現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ランエボ並の走行性能を有する限定2,500台の希少車種! 三菱ランサーエボリューションワゴンGTを紹介

ここから本文です

ランエボ並の走行性能を有する限定2,500台の希少車種! 三菱ランサーエボリューションワゴンGTを紹介

掲載 14
ランエボ並の走行性能を有する限定2,500台の希少車種! 三菱ランサーエボリューションワゴンGTを紹介

運営元:旧車王
著者 :増田 真吾

和製スーパーセブンとも呼ばれたゼロワン! 光岡自動車にとって記念すべきモデルの魅力を大解剖

シンプルなデザインで、一見普通のステーションワゴンにさえ見える三菱 ランサーエボリューションワゴン。しかし「ランエボ」の名に恥じない高い走行性能を秘めたマシンです。特に6MT仕様は、本気でサーキットを攻められるステーションワゴンとは思えない実力を備えていました。

走る楽しみと使い勝手の良さを兼ね備えた、三菱ランサーエボリューションワゴンGTの魅力に迫ります。

ランエボの派生車種として誕生したランサーエボリューションワゴン当初、世界ラリーのホモロゲーション取得のために限定生産された、4ドアセダンのランサーエボリューション、通称「ランエボ」。そして、9代目ランエボの派生車種として、ランサーエボリューションワゴン(以下「エボワゴン」)は誕生しました。

エボワゴンは、発売された翌年の2006年、デビュー戦である十勝24時間レースで堂々の5位入賞を果たします。

ランエボ(セダン)の走りと引けを取らない、エボワゴンの特徴を紹介します。

ランサーエボリューション初のステーションワゴン2005年9月にランサーエボリューション初のステーションワゴンとして登場した「ランサーエボリューションワゴン」。通称「エボワゴン」は、2005年3月に発売されたランサーエボリューションIXをベースに開発されました。

スバル インプレッサスポーツワゴンのようにスポーティな見た目ではなく、箱型ボディにブリスターフェンダーという、一見商用車ともとれます。しかし、その見た目とは裏腹にすぐれた走行性能を発揮し、乗車する全ての人を驚かせました。

エボワゴンの設定はGTとGT-Aの2グレードランサーエボリューションワゴンのグレードは、GT(6速MT)とGT-A(5速AT)の2グレードです。両グレードとも可変バルブタイミング機構をもつMIVECエンジン、4G63型直列4気筒DOHC16バルブターボエンジンを搭載していました。ただし、5速ATを採用するGT-Aは出力をやや絞ってあります。

6速MTのGTは、最大出力280ps(6,500 rpm)、最大トルク40.0kg・m(3,000 rpm)を発揮。GSRグレードのランエボセダンと比べるとややトルクは劣るものの、パワーはまったく同じでほぼ同様の高い性能を誇ります。

一方5速ATのGT-Aは、最大出力272ps(6,500 rpm)、最大トルク35.0kg・m(3,000rpm)とモータースポーツ用としてチューニングされているGTと比べ、やや数値的にはやや劣るものの、ステーションワゴンとしては十分すぎる性能を誇っています。

弱点のボディ剛性を徹底強化ワゴンタイプの弱点はボディ剛性です。特にハッチバックのリアは開口部が大きい上、セダンにはある隔壁がないため、ただワゴン化しただけではボディ剛性が大幅に低下してしまいます。

エボワゴンは、リア部を中心に徹底したボディ剛性の強化を図りました。テールゲートでは50箇所以上にも及ぶ各部のスポット溶接増し、A・B・C・Dピラーとルーフの接合部の補強。さらに、リアダンパーの取り付け部に補強材、大型リヤフロアクロスメンバーを追加といった形で、リア部を中心にボディ剛性の強化を徹底して行いました。

ほぼ手作りともいえるほど製造工程が増したこともあって、わずか2,500台の限定生産でした。

走行性と快適性の2つの顔を持つエボワゴン車とは、スポーツ性能を追求すると利便性が損なわれ、逆に室内空間の確保といった快適性を重視すると走行性能がスポイルされてしまうのが一般的です。

