現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【1.4億円超え】日産GT-R50 by イタルデザイン 違いは? 詳細解説

ここから本文です

【1.4億円超え】日産GT-R50 by イタルデザイン 違いは? 詳細解説

掲載 更新 4
【1.4億円超え】日産GT-R50 by イタルデザイン 違いは? 詳細解説

GT-R×イタルデザイン

text:Kouichi Kobuna(小鮒康一)

【画像】日産GT-R50 by イタルデザイン【細部まで見る】 全100枚

photo:Hiroyuki Kondo(近藤浩之)

editor:Taro Ueno(上野太朗)

1969年に初代モデルが登場した日産GT-R(当時はスカイラインGT-R)と、1968年に創業したイタリアの名門カロッツェリアであるイタルデザイン社、それぞれの50周年を記念して世界限定50台で販売される「GT-R50 by イタルデザイン(以下、GT-R50)」

2018年の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で初披露され、2019年の東京モーターショーでも展示されたプロトタイプとは異なり、実際にナンバーを取得したほぼ市販版のテストカーが3月31日までの期間、ニッサン・クロッシングで一般公開されている。

テストカーはサーキットを中心に実際に走り込みがなされた個体で、オドメーターは8500km近い数字を刻んでおり、GT-R50にかける本気度を垣間見ることができる。

このGT-R50、名前だけを聞くと日産GT-Rをベースとして、イタルデザインがデザインしたボディを架装しているという印象を持たれるかもしれないが、実はデザインの原案は日産側のもの。

「究極のGT-R」をテーマに世界中の日産デザインチームから募ったアイデアのなかから、カリフォルニアのデザインスタジオ所属のデザイナーのマーカス・クァ氏が創り上げたデザインが採用されたのである。そして、そのデザインを現実のものとする役割を受け持ったのが、イタルデザインというわけなのだ。

イタルデザインがデザインを担当しないというのは不思議に思う人もいるかもしれないが、そもそもカロッツェリアとはイタリア語で「馬車製造工房」を意味していたので、至極当然ともいえるだろう。

エンジン、ニスモGT3用リファイン

搭載されるエンジンはベースのGT-Rと同じVR38DETT型だが、レーシングカーのニスモGT3に搭載されているハイチューン版を街乗りもできるようにリファインしたものが採用されている。

そのスペックは720ps/80kg-mと、GT3マシンを超えるものとなっているが、これはGT3マシンには性能調整用のリストリクターがついており、レースのレギュレーションとは無関係のGT-R50にはついていない、という違いがあるからだ。

また組み合わされるミッションはGT3のものではなく、市販のGT-Rにも搭載されるデュアルクラッチ・シーケンシャルギアボックスをパワーに対応できるように強化したものが採用されるため、Dレンジに入れたままのイージードライブを楽しむことも可能となっている。

そして、その大パワーを受け止める足元には、カーボンセラミック製のブレーキ(テストカーは走り込みをするために通常のブレーキに換装されていた)と、こちらもイタリアの名門ホイールメーカーであるOZ製の21インチアルミホイールにフロント255、リア285幅のミシュラン・パイロットスーパースポーツ(テストカーは別のタイヤを装着)が組み合わされる。

足回りも表記こそGT-Rニスモに備わる「ビルシュタイン・ダンプトロニック」のままだが、ボディのジオメトリー変更に伴ってバネレートや減衰力なども当然見直されており、より高い次元での動力性能を実現している。

お値段1.4億円オーバー

ほぼ手作業で創り上げられるGT-R50だけに、その価格もまたスペシャル。現段階で発表されている車両本体価格は1億4530万5600円(税込)となっており、日本への輸送費用や登録諸費用、登録に伴う改善作業費用などは含まれていない。

また、車体のベースカラーとアクセントカラーの2色を自由に選ぶことができる「スペシャルカラーパック(385万円)」をチョイスすれば、自身の思い入れのあるカラーをペイントしてもらうことができる。例えば〇〇年式の〇〇に設定されていたブルー、といった他社のボディカラーの指定もOKとのこと。

「ビジブルカーボンパック(580万960円)」を選択すれば、GT-R50に使用されているカーボン製パーツのカーボン地をデザインの一部としてペイントと組み合わせることができるようになる。

さらに「リヴリィーパック(580万960円)」を選べば、オリジナルデザインのパイピングがライン、塗り分けなどを追加することができ、後年の日産レーシングカーデザインを再現することなども可能となる。

これらは特別なデザインの知識がなくても、希望のデザインのイメージを伝えるだけでイタルデザインの選任デザイナーが具体的なサンプルデザインを作成してくれ、納得がいくまでやり取りをすることができるという非常に贅沢なプランといえるだろう。

ちなみにこのテストカーに装着されているリアウイングもオプション品の「油圧式可変ウイング(580万960円)」となっており、室内のスイッチで収納及び可変操作が可能なものとなっている。

