貴重なCセグメントのセダン
今ではCセグメントの3ボックス・セダンは少数派になってしまった。
【画像】アウディA3セダン じっくり見る【トランクの細部】 全18枚
1990年代はドイツ車を筆頭にイタリア車・フランス車に数多くのモデルが存在し、1つのカテゴリーを確立していた。
今回荷室をチェックした新型アウディA3セダンをおさらいすると、全長4495×全幅1815×全高1410~1425mmというサイズ。初代アウディA4、BMW E46 3シリーズより大きいことに時の流れを感じる。
エンジンは3気筒999ccターボ(110ps)が「30 TSFI」に、4気筒1984ccターボ(190ps)が4WDの「40 TSFIクワトロ」に搭載される。
価格は338万円~509万円。
直接のライバルとなるのがメルセデス・ベンツAクラス・セダン(1.3Lターボ:136ps)。ボディサイズは、全長こそAクラス・セダンが4550mmとちょっと長いが、全幅1800と全高1430mmはほぼ同寸である。
被験車両は、A3セダンの「ファーストエディション(472万円)」。装備の差はあるが、ボディそのものは他のグレードと変わりはない。
A3セダンのラゲッジ・スペース容量は、カタログ公表値で425L。ひとクラス上で、全長が265mmも長いA4が460Lであることを考えれば、十分に広いといえる。
トランクの注目点は?
A3セダンは、クーペライクなラインで、ショートデッキのため収容力はそれほど期待していなかった。
しかしトランクフードを開けてみると、スクエアで、いかにも積めそうな荷室が姿を現した。
注目点を紹介しよう。
トランクの床面は、敷居部分からの段差が200mmと低く、開口部も大きいので荷物の積み下ろしは楽だ。
荷室の床下には、スペアタイヤが入るスペースを確保。
日本仕様はパンク修理剤と電動コンプレッサーのみが搭載されるため、タイヤのスペース(深さ約150mm)がフルに活用できる。
セダンながら後席のバックレストは分割可倒式(特別装備の40:20:40独立可倒)とされているので、大きな組立て式家具でも楽々積めるだろう。
座面はそのままでバックレストだけが倒れる構造のため荷室床面と段差ができるが、積み込み時は後席ドアからもアクセスできるのでそれほど気にならない。
また、荷室の天井に当たる部分には、レジ袋・トートバッグを下げられる本格的な作りのフックが付き、サイドポケット部分には12Vのアクセサリーソケットが備わる。
チェックに使うスーツケース
「どれだけ積める?」シリーズでは、単に荷室を計測した寸法だけでは実感として理解しにくいため、実際の使用を想定してスーツケースを積み込んで収容力を確認している。
積載チェックに使用するサンプルは、大小4つのケースを使用。
検証は、一番大きいLサイズのスーツケース(790×530×280mm:容量84L)、ひとまわり小さいMサイズのスーツケース(710×425×260mm:容量61L)を基本とする。
ここに機内持ち込みサイズのボードケース(550×400×200mm)と、パイロットケース(540×400×265mm)を組み合わせて容量・積載性を確認している。
A3セダンの荷室を計測してみると、床面での前後長は950mm。
左右幅は、最も狭い部分で1000mm。
荷室の高さは、後席直後の最も低い部分で床面から540mmだった。
すんなり入る 見た目以上の収容力
まず、最も大きいLサイズのスーツケースを寝かせて積んでみると、簡単に収まってしまった。
その上には、まだ別のケースが入りそうなスペースが残されている。
そこでMサイズのスーツケースを入れてみると、ギリギリで入ることが確認できた。目測では厳しいと思われたが、あっさりと飲み込んだのである。
まだ荷室空間が余っている。
驚くべきことに、重ねたスーツケースの脇のスペースにはボードケースが入り、手前にはパイロットケースが楽々と積めてしまった。
「どれだけ積める?」シリーズの4つのサンプルを、いとも簡単にすべて収納できたのである。
ちなみにこの状態でも、小さなバッグなどが入るスペースがまだ残されていた。
シートの調整幅・アレンジなどを活用することなく、最初からいきなり決まってしまったのは本シリーズ初の出来事。せっかくなので、別のアプローチも試してみた。
別の入れ方も試す カタログの不思議
Mサイズのスーツケースを起こした状態で積んでみる。これまたあっさりと入ってしまったが、面白い発見があった。
荷室の端に寄せて置いてしまうと、トランクフードの内張りに干渉してしまい、閉じることができない。
これは、中央寄りに積むことで問題を回避。その両脇を使えば、Mサイズのスーツケースをもう1つとボードケース2つを積むことができる。
最初に荷室を見た時はそれほど広く見えなかったが、実際にケースを積み込んでみてその収容力に驚かされる。
アウディのスタッフは、同じリモアのケースを使って開発したのではないかと思ってしまうほど収まりが良かったのである。
それにしても不思議なのは、カタログにラゲッジ・スペースの有用性はおろか、その詳細について一切触れられていないこと。抜群の収容力があるだけにもったいない限りだ。
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