグレードにはスマートフォンとのミラーリング昨日がないが、スマートフォンホルダーはある。通常のサンデロと同様に、追加料金なしでLPGのバイフューエル車を選べる。

8. ヒョンデi10

英国価格:1万5420ポンド(約310万円)~

i10は昔ながらの欧州Aセグメント車だ。ランニングコストが安く、街中での取り回しも簡単。さらに良いことに、インテリアはワンクラス上のモデルと同じくらいよくできている。

室内の広さは十分にあり、一番下のグレードでもアップル・カープレイとアンドロイド・オートが装備されている。

ただし、エンジンやトランスミッションなどは兄弟車のキア・ピカントと同じで、特筆すべきところはない。

9. トヨタ・アイゴX

英国価格:1万6130ポンド(約325万円)~

以前はアイゴという名で販売されていたが、フルモデルチェンジでアイゴXを名乗るようになった。接尾辞の「X」はクロスオーバーの意味を含んでおり、理論上のベビーSUVである。

サイズは欧州向けのトヨタ車としては最小。Bセグメントのヤリスとプラットフォームを共有し、先代よりもやや大型化したが、まだまだAセグメントに収まっている。それでも後部座席には大人がしっかり座れるスペースがあり、トランク容量も231Lと十分な大きさだ。

乗り心地、快適性、静粛性はBセグメント車並みで、高速道路での安定性も高い。室内は明るく開放感がある。

しかし、加速性能はあまりよくない。AUTOCARがストップウォッチで計測した0-100km/h加速タイムは16.7秒だった。最高出力72psの1.0L 3気筒はトルクが著しく不足しており、甘ったるいフィーリングがある。

10. フィアット500

英国価格:1万6790ポンド(約338万円)~

SNSに独自のサブジャンルを生み出すほどの人気車。フィアット500は、パンダとメカニズムを共有する小さくてシンプルなクルマだが、パンダとは異なる魅力を備えている。

英国では、フィアットは若者向けのクルマとして宣伝している。この見た目に惹かれるなら、部品が安いし運転もエレガントで簡単なので、賢明な買い物と言える。

エンジンは1.0Lのマイルドハイブリッド1種類のみ。ハイブリッド車の種類をカレーに例えるなら、プラグインハイブリッド(PHEV)のメルセデスAMG SL 63は「ジャルフレージー」、マイルドハイブリッドのフィアット500は「コルマ」といったところだろうか。

というのも、最高出力70psのユニットでは、速さも迫力も活力もほとんど感じられないからだ。

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みんなのコメント

13件
  • aki********
    この中で唯一日本で馴染みがあるのがフィアット500ですが、これ最近国内販売中止が発表されましたね。安っぽくなく可愛いデザインで良かったんですが・・・。
  • oum********
    日本はまだクルマ安いのですね
    エントリーモデルなら
    200万以下の普通乗用車
    たくさんありますから
    ジムニーシェラだって買える!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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