しかし、ランサーエボリューションワゴンは、この既成概念の払拭に成功します。ラリー並の走行性はそのままに、ドライバーと同乗者の快適性にもこだわって作り上げられました。

ステーションワゴンの概念を覆す走りエボワゴンをドライブすると、ステーションワゴンに対するイメージが180度変わります。スムーズな加速感にキビキビとしたハンドリング、車重を感じる場面も若干あるものの、限りなくセダンに近い乗り味です。

特に6速MTのGTでは、セダン同様のクロスレシオ気味のトランスミッションを備え、トルクフルな4G63エンジンによる気持ちのよい加速が味わえます。さらに、高いボディ剛性を活かしたハンドリングは秀逸です。ヘリカル式LSDの効果もあって、切り込んだ方向に思うがままに向きを変えられます。

走りだけに特化しない充実した装備はセダン以上エボワゴンの魅力は、走行性能だけではありません。利便性や快適性を重視する、ステーションワゴン本来の性能にもこだわっています。

レカロシートも利便性を重視して専用設計され、セダンとは異なるものを使用。サイドポートを小さくし、乗降の利便性を向上させています。また、セダン以上の静粛性もステーションワゴンならではの設計思想です。ダッシュパネル付近の遮音性を向上させたほか、開口部となる荷室周辺も吸音材や遮音材に加えて制振材まで使用する徹底ぶりをみせています。

ほかにも、HIDヘッドランプや6スピーカー、プライバシーガラスといったユーティリティカーに欠かせない快適装備もしっかりと押さえています。

希少車だけに買取価格も高騰三菱 ランサーエボリューションワゴンは、2グレード合わせてわずか2,500台の限定生産だった希少車種です。特にランエボのスポーツ走行を受け継いだ人気の高いGTだと、さらに希少価値が高まります。

大手中古車サイトで検索したところ、10万キロを大きく超える車体を含めてわずか25台しかありませんでした。旧車王での買取も、昨年の5月に2006年式で86,600km走行のランサーエボリューションワゴンGTを他社と比べて40万円以上もの高値の240万円で買い取っています。ランサーエボリューションワゴンの売却を検討している方は、ぜひ旧車王へご相談ください。

