現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > ジープ・グランドチェロキー 100台限定「トレイルホーク」に試乗 

ここから本文です

ジープ・グランドチェロキー 100台限定「トレイルホーク」に試乗 

掲載 更新
ジープ・グランドチェロキー 100台限定「トレイルホーク」に試乗 

もくじ

どんなクルマ?
ー 走破性を向上させたフラッグシップ

ジープ・グランドチェロキー・トレイルホークの画像をすべて見る

どんな感じ?
ー シックかつスポーティな内・外装デザイン

「買い」か?
ー 精悍で躾のよいオフローダー

どんなクルマ?

走破性を向上させたフラッグシップ

車格やサイズがヒエラルキーにならないという意味で、ジープのフラッグシップはラングラーという強硬意見もあるだろう。でもフィアット・クライスラーの中にあって、今やジープも欧州のセグメントに沿ったラインナップになっているし、それ以前のダイムラーと提携していた頃から企画された第4世代のグランドチェロキーは、メルセデス・ベンツのMクラス、もっといえば改名後はGLEを名のったW166とプラットフォームや少なくないコンポーネントを共有している。

そこに「クォドラドライブII 4×4システム」という電子制御のLSDを積んでオフロードでの走破性を高めた「トレイルホーク」がグランドチェロキーに100台限定で加わった。いわば、車台的にはメルセデスと共有物件でありながらジープとしてお墨つきの悪路走破性を兼ね備えつつ、車両価格は630万円。色々とくすぐる限定モデルというわけだ。

どんな感じ?

シックかつスポーティな内・外装デザイン

実車のエクステリアを眺めると、ボディはブラックだが牽引フックやロゴの縁どりといった各所に差し色の赤いアクセントが入っているが、黒/赤のコントラストを和らげるためにグリルやアンダーグリルには艶消しグレーとなっている。いわば地味ハデで渋い、色づかいだ。

ちなみにフロントフェンダーには「トレイルレイティッド」という、過酷なトレイルを通じて課された性能試験をクリアしたモデルにしか与えられない、地色がレッドのバッジが付いていて、さりげなくグランドチェロキーの中でもパフォーマンスモデルであることを主張する。18インチのホイールもトレイルホーク専用仕様で、265/60R18のオールテレインタイヤを履く。

インテリアもブラックと濃いグレーを基調としながら、赤いステッチがほどよいアクセントになっている。レザーだけでなく座面などに人工スエードがあしらわれた大ぶりのシートは、適度に身体を包み込み、滑りにくいホールド感。

センターコンソールのスイッチ類は、扱いやすい大型ダイヤル×3を配しつつタッチスクリーンまで縦長にまとめられ、水平方向に視線を走らせなくてよい分、扱いやすい配置といえる。

メーターパネル内には7インチのマルチビュークラスターが嵌め込まれ、プライオリティの高い情報をドライバー正面に示す。クロームのインサートによる高級感を醸しつつも、国産車や欧州車に比べてどこか大らかで余裕ある着座感は、ジープのフラッグシップSUVならではのものだ。

「買い」か?

精悍で躾のよいオフローダー

そしてV6の3.6ℓペンタスターに火を入れ、走り出してみる。アクセルを踏み出して早々の反応は鋭くなく、逆にこれこそがオフロードでの扱いやすさに繋がるだろう。パワフル志向なら当初より、SRTを目指しているはずだ。むしろ、踏み込めば35.4kg-mというトルク以上に加速が軽快に感じられるほど、エンジンはスムーズに回るし伸びもよく、8速ATの繋ぎも滑らかだ。

街乗りでは路面の継ぎ目ギャップのようなところで大径のオールテレインタイヤのホイールコントロールが難しいのか、乗り心地が少しバタつくこともあるが、首都高ぐらいの速度域では総じて優しく、トルクに任せてトロットを楽しむような、アメ車ならではの大らかさを感じられる。2915mmというロングホイルベースも大いに貢献しているだろう。

4835mmの全長に1935mmもの全幅は、確かに都内では大きく感じられるかもしれないが、障害物センサーによる警告音は神経質すぎないし、アイドリングストップと再発進時のマナーも大人しいので、気後れすることはない。

今回は砂地にも少しだけ入ってみたが、「セレクテレインシステム」で路面を選ぶ(雪、砂、泥、岩、オートがある)までもなく、モードは「オート」のままで事無きを得てしまった。むしろ本領はオフロードにある一台を、あえて街で乗るのは、大型犬との散歩を楽しむ感覚に似ているかもしれない。精悍なだけでなく、躾のよい忠実な大型犬のような一台だった。

ジープ・グランドチェロキー・トレイルホークのスペック

ジープ・グランドチェロキー・トレイルホーク

■価格 630万円
■全長×全幅×全高 4835×1935×1805mm
■最高速度 –
■0-100km/h加速 –
■燃費(JC08モード) 9.6km/ℓ
■CO2排出量(WLTCモード) –
■車両重量 2200kg
■エンジン V型6気筒3604cc
■最高出力 290ps/6400rpm
■最大トルク 35.4kg-m/4000rpm
■ギアボックス 8速オートマティック

