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意外や意外! 今が底値? あまり値上がっていないMTスポーツカー3選

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意外や意外! 今が底値? あまり値上がっていないMTスポーツカー3選

 私の記憶が確かならば、10年ほど前まではMTの中古スポーツカーないしスポーティカーというのは「100万円ぐらいか、せいぜい200万円ぐらいの予算で買うもの」であったはずだ。

 実際、手元の資料を見ると、例えばR32型日産 スカイラインGT-Rの2012年頃の中古車価格は、一般的なコンディションの個体が100万円前後。走行距離短めの個体や、VスペックIIあたりが200万円台半ばぐらいだったようだ。

意外や意外! 今が底値? あまり値上がっていないMTスポーツカー3選

 それがいつの頃からか爆騰が始まり、今やR32 GT-Rが500万円以上で、R34 GT-Rにいたっては1200万円以上。トヨタの80スープラでも、MT車は600万円を下らない相場状況である。

 そうなってくると筆者のような経済的パンピーにはまったく手が出ず、「あぁ、俺はもう二度と往年のMTスポーツカーないしスポーティカーに乗ることがないまま、死んでいくのだな……」と涙で出てくるわけだが、悲しみにくれるのはまだ早い。

 なぜならば、ほとんどのMTスポーツがアホほど値上がりしているなか、「まだまだ格安価格で買えるMTスポーツ(またはスポーティカー)」も、ごくわずかながら存在しているからだ。

 そんな、ふた昔前と似たような価格でも買うことができる3モデルをご紹介しよう。

文/伊達軍曹
写真/トヨタ、日産、マツダ

■5代目日産 フェアレディZ(Z33)2002年7月~2008年11月/中古車相場:約70万~320万円

★Z33型フェアレディZの中古車情報はこちら!

日産 フェアレディZ(Z33)

 Z33型フェアレディZに搭載されている3.5L、V6エンジンは最高出力280psまたは294ps/313psを発生し(※Version NISMO Type 380RSなどを除く)、トランスミッションは、5速ATもあるが、ここで取り上げるのは6MT。

 Z33型6MT車の直近の中古車相場は70万~320万円といったところ(※Version NISMO Type 380RSなどを除く)。

 まぁ走行少なめのワンオーナー良質車などは正直けっこう高いわけだが、「極上モノでなくても良し!」と男らしく(?)割り切れるなら、車両価格70万~100万円、支払総額で考えても80万~120万円ほどの予算で「6MTのZ」は買えるのだ。

 このぐらいの価格だと走行距離は10万kmまたは15万kmを超えるものが多く、それらの中には「半分朽ち果ててるやつ」もあるだろう。だが「歴代オーナーが手塩にかけて整備してきたが、走行距離が多いのと人気薄車種であるがゆえに、高値が付かなかった」という個体も、どこかには潜んでいるはず。

 そんな“宝探し”をしてみたくなるのが、Z33型フェアレディZの6MT車という存在である。

■2代目マツダ ロードスター(NB)1998年1月~2005年8月/中古車相場:約40万~約140万円

★2代目ロードスターの中古車情報はこちら!

マツダ ロードスター(NB)

 言わずと知れたライトウェイトオープンスポーツの金字塔である「初代マツダ(ユーノス)ロードスター」の後を受け、1998年に登場した2代目のロードスターである。

 偉大な初代と比べて全幅は5mm広くなり、時代の要請により全車エアバッグ付きになったものの、グラム単位の軽量化を超絶徹底したことで、車両重量の増加は最低限で済んでいる。

 また初代の後期型から登場した1.8Lエンジンのほか、軽快な1.6Lエンジンが復活したことも、このNB型の素晴らしい点といえるだろう。

 とはいえ中古車相場はけっこう格安。偉大な初代NA型を買おうとすると、上物の場合は今や200万円は下らず、失礼ながらボロめの個体でも100万円近くはする。しかしNB型であれば底値は40万~50万円ぐらいであり、まずまずの上物も140万円前後で見つけることが可能なのだ。

 まぁ140万円も出すと(総額では160万円ぐらい)、ついつい偉大な初代のほうが欲しくなってしまうので、ここはもう割り切って50万~60万円ぐらいのお手頃NBに狙いを定め、自分なりにメンテナンスとカスタマイズ、そしてサーキットでのドリフト修業に励むのが正解となるだろう。

■2代目スバル レガシィB4(BL)1993年10月~1998年5月/中古車相場:約50万~170万円

★2代目レガシィB4の中古車情報はこちら!

スバル レガシィB4(BL)

 「値上がりしていないMTスポーツ」といえばマツダ RX-8の前期型があって、それこそ車両20万円ぐらいから狙うことができる。だが前期型のRX-8はさすがにおカネがかかりそうであり、後期型は100万円以上となる場合が多いということで、3車種目にはBL系こと2代目のスバルレガシィB4を挙げたい。

 「スポーツカーじゃないし、スポーティカーでもない“セダン”じゃないか!」とのツッコミも聞こえてきそうだが、まぁいいではないか。スポーツカーもそうだが「スポーティカー」の定義なんてものは、かなり曖昧というか人それぞれ。

 2.0GT系に積まれたEJ20型2Lターボエンジンは最高出力280psであるということで(ちなみにATの2.0GT系は260ps)、そしてデザインもなんだかちょっといい感じであるということに免じて、この世代のレガシィB4はぜひとも「スポーティカーである!」ということにさせていただきたいのだ。

 で、そのMTの中古車相場は、280psターボの2.0GT系は約50万円から。もちろん“極上モノ”は170万円ぐらいだったりもするのだが、70万~100万円ぐらいのレンジでもまずまず悪くないモノが探せる。そして、なかには「支払総額約60万円の2.0GTスペックB WRリミテッド2004」なんていうのもあったりする。

 これら3モデルが今後値上がりするかどうかはまったくの未知数だが、「底値系MTスポーツカーおよびスポーティカー」というのはいつ何時、価格の面で化けるかわかったものではないのが昨今の常識。ご興味がある場合に限りだが、「買える価格のうちに買っておく」というのが、基本的には正解となるだろう。

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みんなのコメント

47件
  • またお前らマスゴミが騒いで値段つり上げる気か。
  • そうなる前にZ33を購入しました。
    MTとクラッチは新品で。
    事故が無い限り、あと、10万キロは乗れます。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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