※価格や経過年数は2023年4月記事執筆時のもの

こんな記事も読まれています

F1参戦諦めないアンドレッティ、準備着々。シルバーストンで働くスタッフの採用開始……御大マリオ「これ以上何ができようか」
F1参戦諦めないアンドレッティ、準備着々。シルバーストンで働くスタッフの採用開始……御大マリオ「これ以上何ができようか」
motorsport.com 日本版
小型or多機能? 車内の充電環境を快適化できる“ハイパワー”な電源アイテム登場!【特選カーアクセサリー名鑑】
小型or多機能? 車内の充電環境を快適化できる“ハイパワー”な電源アイテム登場!【特選カーアクセサリー名鑑】
レスポンス
プレミアムカーに搭載されている「Dolby Atmos for cars」が奏でる圧倒的な臨場感の秘密
プレミアムカーに搭載されている「Dolby Atmos for cars」が奏でる圧倒的な臨場感の秘密
@DIME
最強最後の「V8エンジン」搭載モデル!? 650馬力の「爆速スポーツカー」予約再開に“購入希望”の声あり! 2500万円の新型「コルベットZ06」とは
最強最後の「V8エンジン」搭載モデル!? 650馬力の「爆速スポーツカー」予約再開に“購入希望”の声あり! 2500万円の新型「コルベットZ06」とは
くるまのニュース
Moto3スペイン決勝|山中琉聖、表彰台争うも一歩届かない2戦連続の4位。コリン・ベイアーが勝利
Moto3スペイン決勝|山中琉聖、表彰台争うも一歩届かない2戦連続の4位。コリン・ベイアーが勝利
motorsport.com 日本版
スーパーGT 2024年シーズンが開幕! GT500クラスは36号車「au TOM’S GR Supra」が圧倒的強さを見せつけました
スーパーGT 2024年シーズンが開幕! GT500クラスは36号車「au TOM’S GR Supra」が圧倒的強さを見せつけました
Auto Messe Web
メルセデス・ベンツ「GLCクーペ」にPHEV「GLC 350 e 4MATIC Coupe Sports Edition Star」が新たにラインナップ。EV走行118kmを実現
メルセデス・ベンツ「GLCクーペ」にPHEV「GLC 350 e 4MATIC Coupe Sports Edition Star」が新たにラインナップ。EV走行118kmを実現
Webモーターマガジン
九州産交バスが「くまモン」デザインのラッピングバス運行開始
九州産交バスが「くまモン」デザインのラッピングバス運行開始
レスポンス
NSXの次の「タイプR」はホンダじゃなくてマツダ「ランティス」だった! 2リッターV6まで搭載するも1代で消えた残念な名車
NSXの次の「タイプR」はホンダじゃなくてマツダ「ランティス」だった! 2リッターV6まで搭載するも1代で消えた残念な名車
WEB CARTOP
新車購入時に迷ったらコレだけは付けておけ! ガチで使える「オプション装備」5選
新車購入時に迷ったらコレだけは付けておけ! ガチで使える「オプション装備」5選
WEB CARTOP
【フォーミュラE】モナコ4位のベルニュ、もし自分がチームメイトの前だったら……「ジャガー勢に好き放題させなかったのに」
【フォーミュラE】モナコ4位のベルニュ、もし自分がチームメイトの前だったら……「ジャガー勢に好き放題させなかったのに」
motorsport.com 日本版
四角いクルマによく似合う!無骨なデザインがカッコいい「大容量ルーフキャリア」に荷物はどれくらい積める?
四角いクルマによく似合う!無骨なデザインがカッコいい「大容量ルーフキャリア」に荷物はどれくらい積める?
VAGUE
15年ぶりに全面刷新! トヨタ新型「ランクル250」発売、520万円から!  従来プラドから何が変わった?
15年ぶりに全面刷新! トヨタ新型「ランクル250」発売、520万円から! 従来プラドから何が変わった?
くるまのニュース
日産 キックス 新型のスタイルは「堅牢」と「軽やかさ」を両立
日産 キックス 新型のスタイルは「堅牢」と「軽やかさ」を両立
レスポンス
北京モーターショーでホンダ中国のBEVブランド「e:Nシリーズ」第2弾となる「e:NP2」「e:NS2」を発表
北京モーターショーでホンダ中国のBEVブランド「e:Nシリーズ」第2弾となる「e:NP2」「e:NS2」を発表
Webモーターマガジン
世界3大映画祭制覇! いま世界で最も注目される映画監督・濱口竜介の最新作『悪は存在しない』
世界3大映画祭制覇! いま世界で最も注目される映画監督・濱口竜介の最新作『悪は存在しない』
バイクのニュース
ジープ コマンダーに限定車200台を販売「オーバーランド」はよりプレミアムなインテリアに
ジープ コマンダーに限定車200台を販売「オーバーランド」はよりプレミアムなインテリアに
Auto Prove
スーパーGTのタイム合算予選方式が第1戦を踏まえ一部改定。基準タイムやグリッドの扱いが変更に
スーパーGTのタイム合算予選方式が第1戦を踏まえ一部改定。基準タイムやグリッドの扱いが変更に
AUTOSPORT web

みんなのコメント

14件
  • 昔はATで50万からで燃費気にしなければ、いいマシンだったのが、
    今や150万からか。何が高くなるかわからんね。
  • ランエボ並みって、ワゴンでも正式にランエボなんだが。
    しかし当時このスペックと値段で出せてたのに、今は何だかなとやっぱり思ってしまう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

341.3348.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

130.0525.0万円

中古車を検索
ランサーエボリューションワゴンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

341.3348.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

130.0525.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村