こんな記事も読まれています

新生ポルシェ、スポーツカーとスキー製造のノウハウを備えた「ヘッド106シリーズ」
新生ポルシェ、スポーツカーとスキー製造のノウハウを備えた「ヘッド106シリーズ」
LE VOLANT CARSMEET WEB
防風 + 輻射熱で防寒効果アップ!「ウインドスクリーン2サイズ」が11/30に VASTLAND から発売
防風 + 輻射熱で防寒効果アップ!「ウインドスクリーン2サイズ」が11/30に VASTLAND から発売
バイクブロス
【ヤマハ】クリエイティブチーム12名が Netflix オリジナルアニメ「Tokyo Override」の制作に協力
【ヤマハ】クリエイティブチーム12名が Netflix オリジナルアニメ「Tokyo Override」の制作に協力
バイクブロス
日産「カクカク“ワゴン”」実車公開! 旧車デザイン×コンパクトボディが超カッコイイ!ウッド内装もオシャレすぎる“斬新キューブ”「SETO」大阪で展示!
日産「カクカク“ワゴン”」実車公開! 旧車デザイン×コンパクトボディが超カッコイイ!ウッド内装もオシャレすぎる“斬新キューブ”「SETO」大阪で展示!
くるまのニュース
[15秒でわかる]世界初のリアウイングライト…テールランプとリアウィングが一体化!
[15秒でわかる]世界初のリアウイングライト…テールランプとリアウィングが一体化!
レスポンス
レアすぎるよ…! 約940万円! ケータハムセブンの[中古価格]が驚愕すぎる件
レアすぎるよ…! 約940万円! ケータハムセブンの[中古価格]が驚愕すぎる件
ベストカーWeb
グループAのころにゃなかったぞ! おじさんファンにはちんぷんかんぷんなイマドキ「レース用語」10選
グループAのころにゃなかったぞ! おじさんファンにはちんぷんかんぷんなイマドキ「レース用語」10選
WEB CARTOP
苦しみ続けるマクラーレンのノリスが予選6番手「良いラップをまとめることが、あまりにも難しい」/F1第22戦
苦しみ続けるマクラーレンのノリスが予選6番手「良いラップをまとめることが、あまりにも難しい」/F1第22戦
AUTOSPORT web
先代「695」と乗り比べ アバルト500e 長期テスト(5) 魅力はそのまま 未来感が凄い!
先代「695」と乗り比べ アバルト500e 長期テスト(5) 魅力はそのまま 未来感が凄い!
AUTOCAR JAPAN
「なんで!? スマートキーが作動しない!?」焦るクルマのトラブル 便利だけど大きな弱点もある理由とは
「なんで!? スマートキーが作動しない!?」焦るクルマのトラブル 便利だけど大きな弱点もある理由とは
乗りものニュース
2列目シートも快適でフラットスペースも広いトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
2列目シートも快適でフラットスペースも広いトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
なつかしすぎて涙。タミヤのRCバギー「グラスホッパー」が誕生40周年を記念し“トミカ”&“ミニ四駆”になった!
なつかしすぎて涙。タミヤのRCバギー「グラスホッパー」が誕生40周年を記念し“トミカ”&“ミニ四駆”になった!
くるくら
アルピーヌのガスリーが驚きの予選3番手「アグレッシブな低ダウンフォースパッケージを選択。予想外の結果を出せた」
アルピーヌのガスリーが驚きの予選3番手「アグレッシブな低ダウンフォースパッケージを選択。予想外の結果を出せた」
AUTOSPORT web
タナクがまさかのクラッシュ。ヌービルが悲願のタイトル獲得。トヨタが逆転ランキングトップ/ラリージャパン最終日
タナクがまさかのクラッシュ。ヌービルが悲願のタイトル獲得。トヨタが逆転ランキングトップ/ラリージャパン最終日
AUTOSPORT web
トヨタ「“2階建て”車中泊仕様」がスゴイ! 大人5人が寝られる「豪華ホテル」風内装! 広さ2倍になる“マル秘機能”も搭載する「謎のハイラックス」とは?
トヨタ「“2階建て”車中泊仕様」がスゴイ! 大人5人が寝られる「豪華ホテル」風内装! 広さ2倍になる“マル秘機能”も搭載する「謎のハイラックス」とは?
くるまのニュース
レクサス『LBX MORIZO RR』やマツダ『CX-80』、最新4車種にブリッツ「OBDモニター」が適合
レクサス『LBX MORIZO RR』やマツダ『CX-80』、最新4車種にブリッツ「OBDモニター」が適合
レスポンス
マジ!? 今が[ベストタイミング]!? 新車は買えなくなったホンダ[S660]を中古で探すぞ!!
マジ!? 今が[ベストタイミング]!? 新車は買えなくなったホンダ[S660]を中古で探すぞ!!
ベストカーWeb
トヨタWRC代表、タイトル獲得に向けラリージャパンで“チームプレー”徹した勝田貴元の「マネジメント力を見ていた」
トヨタWRC代表、タイトル獲得に向けラリージャパンで“チームプレー”徹した勝田貴元の「マネジメント力を見ていた」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

785.0830.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

48.01039.9万円

中古車を検索
グランドチェロキーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

785.0830.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

48.01039.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村