真剣で優雅なツーリング・ゲーム?
ベントレーでラリーに出てみませんか? と誘われて断る人はいまい。
【画像】優雅なオトナの「遊び」【第2回 ザ・グレート・ブリティッシュ・ラリーの様子】 全97枚
経験則からいえばそれは危険な競技ではなく、真剣で優雅なツーリング・ゲームなのだ。おそらく。
ザ・グレート・ブリティッシュ・ラリー(GBラリー)は2014年に1回目が開催され、今回が2回目。
つまり好き物が寄り集まって、出来る時に集まる、そんな感じだろうか。
今回の参加車輛規則は「英国車であれば年代を問わず」このため最新のモデルも参加可能だ。
このGBラリーにベントレー・チームは最新のデモカー6台を仕立てて参加するという。そこでわれわれにはコンチネンタルGTC V8があてがわれたというわけだ。
まるで古のベントレー・ボーイズのごとし? となればかつてAUTOCAR英国編集部のスポーティングエディターだったサミー・デービスがオリジナルの「ボーイズ」だったように、AUTOCAR JAPANの関係者(?)がステアリングを握るのは理に適っている!
スタートはなんと千鳥ヶ淵の駐日英国大使館。もうすぐ建て替え工事がはじまってしまうという純英国様式のパレスで優雅にイングリッシュブレックファストをとることから2日間のラリーはスタートした。
英国大使館から富士を目指して
ラリーはレギュレーショナルラリーというスタイルで、参加者はコマ地図を渡され、そのコースを忠実に辿っていく。
途中にはタイムトライアルやPC競技(線踏み競技)が用意されており、順位がつけられていく。
初日のコースは英国大使館から道志道、山中湖を経由して富士スピードウェイホテルまで。つまり後半は2020年のオリンピックの自転車競技のコースということになる。
AUTOCAR JAPAN班のナビゲーターはカメラマンのケーゴ山本。つまり彼はカメラとナビを交互にこなすなかなか難しい役どころである。
その点、コンチネンタルGTC V8は最適な愛機だった。
必要な時にサッと幌を開閉できる。華々しいスタートシーンはもちろんオープンで挑んだが、その後は首都高なのですぐに閉めた。われわれは何度開け閉めを繰り返しただろうか。
移ろいゆく季節と時代を感じながら……
今回のラリーで最も古い参加車輛は1926年式のベントレー3Lだった。
われわれの4L……ではなくてGTC V8と歳の差は実に96歳。100年ブランドの底力を思い知らされたのである。
ご想像のように、都内から富士までは飛ばさなくても「あっと言う間」だ。
GBラリーは移ろいゆく季節に思いを馳せながら、時折他の参加者と英国車談議に花を咲かせる優雅な催しということなのである。
疲れるラリーではなく、癒しのラリー
われわれのコンチネンタルGTCに最適なラリーはこんな内容だと思う。
1泊2日で都内から下道で東北地方を縦横無尽に駆け巡り、再び都内へ。その間の給油は1回だけ。山岳地帯に軽く雪などあればなおいいかもしれない。
条件が過酷になれば、快適性能はもちろんだが、クルマとしての骨太な部分が浮き彫りになる。
その気になれば驚愕のパワーを発揮する4L V8ターボエンジンだが、今回驚かされたのは、ドライビング次第でかなり燃費をのばせるという事実だった。
だが現実のGBラリーは短く、内容がギュッと凝縮されている。
富士スピードウェイ内でランチ、PC競技、ショートコースを使ったタイムトライアルを矢継ぎ早にこなしたあとは、完成したばかりの富士スピードウェイホテル(ハイアットだ!)にチェックイン。
ここで「ブラックタイ&ドレス」のドレスコードに従い、優雅なパーティをたのしんだのである。
愛機はベントレーなので、過酷なラリーも厭わない。だが一方で、優雅にシャンパンを飲みかわし、英国サンデーローストのような食事に舌鼓を打つような嗜みもブランドの世界観としては正しいはず。
疲れるラリーではなく、癒しのラリー万歳である。
ベントレーの奥深さに酔いしれて
2日目のコースは前日よりもさらにシンプルだった。
遅めの朝に富士フジスピードウェイをスタートし、箱根でランチ。しかるのち大磯でフィニッシュ。そこから横浜みなとみらいまで移動して表彰パーティに臨む。
これほど単純なコースでありながらわれわれはミスコースして、全参加車の中で最後にフィニッシュしたことは決してクルマのせいではない。ラリーはナビがすべてなのだから。
この日は土曜日だったので、箱根から大磯、横浜はなかなか混んでいた。
もちろんそんな交通状況も、ベントレーのクルーにストレスを与えることはできない。そしてこの頃には、筆者はコンチネンタルGTC V8の安楽で奥深いドライビングの「幅」にすっかり酔いしれていた。
シフトレバー後方のダイヤルで操るドライビングモードには「ベントレー・モード」なる推奨設定があるのだが、それがコンチネンタルのテイストをものの見事に表現していることに気づかされたのである。
この日も、朝昼、そして表彰パーティの食事が素晴らしかった。
GBラリーとはつまり、英国的な食を探訪する旅だったと言っても過言ではない。
ベントレーとラリーの主催者、そして英国車を愛する仲間たちに乾杯。
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