なお、取材時ではまだ50台全て完売とはなっていないとのこと。日産とイタルデザインの契約上、50台という生産枠が増えることはないそうだ。

こんな記事も読まれています

角田裕毅9位、選手権6位争いにおいて価値ある2点を獲得「強力なレースペースを示せた。シーズン最後まで全力で戦う」
角田裕毅9位、選手権6位争いにおいて価値ある2点を獲得「強力なレースペースを示せた。シーズン最後まで全力で戦う」
AUTOSPORT web
サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
サイズも価格も近い禁断の兄弟対決!! [ランドクルーザー250]と[ランドクルーザー300]の違いって??
ベストカーWeb
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
【ポイントランキング】2024年WRC最終戦ラリージャパン後
AUTOSPORT web
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
無冠の帝王が汚名返上。苦節13年で初王者のヌービル「本当に長かった。大変な努力へのご褒美だ」
AUTOSPORT web
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
フェルスタッペンがドライバーズ選手権4連覇【正式結果】2024年F1第22戦ラスベガスGP 決勝
AUTOSPORT web
古さと新しさが同居した天才的デザインに仰天!! ディフェンダーの「貫禄」にシビれた!!!【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
古さと新しさが同居した天才的デザインに仰天!! ディフェンダーの「貫禄」にシビれた!!!【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
ベストカーWeb
ドリキンが自腹購入したホンダ「シビックタイプR」でチューニング指南! 無限×ヤマハコラボの「パフォーマンスダンパー」は買いです
ドリキンが自腹購入したホンダ「シビックタイプR」でチューニング指南! 無限×ヤマハコラボの「パフォーマンスダンパー」は買いです
Auto Messe Web
【F1第22戦決勝の要点】 岩佐歩夢が分析するメルセデスの速さの秘密「マシン特性の不利を覆すほどのいい仕事」
【F1第22戦決勝の要点】 岩佐歩夢が分析するメルセデスの速さの秘密「マシン特性の不利を覆すほどのいい仕事」
AUTOSPORT web
1.2L 3気筒+モーター3基で300ps ルノー・ラファール E-テックへ試乗 アルピーヌに相応しい走り
1.2L 3気筒+モーター3基で300ps ルノー・ラファール E-テックへ試乗 アルピーヌに相応しい走り
AUTOCAR JAPAN
ヒョンデ「アイオニック5」がマイチェンで航続可能距離703キロに! 気になる車両価格は523万6000円から…30台限定の「コナ マウナ ロア」にも注目
ヒョンデ「アイオニック5」がマイチェンで航続可能距離703キロに! 気になる車両価格は523万6000円から…30台限定の「コナ マウナ ロア」にも注目
Auto Messe Web
『絶対完走』の重圧に耐えた勝田。来季シートがかかっていたことを示唆【ラリージャパン後コメント】
『絶対完走』の重圧に耐えた勝田。来季シートがかかっていたことを示唆【ラリージャパン後コメント】
AUTOSPORT web
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 後編 ジャンクヤード探訪記
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 後編 ジャンクヤード探訪記
AUTOCAR JAPAN
中型からステップアップ 人気の“ミドルクラスネイキッド”スズキ「SV650」とカワサキ「Z650RS」どっちを選ぶ?【スペックでライバル比較】
中型からステップアップ 人気の“ミドルクラスネイキッド”スズキ「SV650」とカワサキ「Z650RS」どっちを選ぶ?【スペックでライバル比較】
VAGUE
ラリージャパンで一般車の侵入という衝撃トラブルが発生! SSのキャンセルもあるなかトヨタ勢は2・3・5位に着ける
ラリージャパンで一般車の侵入という衝撃トラブルが発生! SSのキャンセルもあるなかトヨタ勢は2・3・5位に着ける
WEB CARTOP
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 前編 ジャンクヤード探訪記
米国にある「廃車の山」で見つけたお宝 40選 前編 ジャンクヤード探訪記
AUTOCAR JAPAN
サーキット派に朗報! ウェッズスポーツ「TC105X」に16インチの新サイズ登場…マツダ「ロードスター」や走りのFF車にオススメです
サーキット派に朗報! ウェッズスポーツ「TC105X」に16インチの新サイズ登場…マツダ「ロードスター」や走りのFF車にオススメです
Auto Messe Web
【ラリージャパン2024】最終ステージでトヨタが逆転! マニュファクチャラーズタイトル4年連続獲得、豊田章男会長「感動という共感を生んだ」
【ラリージャパン2024】最終ステージでトヨタが逆転! マニュファクチャラーズタイトル4年連続獲得、豊田章男会長「感動という共感を生んだ」
レスポンス
独創的な「近未来」フォルム! シトロエンCX 5台を乗り比べ(1) モデル名は空気抵抗係数から
独創的な「近未来」フォルム! シトロエンCX 5台を乗り比べ(1) モデル名は空気抵抗係数から
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

4件
  • あくまでも自分の個人的な見解。
    『十数年も経っているGT-Rに1.4億円って、
    バッカみたい。。。』

    本当に出すか出さないか分かりませんが、
    トヨタGRが構想している“スーパーカー(?)”の方が、
    よっぽど興味がわきます。
  • 一般ユーザーの声を無視
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1444.33061.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

590.022500.0万円

中古車を検索
NISSAN GT-Rの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1444.33061.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

590.022500.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村